サントリースペシャルリザーブの水割りと水割り缶のそれぞれの美味しさは何処から来るのか
京都駅14:01発、のぞみ24号東京行き。
今日もまたギリギリの時間だ。
よくない習慣だとわかってはいるが、いつも家を出るのが遅くなってしまう。
先にホテルに寄りチェックインを済ませ荷物を預けている時間はない。ライブハウス近くのコインロッカーに3日分の荷物で膨れ上がったバックパックをいつもどおり放り込むしかないなぁ。
今日、明日、明後日の予定を頭の中で反芻する。大好きなアーティストさんたちに会いに行くんだ。美味しいものもたくさん食べたい。あれもしたい、あそこにも行きたい。期待で気持ちが落ち着かない。
鞄からスペシャルリザーブの水割り缶(スペシャルリザーブ&ウォーター)を取り出す。
先ほどKIOSKで乗車時間を気にしながら慌てて買ったものだ。
新幹線のお供は角ハイボール缶と決めているが、たまたま見かけて手に取ってみた。
コロンとしたかわいらしいフォルムが手に馴染む。
親指をプルトップにかける。
ハイボール缶とは違い炭酸の抜ける軽快な音は響かない。
缶を唇に押し当てる。
口に流し込む。
そういえば昨日の夜もスペシャルリザーブだった。
娘が寝たのを見計らい東京行きの荷造りをしながら、いつも通りストレートやハイボールを飲んでいた。
妹から貰ったサントリーの天然水があったのを思い出し、普段はやらない水割りを気まぐれに作ってみた。
久々に飲む水割り。
炭酸割りのしゅわしゅわと主張高く上がってくる香りとは違い、鼻を近づけるとふわりと穏やかに優しい香りが鼻腔をくすぐる。
美味しいじゃないか。水割り、今度からもやってみようかな。
家で飲むときは濃さや作り方が自分好みにできるし、缶はあまり飲まないなぁ。
手に包まれ徐々に温度が変わっていく水割り缶を眺めながら考える。
リザーブの水割り缶、美味しいなぁ。
新幹線に乗ると何故こんなに缶が飲みたくなるんだろう。
直飲みの缶はいつも旅のお供。
旅の始まりの期待で逸る心を落ち着かせてくれる。
旅の終わりの余韻に浸りたい心をやわらかく満たしてくれる。
美味しいねぇ。優しく、やわらかい。
次からはリザーブ水割り缶も新幹線のお供に加えよう。