【サンタクロースさんとの思い出。】
クリスマスという文化は不思議なもんで、
今となってはこれが元々日本の文化でないことくらいは分かるけど、子供の時はそんなこと疑わず、ただ純粋にこの雰囲気は日本のものだと思っていたし、まあ、そもそもどこの文化であるかなんて考えたこともなかった。
何を隠そう、ボクはクリスマスが大好きなのです。
今は昔ほどの熱量はないにしても、それでも、それなりに好きだし。
イルミネーションとか別に見に行ったりもしませんけど、この日本のどこかでああいった雰囲気の場所があるんだと思うだけでも、なんだか少し嬉しくなったりもします。
考えてみれば、サンタクロースさんとの付き合いもかれこれ20年以上になる訳で、結構長いお付き合い。
大人になってしまった今となっては、付き合いも減ってしまったが、それでも町のどこかでは24日の夜忙しく走り回っているんじゃないかと、思ってみたり。
よく親には、「空に向かって大声で欲しいものを言ってあげなよ」なんて言われて、12月に入ったあたりから、ボクは毎日天井に向かって叫んでいた。
今考えると恥ずかしい事実だけど、子供の時分であるから、まあ可愛らしいということで片付けて欲しい。
結局あれは、親が欲しいものを知る手段だったのかもしれないし、ただ純粋に楽しがっていただけなのかもしれない。
だけど今でも覚えているのだけど、その時の幸福感というか、期待感というか、そういった類のもので、あの時程に高まったことがあるだろうか?とさえ思う。
それくらい、あの時、あの天井に向かって「サンタさ~ん!」と叫んでいた時ってのは、本当に心と目がキラキラと輝いていたんじゃないかと思う。それくらいにプレゼントを心待ちにしていたし、早く25日の朝に目覚めたかった。いつもより少し早く目が覚めて、そうしたらプレゼントが置いてある。その時喜びようったらもう……!!
起きたらプレゼントが置いてあるってのは、秀逸ですね。
「サプライズ」なんて言葉で終わらせないで欲しい。あれは一種の「魔法」みたいなものだと、僕は今でも思ってる。
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