3000万ドラマ  最終回感想 ネタバレ

3000万ドラマ  最終回

最後があっけなかったですが、蒲池に脅される悪夢に悩む祐子が最後に選択したのは、自首だと思います。

涙を流す純一は祐子の不吉な運命を予感して、義光に何とかなるのかと問いましたが、義光は母さんが何とかすると答える言葉が何の根拠もなく空しく聞こえました。


予感通り、ラストで車を一人で運転する祐子は一人で死を選んだのかと思いましたが、交差点で車で引き返したのが、生への執着を暗示しています。




ソラは蒲池の死については自分と裕子が黙っていれば永遠に分からないと言っていましたが、


すでに蒲池の遺体が発見されておりソラが入院していた病院から、
祐子とソラが車で逃げて蒲池が車で追跡していたのを警察がNシステムを使えば、わかるのが時間の問題で祐子が義光にいうように、

正当防衛を主張しても証拠がないのが悲しいです。


その意味で、ボスである悦子が金を持っていることを警察に通報すればすべてが終わりにできると思った祐子と、

奪った3000万円を持ち主に返すというソラの行動には微妙なすれ違いがありました。


悦子の存在に気づいてすぐにでも令状をとって野崎が悦子の家宅捜査をしていれば末次に祐子が脅迫されることもなかったですが、悦子が資産家のデータ持っていてバイトを雇って金を奪うと告白したのを録音した祐子は命拾いをした緊迫の場面でした。


総じて、生活力のない夫と息子の将来に夢をかけて職場のハラスメントに耐えながら3000万の誘惑に負けて、

泥沼にはまっていく祐子と義光が場当たり的に行動するので予想がつかないスリルがありました。


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