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越境ワーキングは自ら助くる者を助く~海外と日本をつなぐ私のビジョン

日経COMEMOのテーマ #越境ワーキングが救う人材  を、私のビジョンを絡めて語ります。

〇どのような人材が越境ワーキングを必要としていると思いますか。また、こうした働き方が今後、増えてくると思いますか?

「越境ワーキングが救う人材」は、あらゆる境界を越えて働こうとするその人で、自ら助くる者を助く。

私は、海外の革新的なビジネスリーダーと、本気で日本を変えたい人をつなぐ翻訳メディアを立ち上げ、育てていくことを考えています。私の働き方は越境ワーキングそのものです。

日本のDXやダイバーシティや社会貢献は海外に比べて遅れを取っているのではないか、と気になっている人に、世界の最先端の情報で貢献する。いい情報にはお金を払って役立てようとする人に向けて書いていきたい。

私は、翻訳の仕事をもっと参入しやすく、稼げるようにできないか、と考えています。

翻訳の仕事を始めるには、翻訳会社のトライアルを受けて合格し、案件を受けるのが一般的です。しかしトライアル合格はハードルが高い。

私はトライアルになかなか受からない時期には、リンクトインで自分で訳したい題材を見つけ、日本語で訳しやすいように訳し、まとめた記事を公開していました。

リンクトインは日本以外ではビジネスSNSとして浸透しています。米国では2億人以上利用者がいて、アカウントを持っていなければ社会人としてみなされないほどです。海外の最先端の情報やキーパーソンを探したり、海外に向けて情報発信するのに便利なツールです。

いまはSNSにより誰もが発信でき、誰もがメディアになれる時代です。私はリンクトインで発信していくうちに、発信で築いたネットワークを通じて面白い仕事が来たりするようになりました。発信すればするほど機会に恵まれるようになりました。

これからは、翻訳者も発信すればするほど機会に恵まれるのではないか。難関のトライアルに受からなくても、自分で訳しやすいように訳してまとめた記事を発信して、それを仕事にしてしまってもいいのではないか。そう考えるようになりました。

翻訳者の得意分野・スキルと案件のマッチングはとても難しく、ベテラン翻訳者は継続的に受注する一方で、経験の浅い翻訳者は参入するのも厳しい。さらにコロナ禍で企業の業績悪化に伴い、企業から依頼される案件数が見通せない状況にあります。

かたや世界にはまだまだ日本にとって必要でありながら知らされていない外国語の重要な情報が、翻訳会社も知らないところに眠っています。

そんななか私は、どんな情報がどの層にとってニーズがあるのか自ら探し、自分は何をどう訳すか、主体的に考えて発信する翻訳者の時代が来るのではないか、と考えています。

訳したい題材を自分で取りに行き、発信するプラットフォームも自分で作っていく。リンクトインが発信する翻訳者のプラットフォームになると考えています。

リンクトインが黎明期から成長期前夜に入った、とささやかれています。リンクトインは間違いなく越境ワーキングが増える鍵になると考えています。

なかでも翻訳者やライターのような文筆の仕事は、越境ワーキングに最も適しているでしょう。

〇企業が越境ワーキングを認めるには、どのような制度が必要で、どのような配慮が求められると思いますか?

今は個人でやっているのですが、もし将来的にこれを会社としてやっていくことになったら、色々な制度や配慮が必要になるだろうと想像します。

私は、日本発のグローバル企業の海外支社から、英語でのインタビュー音源と文字起こし原稿を元にし、海外スタートアップを日本に紹介する記事を書くという案件を受けていたことがありました。その時には原稿作成用のGogleクラウド、チャットツールのSlack、電子署名システムのDocusign、海外送金システムのPaypalなどが取り入れられていました。 

そのように様々なデジタルツールを取り入れてスピーディーに効率的に協働するのは当たり前です。

また、海外在住者も含めてのオンラインイベントを開くことになったら、時差への配慮も必要になりそうです。

〇越境ワーキングをする人のキャリア形成についてはどう考えますか?

自分のキャリアは自分で作っていく、と答えます。

これからは職種を問わず、個人でも会社でも、発信で築いたネットワークを通じて面白い仕事が来たり、発信すればするほど機会に恵まれるようになるでしょう。そんな普段の活動の延長上でキャリア形成をしていくようになるでしょう。

リンクトインとnoteを使って、今では「あらゆる境界を越えてキャリア形成していける」と思えるようになりました。

だから越境ワーキングは自ら助くる者を助く。

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長谷川祐子(長谷ゆう)/ライター・翻訳者・ジャーナリスト
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