多くの人が勘違いさせられていること〜「男女の賃金格差」
僕は、以前から多くの人が勘違いしているよな〜と思うことがいくつかありました。
例えば、男女の賃金格差についてなどがあります。多くの人は性差が原因で、賃金格差があると思っております。
・男女の賃金格差
調べてみるとわかりますが、日本は男女の賃金格差が大きいと言われています。
そして、性別が違うだけで賃金が大きく変わると思っている人がいます。
僕が思った疑問は「性別という要素が違うだけで賃金が大きく変わるのか?」です。
性別の違いだけで賃金の差があるのか調べるためには、性別以外の要素を全て同じにする必要があります。
比較したい要素以外を全て同じにして比較するという方法は、科学的に証明するときに使われる方法です。
今回の場合、業界、職種、労働時間、地位、スキルなど性別以外の賃金を決める要素を全て同じにして比較する必要があります。
経歴が同じ、持っているスキルが同じ、業界も同じ、職種も同じ、地位も同じ、性別だけが違う状況で、賃金が大きく変わると思いますか?
おそらく他の要素を全て同じにした場合、賃金格差はないでしょう。
つまり、賃金格差の原因は性別の違いではなく、業界の生産性や職種の違い、仕事に対する考え方など他の要因であると考えられます。
まとめると「事実として男女の賃金格差はあります。しかし、賃金格差の原因は性別の違いではない」ということです。
「男女の賃金格差があります!」と言うと多くの人が「性差が原因で賃金格差がある」と勘違いしてしまうと思います。
伝え方に悪意がありますよね〜
僕は人の注意を引くのが上手いな〜と思いながら世の中を見ていました。
・伝え方によって人の選択は変化する
伝え方によって人の選択は変化します。
例えば、
日本で未知の伝染病が発生しました。感染者が900人います。
・Aプロジェクトを実施すれば、300人の命が助かります。
・Bプロジェクトを実施すれば、900人が助かる確率は3分の1で、誰も助からない確率は3分の2です。
みなさんはどちらを選択しますか?
この場合、Aプロジェクトを選ぶ人が多いです。
しかし、このようにした場合はどうでしょうか?
日本で未知の伝染病が発生しました。感染者が900人います。
・Aプロジェクトを実施すれば、600人が死ぬ。
・Bプロジェクトを実施すれば、誰も死なない確率が3分の1で、900人の人が死ぬ確率が3分の2。
この場合、Bプロジェクトを選ぶ人の方が多くなります。
伝え方だけで人の選択は変化してしまいます。
同じ意味なのに言葉を変えるだけで、人の反応や選択をコントロールできることがあるということです。
・最後に
伝え方によって人の反応や選択をコントロールできることがあるのは事実です。
しかし、それは自分で論理的に考えてみることで防ぐことができます。
男女の賃金格差についても「性差だけで賃金に差が出るのか?」を考えればすぐに違うことがわかります。
つまり、情報を受け取って、「それが本当か?」を考えれば誰にでもわかるということです。
しかし、現代は情報量が多すぎて、全ての情報をこのように処理することができません。
これが結構やばいんですよね〜
僕の場合、出回っている情報で自分自身に関わることはほとんどないです。
だから、変な偏見を持たないようにテレビなどは全く見ておりません。自ら必要な時に必要な情報を取りに行くようにしています。