新しい一歩を踏み出そう。
ということで、靴を2足買った。左がコーチで右がラコステ。
正直、スニーカーはいくつも持っている。わざわざ新しいものを買う必要はないのだけれど、買い物の衝動は理屈じゃない。とすると、自分の中にどんな潜在意識が潜んでいたのだろう。
おそらくファッションは買い物の中で、もっともアイデンティティの琴線に触れる。新しい自分になりたいとき、それを一番わかりやすく演出してくれる。そして靴は足元を装飾するもの。
ふと目を落とした時、テンションを上げてくれる。この世界に立ち尽くす様を文字通り足元から支えてくれる。だから次の一歩が弾んで、少しだけ遠くへと自分を運んでくれる。
そんな願いが僕を靴の衝動買いに走らせた、と考えるのは、美談にしすぎだろうか。
今日、早速ラコステを履いて家を出た。インソールのクッション性が心地よい。軽い足取りでカフェに到着し、いつものように打ち合わせをこなす。
さて、そろそろと思って窓の外に目をやるとまさかの大雪が降りしきっていて、せっかく買った靴が汚れていく未来をありありと想像してしまった。どうやら新しい靴は、何もテンションを上げてくれるだけではないらしい。