【コラム】 嫌なことをされたら一生忘れないのは、ボクだけですか?
普通に生きていれば、良いこともあるし、悪いこともある。
同じように、良い人もいれば、悪い人もいる。これはごく自然なことであるし、別にだからってどうって訳でもない。(まあこれを当たり前だと思っているのもどうかと思うのだけれど……)
今回はその”悪い方”のお話です。
基本的に”嫌な事”といっても色々ある訳で、それは物理的な事(鳩のフンが落ちてきたとか)もあれば、人に関わる事もある。そんな人に関わる事で、何か嫌なことをされた場合。僕はそれを忘れません。……と書くと、なんだか強迫観念的ですが、いやいや、そんなに重いものではないのです。
僕自身なぜこんなにも記憶の中に刻まれているのか分かりませんが、とにかく僕はかなり執念深い人間のようです。
だからと言って「いつか仕返ししてやろう」とかそういった事は別に思いませんよ。なんていうか、それは「毎日決まった時間に歯を磨くという行為」に似たものがあるようです。
なんて言うんですかね、「習慣の記憶」とでも言いましょうか。
皆毎朝、毎晩、歯を磨く事にさほど抵抗はないと思います。もちろん磨かない日もあるかもしれませんが、磨くという事自体にはあまり不思議に思わないのではないでしょうか?きっとそれは小さい頃からそういった教育、というか習慣を埋め込まれてきたからだと思います。
それはもう既に体に刻まれた一種の”傷”のようなものです。治らない傷です。
僕のその執念深さというのは、その”傷”と似ていて、いつだって「あいつ~(ムカムカ)」と考えてはいません。ただふとした時に思い出します。でもそれで「あいつ~(ムカムカ)」ともなりません。「そう言えばあんな事されたな~」くらいです。ただどうしても忘れられない事って、そういった”悪い記憶”が多いように思います。そしてそれは深い深い傷となっていて、この先も忘れることはなさそうです。
こんなのは僕だけなのでしょうか。だから僕は自分で「私はかなり執念深い人間です」とか「嫌な事は一生忘れません」と言います。そう言うと、さーっと引いていく感じがする事もありますが、中にはその意見に同調する人もいたりします。
いずれにせよ、嫌な事というのは、その時、嫌だと感じた事です。ただそれが嫌だったとしたとしても、そういう意味では心を揺さぶった訳で、人間の記憶というのはそういった心を揺さぶられた時(感動した時とか)に強い力を発揮するものですから、確かに正しいと言えば正しい。
兎にも角にも、嫌な事は忘れないのです。ただそれらのほとんどを、今すぐに思い出そうにも、思い出せやしないのですけど。
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