オックスフォードと京都をちょっとだけ比べてみるー本屋
京都の本屋といえば、地下にある京都丸善なわけだが、OXにもそんな感じの本屋がある。それはボードリアン図書館の近くにある、Blackwell’s bookshopだ。この本屋は京都丸善をなんだか思い起こす。特に巨大な地下があることが、繁華街の隅っこにあるということが、店内に喫茶店があるということが、推し作家がいるということが(梶井基次郎とトールキン)思い起こさせる。
京都BALは、地下一階と二階にある。地下一階は新刊コーナー、新書、文庫、文学、学習参考書、漫画、画集などが置いてる。他には割と大きめの文具コーナと万年筆。地下二階は小説以外の単行本と喫茶店、あと時々催しもの。主に学術書と理系の本、語学、洋書が目立つ。
Blackwell’s bookstoreは、地下一階から3階まである。地下一階は、古典書、各国棚、申し訳程度の文具コーナ、学術、小説、地上階は新刊か売れ行きのいい本、2階は児童書と喫茶店、3階は芸術と古本屋、4階はトイレが入っている。
大体の喫茶店は日本では信じられないぐらいうるさいが、ここも同様に。
イギリスの本屋は大きい場合時々、レアな古書を売っているコーナーが置いてあるここにもあるが、何がどう価値がついているのかはまだわからない。
ジャンル分けはちょっと違うかもしれない。日本の書店は書店の規模や書店の位置する場所によって変わるが、おおまかには文庫、新書、単行本という区別、それからジャンル分けという選別を得る。おおまかなジャンルは日本と同じだが印象に残ったものをあげておこう。
海外の本屋には、本の大きさや企画によるジャンル分けは存在しない。確かにloebなどはまとまってはいるが、どちらかというとジャンル分けに近い。
Blackwellでは、まずフィクションとノンフィクションというおおまかなジャンル分け。それから細分化されるという感じだ。国別に分けられる。例えばイタリアならダヴィンチの伝記から教皇の本までごった返している印象をなんとなく受けている。歴史という分野に連続して国別にジャンル分けされているので、おそらく歴史というジャンルの回カテゴリーが国別なのかもしれない。しかし、ロンドンでは日本というコーナーに小説も置いてあった例を見たので一概にはいえない。
閉店セールですら割引をせず、会費を払っているにも拘らす2割引で止まっている日本と違って、イギリスの本屋には割引がある。15%で学生証を見せなくても受けられる学割もあれば、本屋が設定した圧倒的な割引もある。もちろん割引された本のコーナーもある。そういう割引は気前がよく半額か三分の一になっていることが多い。
でもどの本もゴデゴデしているので日本のデザインはやはり素晴らしい。