![_直感_文学ヘッダー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9403015/rectangle_large_type_2_d165fd649fe1e5623997a508a1574f86.jpeg?width=1200)
「直感」文学 *一瞬の勇気*
傑(すぐる)は、なんの躊躇いもなく、少し高いその場所から水の中に飛び込んでいった。
「おーい!お前も早く来いよー!」
少し離れた場所から届く傑の声に、僕は足を震わせて口を閉ざしたままだ。
「大丈夫だって!怖いのはその飛び込む一瞬だけなんだから!そこから一歩だけ踏み出しちゃえば、あとは流れの赴くままなんだからさー!」
傑は、僕を急かすように言葉を投げるけど、
僕はこの場所から一歩だって動けそうになかったのだから、どうしようもない。
〝その一瞬の勇気?〟
それさえあれば、人間怖いものなんてなくなるんじゃないだろうか。
ただ僕はそう思うばかりで、
少し高いその場所から、傑を見つめることしかできなかったのだ。
***「たった一文の文学小説」出ました!***
詳細はこちら
KindleUnlimitedなら、「古びた町の本屋さん」の作品全て無料で読めます!
【音声配信】はみーらじお-どうでもいいこと喋ります
https://note.mu/yuhamakawa/m/mb3fde4ed499d
超短編小説集-1分以内で読み切れる作品群
https://note.mu/yuhamakawa/m/m0272f26838ec
一文文学 一文の中の物語
https://note.mu/yuhamakawa/m/m5fc22f0ae367
【コラム】小説とは関係のないこと
https://note.mu/yuhamakawa/m/m67a63a69fe32
【cinemee】おすすめの映画のこと
https://note.mu/yuhamakawa/m/mdfc8cf8a3a55