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インスピレーションTEDxKyoto2023(2)一ノ瀬メイさんとリア・カッツ・ヘルナンデスさん

一ノ瀬メイさん(パラリンピアン / パブリックスピーカー)

優勝したのに喜べない

一度優勝したら、今までの犠牲や苦しみから解き放たれると思っていた。でも、感じたのは空虚。社会が枠をかける行為が人の認知を歪ませる。生まれたとき、そこにいること自体を享受していたはずなのに。

メイさんは、自分がパラアスリートであることを理解してくれる人が少なく、11歳で賞を取っても理解されず、奨学金も貰えなかったことを経験しています。しかし、彼女は自分自身を奮い立たせ、世界フリースタイルで銀メダルを獲得し、ようやく知られるようになりました。

障害は誰が作ったもの?

メイさんは、自分が腕が短いために障害者になったのではなく、社会が枠をかけたと言います。自分のメッセージを伝えるためにパラリンピアンとしてがんばってきたものの、自分の気持ちではなくShouldで凝り固まってしまっていたことに気づきました。そして、内側の声に耳を傾けることやオーストラリアへ移住することを決断し、強い彼女は、精神的に強くなることができました。

やり残したことは何か

しかしながら、パンデミックの影響でオリンピックが延期され、再び一人になってしまったメイさんは、自分がコントロールできることに焦点を置くようになりました。彼女は目的や理由を再確認し、自分がやり残したことが何にもなかったことを実感しました。

引退後は、水泳から離れることがアイデンティティ、コミュニティ、ルーチンをなくすことを理解しながらも、自分自身がいれば大丈夫だと自信を持って旅を始めました。そして、自分が自分の内側の平和を守ることが幸せであるということを発見し、人のために動くためにはまず自分を満たすことが必要だということを学びました。

パラリンピアンやパブリックスピーカーとしての経験から、メイさんは多くの人々に勇気や希望を与える存在となりました。そして、彼女の持っているものややってきたことを誇りに思い、自分自身の幸せを守りながら、新たな旅を歩んでいるのです。

桂川孝裕さん(亀岡市長)

プラスチックごみゼロに向けて

亀岡市には何度か行ったことがありましたが、プラスチックゴミのことは桂川さんのお話で初めて知りました。保津川下りなどで有名ですが、旅行客から「ゴミを見ながら下るなんて。」と言われたこともあるそうです。

そこで、亀岡市は他の市に先駆けて、レジ袋の廃止など動き始めました。最初は大手のファーストフードチェーンからも反対されるなど大変な思いをされたようです。その後、~海ごみサミット~を通して世界に発信するなど実際に変化を起こすための行動につなげているのです。

ゴミを今でも拾って歩くジョン・ハーディ

これを聞いていて、以前訪れたバリのグリーンスクールを思い出しました。写真右に写っているのが創設者であるジョン・ハーディです。世界一のサスティナブルスクールを作り、運営しています。当時すでにかなり高齢でしたが、川の中をスタスタと歩き、スタッフや生徒と共にプラスチックゴミを回収して回る姿に感動しました。

言うのは簡単ですが、行動してなんぼです。マイボトルを持ち歩くなどごく当たり前のことをみんながやっていくことがプラスチックゴミを減らすことにつながります。

環境推進都市から経済の発展へ

この取り組みもあり、地域経済も変化しつつあるそうです。実は亀岡市のふるさと納税の税収は34億円にアップ。さとふるを見てみました。亀の形のパンから空き地管理まで多岐に渡ります。

リア・カッツ・ヘルナンデスさん(障害者社会参画擁護者)

スキリングの重要性

リアさんの登場と共に、ASL(American Sign Language)の拍手!ひらひらとなんだか華やかです。

シアトルから来たリアさんは、アクセシビリティ・アドバイザーです。リアさんは聴覚が不自由な母と聞こえる父を持ち、両方の世界を知ることができました。有色人種や女性、老人などの取り残された人たちが多い世界で、パイを大きくするためにはスキリングが必要だと語ります。

パンデミックで起こった働き方の変化

実は、オバマ大統領時代のホワイトハウスでも働いた経験がある彼女、パンデミックで働き方が変わった今、働き方に変化が訪れたと言います。障害を持った人たちにとって働きやすい環境は誰にとっても働きやすい環境だとリアさんは考えています。

リアさんはテクノロジーが使えることでエンパワーされることを知りました。車椅子や手すり、字幕などもイノベーションの一部だと言います。テクノロジーがアクセシブルになることで、世界中の人々がエンパワーされ、経済が成長する可能性があるのです。

That brings us together

レ深く掘り下げて、一部の人のためだけではなく、みんなのため、次世代のため、コミュニティのために何ができるかを考えることが重要だと言います。そして、始まりは小さく、親、会社、地域の中でできることがあるとリアさんは言います。彼女自身が、12年前にインターンをした日本の企業での経験が、今日の彼女に繋がったそうです。共に未来に投資することで、世界中の人々を繋ぎ、アクセシブルな社会を実現することができるとリアさんは力強く語りました。

さいごに

稚拙な文ではありますが、こうしてアウトプットしているのは意味があります。人は、聞いたことや読んだことの大半を忘れてしまいます。でも、こうして書くことで今までの経験や知識につながり、定着が深まるんです。

また、将来思い出したい時に検索すればすぐに出てくると言うメリットもあります。もちろん、この素晴らしいトークがもっとたくさんの人に興味を持ってもらえる可能性もあります。

オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。


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