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自ら設定する納期の意味

仕事には、大抵の場合、納期や期限があります。
ビジネスにおいては、様々な指示や依頼が飛び交いますが、そうした仕事の完了期限は、自分自身で設定すべきだと考えます。
「そんな事をすると仕事が成り立たない」「効率や生産性が落ちる」という意見が聞こえてきそうです。
また、様々な業種の存在する中で、「甘い」というご指摘もありそうですが、ここでは、自社の考えをまとめていきます。

たしかに、委ねる納期設定は最初からうまくいくわけではありませんが、やるメリットは大いにあります。
他人に納期の決められた仕事はやらされ感が強いものですが、自ら納期設定した仕事には達成の決意が生まれるからです。
また、短すぎる納期は、仕事状況によっては無理やストレスを生みます。
逆に、先の長過ぎる納期は、夏休みの宿題のように追い込まれないと手を付けないものです。
ビジネスにおいて、納期は信頼に繋がるからこそ、実施する本人やその意志を尊重したいのです。

では、どの様に適切な納期設定を独力で行えば良いのでしょう。その方法を1つ、ご紹介します。

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短期的なビジネス計画にはもともと、プロジェクト自体の期日が存在します。個人の期日の設定は、プロジェクトのエンドに向けたフローの洗い出しが重要です。
全てのフローが細分化できれば、自身の仕事の期限もまた、自ずと発見できるからです。
このとき、洗い出しができないようであれば情報把握に抜けモレがあったり、計画そのものがクリアでない可能性があります。
その場合は、チームに確認したり、新たなMTGの設定が必要です。
長期的な計画は、エンドが見えづらいものです。しかしながら、前述した短期計画での考え方が、ここでも役に立ちます。
数ヶ月先の計画すべてを逆算することは困難でも、手近な仕事ならば、短期計画と同様に見通しが立てられるはずです。
見通しが立ったら、他の仕事の期日も考慮しながら、最短かつ最適な納期を設定していきましょう。その積み重ねがスモールステップとなり、長期計画をも達成させてくれます。

次に重要なのは、自身で定めた納期を、人に報告することです。
納期報告は「決意表明」であり、仕事相手に対する約束でもあります。

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たとえば、MTGではしばしば納期のない指示だけが降りてきます。通常、そうした仕事は悪気なく宙に浮きがちです。
しかし、納期設定を仕事の第1歩だと考えれば、取りこぼすことはないでしょう。
納期を設定するタイミングは仕事が発生したら「すぐ」「その場で」です。やむをえない理由があっても、当日中が限界だと考えます。なぜなら忘れてしまうからです。
そして、納期を設定したら、相手に必ず報告します。
それはすなわち、「依頼された仕事を達成させますよ。」と伝えるホスピタリティでもあります。
このことから自分は、どんな場で生まれた仕事でもすぐにスケジュールに落とし込み、相手に伝えています。

おかげで現在、経営者、デザイナー、カメラマン、職人、そしてアーティストとして1人5役でも、なんとかこなせています。(^_^;)

納期設定の重要性は、仕事に限ったものではありません。
たとえば、「人生」は個人が関わる中で間違いなく最大のプロジェクトでしょう。
年単位、月単位の将来を描く上で、期限を設定しなければ、理想の人生はいつまでも「いつか」のままです。

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自分自身で、期限を設ける。
未来を作る『 意思表明 』をする。

理想の人生を実現していくためにもまずは、日々の納期設定を普段の所作としていきましょう。


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