スポーツトレーナーになる為に最も重要なこと
プロのトレーナーになる為にはどうしたら良いですか?
学生の間にどんな勉強をしておいたら良いですか?
こういった質問は、学生さんからいただく定番の質問です。
その答えは、
「現場」に行くことです。
カテゴリーや種目を問わず、
恐れず迷わず、
現場に出向くことが最も重要です。
なぜなら、
現場が最先端で、
天然モノの生モノだからです。
〝現場が最先端〟であることを理解する
教科書や本、論文を読み漁り、
最新の情報や過去のエビデンスをインプットする事はとても大切です。
それでも、なぜ現場なのか?
それは、
科学は現場を科学しているからです。
最新の科学を生む材料は、現場で生まれています。
その材料を使い、作り出された最新の科学を、現場にフィードバックしています。
主観的なモノを客観的にする為に科学は有効だと思っています。
しかし、
決して科学が現場の先を行く事はありません。
(AIなどが進化し、近い将来は超えるかもしれませんが、、、)
科学を否定しているわけではありません。
科学と現場がうまく融合する事が大切です。
リアル(現実)をリアルタイム(即時)で
〈事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ〉
*あの有名な、映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」より引用
この名言、スポーツ現場でも当てはまると思っています。
様々な最新技術を駆使して、客観的なデータを取り、
一旦それを研究室に持ち帰り、分析し、
改めて現場で、そのデータを基に取り組むことは素晴らしいことです。
しかし、常に事件(変化)は現場で起きています。
現場は、
選手のふとした、〝言葉〟や〝仕草〟をリアルタイムで知ることができます。
「先週の試合の、あの時に、体がこうなって、その時の感覚がこんな感じだったんですよ」
っていう情報は、ありがたいですが、
リアルが欠けます。
〝感覚〟は悪者なのか?
コーチが選手に、
「〝この〟タイミングで、〝ココ〟を〝こう〟して、〝こう〟やればうまくいく」
みたいなやりとりがありました。
現場ではよくある、コーチと選手のやりとりです。
このやりとりを聞いて違和感を抱く人は沢山いると思います。
一生懸命に、解剖学やバイメカ等の知識をインプットし、正しいことを伝えたいと思っている人ほど、そう感じると思います。
「コーチは感覚だけでモノを言うから良くない」
「感覚はその人自身の感覚だから、他の人には合わない」
「ちゃんとした、動作で伝えないと…」
みたいなことです。
言いたい事は、めちゃくちゃ正論です。
ですが、
これって、めちゃくちゃコッチ目線ですよね?
つまり一方的です。
現場は常に相互通行である必要があります。
一方的に学んで、一方的に相手に押し付けるだけでは〝結果〟は出難いです。
求められている事を適切に把握し、期待を超えるものを提供しなければいけません。
そして何より、
達成すべきゴール(目的)を理解出来ていません。
感覚的であろうと
動作的であろうと
理論的であろうと
目指すのは、ゴール(目的)を達成する事です。
その手段(感覚、動作、理論etc)は、
相手をしっかりと観察・理解して決定するべきです。
そして、
現場人(コーチなど)の経験則による感覚的なモノって、
根拠はないけど、確信をついている事がとても多いです。
現場人(コーチ等)を侮ってはいけません。
最先端なので。
〝天然モノ〟の〝生モノ〟
現場は天然モノの生モノです。
いつ何が起きるかわかりません。
その〝一瞬〟を共有できる唯一の場所です。
恐れず、迷わず
「現場」に行って下さい。
というわけで、
本日は、
【トレーナーになる為に最も重要なこと】についてお話させていただきました。
本日は、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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それでは、この後も心身ともに充実した時間をお過ごしください
以上、現場の竹田祐平からでした。