お家探しの話ーSpareroom編

さて、困ったことに不動屋さんとは契約できない。airbnbという、コテージとかホステルが借りれるアプリを見てみると、四ヶ月借りられるところを見つけた、が高い。
別にお金のことは気にしなくていいので、学校が紹介する高級アパートに引っ越せば楽なのに敢えて、自分で家を探すということをしている。しかも学校に連絡していないので保険をかけていない状態だ。しかし、airbnbで見つけたところに引っ越そうとすれば内覧もいらないし、チャットだけで済むのでそこに行けばいいものをいいものを、高いだとかいってspareroomで部屋を探し始めた。
spareroomはいわば、賃貸マッチングアプリみたいなものだ。スワイプみたいな機能はないが(やったことはないけど)、大家が自分の部屋をアプリで掲載し、部屋を探している人は、大家に直接連絡を取って内覧の予約を取り付け、実際に行き契約するというわけだ。
これはやはりマッチングアプリと同様に困難な側面がある。借りる側も貸す側も最初は信用がない状態なので、お互い手探りだ。送ったメッセージが返ってこないこともある。

最初はメッセージが必ず返ってくるだろうと、二、三件に送った。I'm a 22 year old male student considering renting for 4 months. Can I make an appointment for a viewing?と。
返ってきたメッセージは、電話番号追加してね、電話してね、あるいはもうその部屋は決まっちゃたから残念、だった。電話すると英語力のなさが露呈してしまうのでまた、電話しなかった。できるだけチャットで済む方を選んだ。whatappを追加して話を聞くと、結局行きたい日付に行けないことがわかってしまった。
そういった上手くいかなさが自分を駆り立て、数を打てば当たるだろうという戦法に切り替えた。
結局10軒ぐらい送ったものの、7割型は返信すら返ってこず、内覧にたどり着けたのは一件だけだった。ちなみに返信が返ってきたけど、内覧しなかったのは、女性しか受け入れないところだったり、向こうの返信が遅かったりしたからだ。
その一件に内覧に行った。行く前にスプレッドシートに記入して根みたいな感じだった。そこから自分以外の複数人が同じ日に行くということを知ったのでまた不安になり、ダメ押しでspareroomで何軒かメッセージを送った。今回は、ちょい都心から離れている超安いわけではないけど、学校が紹介するところよりかはかなりマシな値段のところにした。そして、俺は学んだ。ぶっきらぼうなメッセージを初期画像から送られるのは気味が悪いと。俺はコツを学ぶべく、情報の海を彷徨った。すると日本語の素晴らしい記事を見つけた。その記事に従い、プロフィールをモリモリにし、初動のメッセージもコピペした。以下のように。

I’m interested in your room which I’d like to rent for min 4 months from 3rd November.
Could you arrange my viewing next week if it is still available?
My Bio:
◯years-old, male, Japanese, Non-smoker, quiet, clean person.
Currently, I study English at an English language school in Oxford.
I’m looking forward to hearing from you.

これで命中率は上がり、二軒の内覧にこぎつけた。では、内覧の話にもどろう。

南の方、大通りに位置する家に行くと優しそうな中年男性が迎えてくれた。事情を説明しつつ、家の説明をしてくれたが、家は小綺麗で普通の家だった。新しい家にいくと、その家の雰囲気が作用するのか独特な匂いがした。
特段話すこともなかったので、妙に気まずい雰囲気が流れながら、三分ぐらいで終わった。
借りたかったらまたspareroomで連絡してね、と言われてその場は終わった。俺は、多分借りると思います、といった。
そしてその日は、リヴァプールに行く日でもあったので、そのまま喫茶店でバスまでの時間を潰していた。先に誰かに撮られるのも嫌なので、内覧会が終わった直後ぐらいに、借りますと、連絡した。けれども大家の返信はなかった。
今思えば、先に来てた人がデポジットをもう契約していたのだろう。だからその場で聞かれなかったのだ。大家も酷いやつだ、契約してしまったならそう言えばいいのに。

というわけで、二軒目だ。二軒目は、自分の手違いで、大家に内覧の時間を伝えられていなかった。
自分が宣言したと思われる時間に行くと、マンションだった。男性かと思ったが、女性が迎えてくれた。誰?という感じだったので連絡した本人ではなさそう。リビングに通されて、ここで待っててと言われた。おそらく大家を呼んでいるだろう。数分後に大家らしき男性が来ると、真剣そうに契約期間の話をした。四ヶ月じゃなくてもっと期間の長い人を探していると。すると、四ヶ月以上はこの国にいられなくなるので無理です、と。いったら、奥さん?と見つめ合いながら渋々、まあしゃあないか見たいな、みたいな顔をしていた。すると、部屋は大丈夫?と聞いてきたが、見ていない。そこで見ると、明らかに人の住んでいる部屋だったので大家の部屋かと思った。部屋でマットレス持ってる?と聞かれたが、いや持ってない、と答えたら、渋々オンラインで買ってくれることがなぜか決定した。
マンションの一室の、一部屋を借りるという感じだった。
今度は大家の住む家に一緒に住むという感じだった。大家は奥さん?彼女?と二人暮らしに見える。
さてここまで見て初めから契約が決定しているかのように大家が振る舞っていたが俺も、借りるとはまだ言ってない。キッチンや他の設備を見ていないにも関わらず、リビングで借りるかどうかを聞かれた。曰く、他にも借りたい人がいるんやが、今デポジット払えば借りれる、いくら持ってる?と。
彼らは考える暇を与えてくれなさそうだった。自分のあともう一件内覧の予約を取り付けているが、もうどちらとも借りれない可能性があるかもしれないと考えると、今確実に取っておいた方がいいかもと思ってしまった。そんなわけでデポジットを払うことにした。
現金はあまり持っていなかったが150£あった。のでそれをいうと100£でいいよと言われその場でデポジットを払った。
大家はその場で、今の契約者に連絡した。自分の見た部屋は、今の契約者のものだったのだ。その場でそいつは期間を延長しやがった。俺は、その分だけ損をする。なぜならホームステイと、その部屋の引越しの間どこかにまた滞在しなければならないからだ。
元々、ホームステイから10日後に引っ越すはずだったのに、二週間に延長されてしまった。自分があまり情報を見ていなかったせいもあるが、引越しの時期は大切なのだ。
そんなわけで契約は成立し、二週間滞在する場所を探さなければならなくなった。

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