劇場版スタァライトのオケコン行ってきた
この”オーケストラライブ”をずっと待っていた
テレビ版のスタァライトでスタァライトに惚れ込み、関連のライブ映像などを見るようになって出会った『オーケストラライブ“Starry Konzert”』に感激し、このようなイベントに行くのがずっと憧れでした。
このライブは本当に凄くて、オーケストラを入れながらレヴュー服をまとい、ダンスや台詞や口上を混ぜてオーケストラで歌モノを全部やる!というめちゃくちゃなライブでした。
大傑作であった「劇場版レヴュースタァライト」でまさかこれが生で見れる!?となったので、そりゃあもうテンションMAXでした!!!
だったんですが・・・
コロナ過の影響と運営への不安
公演直前で石動双葉役の生田輝さんの不参加となり、イベントページの「トークパート及びコンサート楽曲の一部」と表記変更されたことにより、上記のようなライブにならない可能性が高まり、本当に落ち込みました。劇伴も全部大好きでしたが、下手したら行かないまであり得ました。
実際に行われた、オーケストラを超えた何か
おい!!!!!!!!!
なんだよ一部歌唱って!!!!!!!!!!!!!!
なんだよこの演出!!!!!!!!!!!!!!
もっと言えよ!!!!!!!!!
実際に行われたオーケストラコンサートは、ダンスや口上や台詞こそありませんでしたが今まで見たことがない体験がそこには待っていました。
まず目を剥いたのは、「オーケストラコンサート」は「オーケストラ」が主役なのが普通です。当たり前ですよね。
そのオーケストラに対して、劇場版を思い出して聴いてもらうようにイメージ映像としてアニメ映像を流すところまでは皆さん想像に難くないと思います。
ただこのライブがやった事は、映像に対してオーケストラの音をノーカットではめ込み続けるという気が狂った内容でした。これは演奏を一瞬でもトチったら、世界観を著しく壊してしまう危険な行為です。
このオーケストラコンサートは、オーケストラコンサートに非ず
劇伴が劇場版のシーンの時系列でどんどん演奏されて行きます。どのシーンの音楽も何度も見たけど本当に良い曲ばかりです。映像と完全にリンクしているので、映画をもう一度、めちゃめちゃ良い音で見ているようです。
この時点で来て良かったと思っていました。
時系列で進むということは、当然ボーカル曲の順番が来ます。先に書いた通り、「一部歌唱」に変更していたのでボーカル曲はオケのみの演奏で声は原曲の物を使うのは十分に考えられましたし、その覚悟で来ている人は結構いたのではないでしょうか。
劇場版のki-ringtoneが流れ、映像は列車に切り替わり、あの曲が始まります。
wi (l) d-screen baroque
イントロが演奏され、その音響の素晴らしさに震えます。これでボーカルがあったなら、どれだけ最高なのだろう!!そう思った矢先です。
ステージ下手から、大場なな役の小泉萌香さんがスタスタ下手から歩いてきて、涼しい顔をしながら歌い始めます。
「あなた わかります か?」
「ルールが わかります か?」
「wi (l) d-screen baroque 歌って踊って奪い合いましょう」
いや、いやいやいやいやいや
やるんかい!!!!!ルールわかんねえよ!!!!どうなってんだよ!!!
そんな我々の動揺を無視して、このオーケストラコンサートの顔をした公演は真の姿を我々に見せつけてきます。
照明が、演者が、オーケストラが、なんと映画の映像を際立たせる舞台装置として動き始めやがったのです!!!!
このオーケストラコンサートは、オーケストラが真の主役ではなかったのです。
このコンサートの主役は「劇場版レヴュースタァライト」。
この公演が目指していたのは、その体験の再演、再現、再構成でした。
1曲挙げるとすると・・・
「わがままハイウェイ」(石動双葉/花柳香子)
・デコトラの逆光に合わせて、スポットライトを客席に強めに当てる
・セクシー本堂の背景の色とステージ上のライトの配色を完全に統一
・清水のシーンのデコトラが光るシーンで、スポットライトが電飾に合わせて異常に入り乱れる。オタクは死ぬ。
・デコトラが落ちた後、桜の中に香子が落ちるのに合わせてピンク色の照明がパっと開くように光る
等等・・・
双葉の歌は原曲のものでしたが、このような演出つき+演者の生歌&表情のパフォーマンス+オーケストラによる生音やアレンジを浴びて感じたのは、
「例え今日死んだとしても、ここに来れて良かった」という想いだけでした。
色々な都合や告知で断念した人が今回の公演たくさん居ると思います。