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ワシントン・ポストがハリスを支持しなくなった日

近年、メディアの信頼性が問題視される中、大統領選の投票日が近づくにつれてリベラル系のワシントン・ポストとロサンゼルス・タイムズの編集委員会は、いずれの候補者も推薦しないことを公表した。

https://www.washingtonpost.com/opinions/2024/10/25/washington-post-endorsement/

当然、民主党のハリスを支持するものと思われていたが、これはそれぞれのオーナーの意向によるものらしい。ワシントン・ポストのオーナーはアマゾンのジェフ・ベゾスであり、これに抗議して辞職した編集員もいた。しかし今日、ベゾスが同紙に「オーナーからのノート」という題で自身の意見を掲載したので、それを紹介する。

まず、そのタイトルが興味深い。「認めたくない真実:アメリカ国民はメディアを信用していない」。ベゾスは、ワシントン・ポストもニューヨーク・タイムズも業界のエリート同士でしか会話していないと批判し、同時に「戦わずして取材も行わないポッドキャストやソーシャルメディアに負けるわけにはいかない」とジャーナリストたちに訴えている。

https://www.washingtonpost.com/opinions/2024/10/28/jeff-bezos-washington-post-trust/

同時に、ベゾスは「オーナーからのノート」で、ワシントン・ポストがハリスを支持しないと発表した日に、自身がオーナーである宇宙開発事業ブルーオリジン社のCEOがトランプと会談したことを認めている。

宇宙開発事業には莫大なコストがかかり、政府からの予算確保が不可欠であるため、トランプが勝利した場合のリスクヘッジではないかとの疑念も生じている。そのタイミングの怪しさに対して、ベゾスは関与を否定している。

ちなみに、競合するスペースXの創業者イーロン・マスクは、自身がオーナーのプラットフォームXでこの件についてベゾスを称賛している(普段はベゾスに対して皮肉しか言わないにもかかわらず)。


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