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確認すべきは愛情、見直すべきは恋心? ~新たな目標管理のミカタ~

「愛は積分、恋は微分」

いつしか、noteでつぶやいた言葉を形にしていくのが今回のnoteだ。
「愛」は積み重ね=積分であり、
「恋」は瞬間的なモメンタム(勢い)=微分である。


仕事でも、恋愛でもよい

何かに向かう、ゴールや理想の状態を目指す。
目的は「なぜそれをやるのか」であって、
ゴールはそれを具体的に示したものだ。


図1.ゴールに対して「時間」という軸は必ず存在する

仕事上の目標管理などは、半期に1回など、否応なく時間軸が設定されるが、あえて「時間軸」を意識する方がよいだろう。


例えば山登りで例えてみると。。。

例えば「エベレスト制覇」がゴールだとして、
縦軸は体力・登山スキル・知識など、横軸は時間で良いだろう。


例えば婚活で例えてみると。。。

仕事以外でも、
例えば、「30歳までに理想の結婚相手を見つける」だとして(結婚がゴールだと思っている時点でダメな気がするが…)

step1: マッチングアプリに登録する
step2: 100件いいね!する
step3: 実際に相手と会ってみる
step4: 10人以上会う…

というように、ステップはまだまだあるが、
具体的な数値目標に加え、
時間軸「いつまでに」(30歳までに)が必要だ。

図2.KGIとKPIと言ったりするが、途中経過を管理するために目標は設定される

順番は逆になるが、例えば登山に戻ると、
Step1: 高尾山(標高xxx m)に登る
Step2: 富士山(標高3776m)に登る
Step3: 冬の登山をしてみる
Step4: 富士山に100回登る…

そう考えるとエベレストって果てしない。。。
だが常に、時間と数値目標を意識し、Goalに向かっていくことが重要だ。


恋愛でいえば「結婚がゴール」なのか、
エベレストはただ登ればよいのか。。。

大事なことは、結婚までに至る過程やその後まで含めた
蓄積された愛情だ。
エベレスト制覇するのは、
スキルだけではなく蓄積された経験や知識だ。

図3.愛は積分

その積分された愛情や経験が、
表面的理想ではなく、本質を捉える。

積分とは特定の領域の面積を求めることだ。
愛や経験は、瞬間的なモノではなく時間を有することから、
面積として、積分として考えると良いだろう。


とはいえ、理想通りにはいかない


仕事や恋愛、
登山はどうかわからないが、
このVUCAの時代に
どんな要素がGoalまでの道中に作用するかはわからない。
知らないことが多い、何が起こるかわからない。

これまでの図のように、まっすぐの矢印は
VUCAの時代の目標管理を表現することに適しているだろうか?

実際は紆余曲折あるやろ。

図4.何が起こるかわからない時代、まっすぐ行くことなんてない。

そこに目標管理として、チェック機能を設ける。

図5.理想と実際のギャップを確認し、問題点を本来は洗い出すものだが、
頑張れとしか言われない目標管理。

よくある目標管理では、最初のステップの時点で
「設定した目標数値とのズレは小さい」
「もう少し頑張ればGoalに到達できそうだ!」
と考えられる!OK!

この図の1st stepでは、
たまたまうまく行っているように見えるが、その先は波乱万丈。


目標達成に向けて"見直す"べきは微分(傾き)


図6.それぞれのマイルストンで確認するのは愛、修正するのは恋だ!

1st Stepのマイルストンの段階で、
成績は十分であり、愛の積分値としても問題ない。


一見そう見える。
だが、見直すべきは微分(恋・モメンタム)だ。
その恋心が下がっていては今後の面積加算は期待できない。
常に恋心が上がっているのかをチェックする必要がある。

図6.の1st Stepの時点で、恋心が下降していることがわかれば、
2nd Stepまでに恋心を上げるための仕組みが必要となる。
その結果、恋心が上がるわけだ。

成功する例ばかりではなく、失敗する例も見ておく。

図7.恋心(微分)を管理しないと、夏休みの宿題のようになってしまう。

図7.1st Stepでは、
微分低下を見逃した結果、3rd Stepまで悪影響が出ている。

図6.のように、初期段階で対策が出来ていれば2nd Stepで積分が足りていなくても微分を上昇させ、最終的にゴールに到達することが出来る。

最終的にはGoalに到達している図になっているが、
果たしてこの強引に果たされたGoalはそれでよいのだろうか…。


目標達成に向けて"確認"すべきは積分

愛は修正できない。
なぜなら「恋x時間」という蓄積結果だから。

愛、つまり面積を達成させるには、
瞬間的な微分である恋心を常にモニタリングする必要がある。

図8.目標を達成するには愛(積分)の管理が必要

例えば夏休みの宿題で考えてみると。。。

図7.を例に夏休みの宿題で考えてみると、
Goal設定:夏休みの宿題を仕上げる?

で良いのだろうか?

本来、夏休みの宿題の本質は、
一学期に学んだことを休みの間に復習し、
速やかに二学期の学習に取り組めるよう維持することだ。

強引に、人の宿題を写して提出することに何の意味もない。
その場合、積分として結果が表れるだろう。

明らかに、経験値、学習値、愛情を表す面積は不足している。

マイルストンになっている中間地点で、
夏休みの過ごし方・宿題に対する恋心・微分を確認し、修正できていなかった結果だろう。


例えば婚活で考えてみると。。。

婚活を例にしても良いだろう。
結婚することをGoalに置き、婚活をグラフに展開する。
愛情を育むことをせず、結婚というGoalを目指すことで結婚はできたとしても、最終的に離婚してしまうような薄い家庭を形成することになるだろう。

例えば山登りで考えてみると。。。

山登りでもよいだろう。
エベレストを制覇する。
なんとか制覇したは良いが、登山経験が不足しており、
復路で滑落してしまうようなものだ。


まとめ

目標管理は一次元的ではなく、
常に時間軸との二次元で考える という見方がよい。

その中でもマイルストンで見るべきは、積分(面積)と微分(傾き)だ。
理系以外でわかりやすく言うならば、蓄積する愛情瞬間的恋心だ。

それまでの蓄積を確認し、その瞬間のモメンタムを修正する。
これが目標管理に対する新しい見方であり、
目標管理をしなければならない上司にとって新しい味方になってくれるだろう。

ほな、さらばだ!


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