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メンタルゲームへようこそ(中編)
昨日3時間しか寝てねーや野郎
前編の続きで「セルフハンディキャッピング」についてです。
簡単に言うとこの小見出しみたいなことを自分に言い聞かせたり、他人に言うような事です。
テスト前に無駄に部屋の掃除をする。大事な試合前に夜更かしをする。etc…
こんな事を言ったり、やったりしたとは誰にでもあるし、他人が言ってるのを、聞いたこともあるはずです。
テストや、試合や大事な商談等に失敗したときの言い訳を準備したいのです。これが起こる原因は、真面目に最善を尽くしたのちに失敗して、自分が傷つく事からの自衛手段だそうです。つくづく僕たち人間は愚かですねぇ。
超劣化版朝倉未来野郎
前回例に出したレッスンプロがまさしく「セルフハンディキャッピングマスター」でした。彼との話はまた、留学エージェント時代の記事で詳しく書こうと思いますが、僕の仕事と彼のプロテスト受験は無関係では無かったのです。
僕と彼は同じ会社のゴルフ留学の部署に所属していました。僕は週5日のフルタイムで彼は週2日の業務委託の様な業務形態で正社員という、摩訶不思議な働き方をされていました。もう一人の古株の60歳を過ぎた女性の上司は、驚くほど働かず😢基本業務は僕とその彼が行っていました。
週2日の仕事の他に、彼は自身の会社でのレッスンやYouTube活動、様々な事をやっていて、そんな中プロテストを受験するという状況でした。
なんか朝倉未来の超劣化版みたいな事をしていたので、今後彼の事は「過去君」と呼ぶことにします。
もちろん、過去君がテストを受けてる間は僕に業務のしわ寄せが来ます。ただ僕を留学業に誘ってくれた人だし、なかなかレッスンをしながら「試合出るので、レッスン休みまーす」とも行かないことは理解していました。
ただテスト前1ヶ月くらいになっても、しっかり練習をしている様子は見受けられず、それなのにもかかわらず、どんどん留学業の仕事は適当になっていく彼を見かねた僕は、「テスト受けるならこっちの仕事疎かにしても良いから、もっと練ラン行くなりして、準備したほうがいいのでは?」と問いかけましたが、彼から返ってきた答えは
「制限がある中でチャレンジする事を楽しんでる自分がいるんだよ」
は?
はぁ?
それせめてQTのファイナルくらいまで行ってから言ってくんない(^^;)
要するに彼はもっと時間を練習や準備に割けたはずなのに、不合格になった時の言い訳が欲しくて、そんなダサい発言をしたのです。そして翌年も大して変わらない成績で不合格になりました。
「僕たちはどう生きるか」
過去君の失敗談から僕たちが学べることは何でしょう。
偉そうに言ってる僕もここまでダサい事はして無くても、似たような事を言ったりしています。ただこの結果を見て分かるように、セルフハンディキャッピングをして物事に向き合っても、決して良いことはなく成長も見込めません。
もし、過去君が2回目の受験の際1回目の時の失敗に向き合って、練習量や他の仕事とのスケジュール調整等を行っていたら、結果は違っていたかもしれません。もし同じような結果だとしたら、そのとき初めて分かるのです、原因は間違いなく技術や精神面だと。
そうしたら、スイングのメカニズムやコースマネジメントを見直す。また本番力を養うためのメンタルトレーニングを受けてみる。など選手としてもコーチとしても持っておきたい力、知識を手に入れられたかもしれません。
ただ残念ながら彼は前編でも触れたとおり、自身の何が欠けてるのか、問題点なのか当時全く分かっていなかったのです。
過去君の様にならないためには、他人になんと言われても、自分の努力や過程を自分自身で認めてあげる。
自分に優しく接してあげる、セルフコンパッションが必要でしょう。
次回はそんなダサい過去君みたいにならないように、一人でも出来るメンタルコンディショニング方法をお伝えしたいと思います。
ゆうが