![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34929403/rectangle_large_type_2_e8c0cb34dc3d06089cdef9dc9dc419d6.png?width=1200)
話題の復元ドライヤーとは??
以前にヘアドライヤーの原理をTech Structureで紹介したところ、「最近話題になっている『復元ドライヤー』という製品のポイントをTech Structureで説明してみると面白いのでは?」といったコメントをいただきました。
今回はこちらの製品事例を通じて、製品開発の進め方の一例を紐解いてみたいと思います。
まず、従来のドライヤーの原理を簡単に説明すると下図のようになります。
この中で今回注目されたのは、「風を温める」といった機能です。頭髪を早く乾かすためには高温にすることが必要となりますが、一方で、それは髪を傷めてしまうことにもなります。このジレンマを解決したい、というのが製品コンセプトの原点だと言えそうです。
それでは、この問題はどのように解決されたのでしょうか?
開発者であるLOUVREDO社の説明によると、この商品には、「髪表面の水分子を吹き飛ばす」といった機能が備わっているようです。「髪表面の水分子を吹き飛ばす」ためには、「水分子の振動を活発化させる」、「遠赤外線を照射する」といった機能を持つ特殊フィルター(天然鉱石)が組み込まれています。
従来のドライヤーと同じ「頭髪を乾かす」という目的に対して、別の手段が用いられているのが面白いですね。
これだけでも本製品が従来とは異なる新しいドライヤーであることが分かりましたが、実際はさらなる工夫が盛り込まれているようです。
特殊フィルターが照射している遠赤外線は、育成光線とも呼ばれ、「温熱効果を与える」効果が高く、「頭髪を傷めない」といった付加価値も提供できているようです。また、製品に「マイナス電子を照射する」フィルターを組み込むことで、この機能の効果はさらに促進されています。
本製品の全体像をまとめると上図のようになりました。Tech Structureに沿って製品のポイントを紐解いていくことで、従来のドライヤーとの差別化に関する工夫や技術が明確になったのではないでしょうか。
Tech Structureを用いると、製品開発における課題や獲得すべき技術を整理することができます。皆さんも是非チャレンジしてみてください。