【蓮ノ空感想文】長年ラブライブ!シリーズを素通りしてきたオタクがなぜ蓮ノ空にハマれたのか 加筆修正版
※当記事はnote投稿募集企画規定に基づき、過去投稿の内容に加筆・修正を施したものです。過去投稿と重複する内容があることをご了承ください。
※とは言いつつそれなりに加筆しているので「前も読んだよ」という方も改めてお楽しみください。
※サムネはインタビュー記事にありがちなろくろを回すポーズの村野さやかさんです。
創る側の方にも届くかもしれない企画ということで、「シリーズの外から来たユーザーもバッチリ取り込めてるし、私はあなたたちが創るモノのこういうところが大好きだよ!」というメッセージをしたためていければと思います。
「ラブライブ!シリーズの歴史や文化をまるで知らないビギナーです」という自己紹介
これまでのシリーズとの接点はライブパフォーマンスをフェス系イベントで目にしたことがあるというだけで、ゲームアプリやアニメなどは軽く触れた程度ということもあり、ラブライブ!シリーズについては完全にビギナーと言って差し支えないと思います。
やはりシリーズ物となると新規が途中から入っていくのはハードルを感じるものですが、蓮ノ空については「ある程度独立した存在である」ことを界隈の外から一目で感じ取れたことが大きくプラスに作用しました。
シリーズ新参者視点から見る蓮ノ空の参入ハードルについて
めちゃくちゃ単純な話です。
そもそも今までのシリーズと公式イラストの絵柄が違うというところが一番大きいですよね。
あの絵柄じゃないから良い!という話ではなく、一目でザックリと「既存シリーズと地続きではない新しい別物だ」と判別できて、途中参入のハードルが多少下がるという話です。
また、「リンクラ」という独立したアプリで展開されることでスタートラインが比較的近いところで揃うのは新参にとって非常に大きかったです。
とは言ってもこれは私が本格的に蓮ノ空にハマった8月時点での話なので、これからハマる方にとってはちょっと視点が異なる話になるかもしれませんが、あくまで私が参入ハードルを低く感じた理由ということでここはひとつ。
じゃあそもそもなんで蓮ノ空を追い始めたの?
「蓮ノ空の楽曲がアツい」という空気感を嗅ぎ付けたタイミングでたまたま仲の良い身内で好きな音楽の情報交換をする機会があり、話題についていくために楽曲を聴き始めた、というのが最初の動機でした。
聴いていく中で眩耀夜行の音に恋心を抱いたのがとても大きかったです。
溢れ出る愛おしさから急に恥ずかしくなって、どこを見ているわけでもないのに目を逸らしてしまうのです。1つドカンとハマる楽曲があると後はスムーズでした。
異次元フェスやユニット甲子園以前の話ですので私は口コミ由来ではありますが、パフォーマンスに魅せられた方がたくさん蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんになっていく様を見ているので、やはり最も有力な入口は楽曲やライブパフォーマンスなんだなあと再認識させられます。
MVを出しまくってくれる運営さん、本当にありがとうございます。
本題:なんで蓮ノ空にハマれたの?
コンセプトに忠実なサービス展開
今や我々の過ごす『いま』と作中の『いま』が完全に同期していることは周知の事実として万人に認識されていると思いますが、リンクラはコンセプトを理解させるだけの魅せ方を心得ているのが素晴らしいと感じます。
活動記録12話~竜胆祭の「さやかが沙知先輩から出された課題の回答をソロライブで見せる」という流れ、さやかの「私の、ソロで。」というセリフから10月度Fes×LIVE告知画面が表示された当時の瞬間の興奮を今でも昨日のことのように思い出せます。
ストーリーが「活動記録」という名目なのもニクいですね。
「記録」というからには既に起きた過去の出来事ですからね。
リアルタイムの配信の中で平気な顔して「活動記録」で明かされていない現状に触れてきたりするのも素晴らしい。
13話公開前のWith×MEETS配信内で「綴理先輩がオープンキャンパス実行委員に立候補した」という話題になったときは非常にビックリしたものです。
今後の活動記録のあらすじになるのもそうですし、「見えないところでいま確実に何かが起きている」というリアルタイムで追っている人間の特権とも言えるソワソワした感覚があって心地良いです。
キャラクター同士の関係の変遷を見られるのも時の流れやそれに伴う成長を実感できて嬉しいですよね。「日野下さん⇒花帆さん⇒花帆」の話をしています。
『いま』『リアルタイム』を追うことに大きな価値を付与するサービス展開はとても魅力的です。
尽きない供給
曲を出すペースが凄まじいのもありますが、基本週3で30分程度のWith×MEETS生配信があることが最も大きいでしょう。
配信を基にしたイラスト等の二次創作も盛んで、話題に事欠きません。
6人というバランスの良いメンバー構成やゲームシステムの都合もあり、供給に大きすぎる偏りが出ないところも素晴らしいポイント。たとえ新入生の加入でメンバーが増えても「まあ上手くやるだろう」と楽観視できる程度には信頼しています。
キャラクターを魅せるストーリー
「ストーリーが良い」の一歩先、「どこが良い」を言語化できる魅せ方をしてくれていますよね。
キャラクターの現在地・課題を明確にし、それを乗り越える作りになっている点…だけでなく、それすらもコンセプトに絡めた演出で魅せてくれる点が素晴らしい。
配信でもストーリー内の出来事について触れる機会があったり、月1度のFes×LIVEで集大成として「乗り越えた先の成長した姿」「課題への回答」を示してくれるなど、アプリのシステムや「リアルタイム」というコンセプトにしっかり絡めた演出に繋がるところがオンリーワンの要素になるのかなと。
ライブ・出演イベントという節目が用意され、そこへ向かっていく時の流れの中で確かな進歩を描くという美しい展開。コンセプトを強く実感できます。
キャラへの愛着、楽曲に乗る感情、重ければ重いほど良い。
1stライブも「この瞬間までの軌跡」を描く素晴らしいもので、重たい感情を抱えてきて良かったと感じられました。
また、キャラクターの個性を上手に成長に繋げてくれる点もとても嬉しく感じました。具体的には17話の瑠璃乃。
充電切れ耐久配信としてエンプティ状態で行った配信で「この配信が一番好き」と言ってくれたコメントをきっかけに、自らの充電切れも照らし合わせつつ「疲れた時に沁みる楽しさ、盛り上がる元気がないときなりの楽しみ方」に気付き、「楽しい」の中に居られない子を見逃さない、それが誰であっても元気にしてあげられるスクールアイドルへの成長に繋がりました。
そもそもそういう子を見逃せず気を遣いすぎるが故のものだった「充電切れ」という個性を、ただひと笑い取るオチだけでなく、成長に繋げてくれるのは凄く嬉しい事ですし、創る側の愛を感じます。
キャラクターの「実在性」
ちょっとメタいことを言うと、蓮ノ空の配信は「創作物であるキャラクターが現実との接点を持つ手段としての配信」であり、我々がアクセスし得ない情報(たとえば学校生活や休日の様子、スクールアイドル活動のちょっとしたエピソード)をキャラクター自身が喋ってくれます。
この実在性も個々に深みを与える大きな魅力です。
また、複数人での配信だとキャラクター間の細かな人間関係を垣間見ることができるのも素晴らしい。
特定の組み合わせじゃないと見られない空気感とか、ありますもんね。
めぐちゃんにだけは強く出る梢センパイが、好きです。
誰でも手軽にストーリーや配信を楽しめる
公式YouTubeで活動記録の視聴会となるプレミア公開が催されたりFes×LIVEやWith×MEETSのアーカイブをアップしてくれているので、「興味はあるけどアプリをインストールするほどでは…」という方でもコンテンツのキモとなる部分へのアクセスが可能なのも魅力ですね。
インストールしてガチャを引けばWith×MEETS Afterが見れたり特訓ボイスが聴けたり、+αの楽しみが用意されてるのもステキ。
コンセプト上「おわり」が約束されている
「同じ時を過ごしたスクールアイドルと、最後の瞬間まで並走できる。」
これはとても寂しいことでありながら、この上なく嬉しいことです。とか言いながら沙知先輩の卒業ですらヤダヤダと駄々をこねているのですが…。
現2年生の卒業で終わりなのか、新入生が伝統を紡ぐのか、そこまでは現状わかりませんが、少なくとも今の6人の物語は必ず終わるでしょう。
避けられない終わりが用意されていることで、受け取る側の覚悟や決心もより納得に満ちたものになると思います。
とは言え、今の6人の物語が終わったとしても蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに紡がれ続ける「時代を越えた思いの繋がり」を見守りたいな……。
まとめ
ラブライブ!シリーズの中にありながら独立したコンテンツとして個性を放つ蓮ノ空の主観的な魅力を綴ってきました。
「創る側の愛」への愛、多少なりとも伝えられましたでしょうか。
今後も大いに期待を寄せさせていただければと思います。
それでは。