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ラオスで一番長い日
ラオス二日目。
今回の旅は韓国、フィリピンでのトランジットを含めて7日間しかなく、実際メインであるラオスには2泊、タイで2泊という超過密日程だった。
その中でもラオス2日目は最も濃密かつ長い一日となった。
怒涛のフライトを終え、クタクタになりながらヴィエンチャンの安宿に泊まった一行は、翌朝5:30に起床しなければならなかった。
明日はバックパッカーの聖地といわれるバンビエンという街に行く日だ。かなりしんどいが、バンビエンに行くとなれば仕方ない。一行は限られた時間の中で最大限楽しむには睡眠時間を削ることが大切だと知っている。
バンビエンにはラオス中国鉄道に乗って向かう。
この鉄道は、その名の通り中国とラオスをつなぐ総距離1000㎞に及ぶ総工費約60億ドル(8400億円)の国際鉄道だ。ラオスはこの総工費のうち約6割を中国からの有利子負債でまかなったとされている。そのほかにも中国からの投融資で多くのインフラ整備を行っており、ラオスの対外債務のほぼ半分を中国が占めているらしい。ラオスの中国依存はもう来るところまで来ている。中国恐ろし。
ヴィエンチャン駅は中心部から離れているので、ラオスの配車アプリ・Locaでタクシーを拾って20分。とてつもなく巨大な駅だ。
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チケットカウンターは行列で、約3,40分並ぶ。
でも、昨夜宿のスタッフに鉄道乗るなら発車の1時間前に着いておいた方がいいと教えてもらったので問題ない。ありがとう、スタッフ。
運賃は座席や列車の種類にもよるが、125,000キープ(896円)~90,000キープ(645円)。
無事購入し、駅構内に入る。朝ごはんが欲しいので構内にある弁当屋さん”Pan Café”で謎の弁当を買って乗り込む。
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乗り心地は、新幹線で、列車内もかなり清潔。快適すぎる。
ひと眠りする前に弁当を食べる。うますぎる。
友人が買ったチョコがかかったパンも一口もらったが、あり得ないうまさだった。
もしかしたらこの国の食のセンス、えげつないのではないだろうか。
一時間後、バンビエンに到着。バカバカタバコ吸う中国人がいるホームに降りる。外に出る。明らかに閑散としている。
乗客が全員女性の乗り合いバスに乗ってホテルに向かう。
荷物を置きたかったのでチェックインしようとしたが、10時だったのでできないらしい。
フロントの兄ちゃんにそこらへんに置いていっていいよと言われたので少し心配だったが、ロビーに荷物を放置。
免許なしでも乗り回せるらしいので、フロントでバイクをレンタルして観光開始。まさかの人生初のバイクがラオスになるとは、、、
最初に向かったのは、ブルーラグーン。エメラルド色の池で泳いだりできるらしい。バンビエンにはあちこちにあるみたいだ。
初バイクにしてはかなりの悪路だった。
今にも壊れそうな吊り橋や放し飼いの牛や野犬のクソだらけの未舗装のダートを爽快に走り抜ける。
道中はデベロッピングな雰囲気と大陸の山々の景色が広がっていた。
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目的地到着。
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聞いていた通りのエメラルド色で、まだ午前中なので人も少なく素晴らしい。水着に着替えて入水。思ったより冷てぇし底深すぎる。
リラックスできそうにないので切り替えて5mくらいの飛び込み台から飛び込むことにする。
ビビッて情けない声を出して飛び込んだら奥にいた女韓国人集団に笑われた。
1時間くらい遊んで満足したので次に行く。
次はビューポイント。小さめの山に登って山頂からの景色を見る。
ブルーラグーンから20分くらい走って辿り着く。めちゃくちゃ白人多い。入り口からみるとかなり険しい山道だとわかる。
実際登ってみるともっと険しいし暑い。でも地元の若者は長袖長ズボンにサンダルで登っているからよくわからない。道中の交流も楽しみつつ、何とか40分くらいかけて登頂。
壮大さと実直さが同居した、山々と自然に囲まれたバンビエンのド田舎を一望できるパノラマはまさに圧巻。
山頂で30分くらい過ごした後、下山。タンクトップで乳首が浮いていて、脇毛が普通に生えている女の人が異常に多かった。世界すげえな。
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いい時間になったので、宿に戻ってチェックインする。
この日の宿は、一人一泊千円でプール付き、温水シャワー、エアコン付きのいいホテルだった。バンビエンに感謝。
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さすがに腹が減ったので宿近くにある屋台で食べることにした。バンビエンにある屋台のほとんどがメニューが同じで人だけ違うみたいな感じだった。
優しそうなおばちゃんのところを選んでサンドイッチを頼む。四人分作るのに全く急ぐ様子もなく、結局30分くらいかかった。
でもここはラオス。イライラしてはいけない。時間の流れがゆっくりなだけだ。
完成品は、超巨大で具だくさん。そして400円くらいだからめっちゃ安い。めちゃくちゃおいしい。やっぱりラオスの飯すげぇ。宿に帰る。
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プールがついているとなれば入らないわけがない。入水。また冷てぇ。
まだバイクを返すまで時間があったので、バンビエンの町中を爆走することにした。
最初に立ち寄ったのは小規模な寺院。観光客は誰もいない。お堂みたいなとこを覗くと数人の少年僧が寝転がってスマホゲームをしていた。睨まれたので逃げた。
次に行ったのは”Big C mini”。タイのスーパーマーケット”Big C”のコンビニ版みたいなものらしい。アイスを買っただけで店員に笑われた。出発。
また小さい寺院に辿り着く。たださっきのところもここも小さいといってもしっかりデカい大仏があるのがさすが仏教国。色づかいも東南アジア独特のカラフルさで、身近にこれを感じられるのはやはり素晴らしい。
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返却時間まであと少しなので行けるとこまで爆走。
ほぼ壊れている吊り橋を渡って川に沿って走ると、作りかけの橋に辿り着き引き返す。
興味で細道を行くと畑地に迷い込み、持ち主にキレられたら怖いので全力で逃げる。
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逃走成功、そして返却。バンビエンは観光地が散らばっているので徒歩だと厳しい。バイクか自転車をレンタルできるなが、自転車はきつすぎると思うのでバイクがおすすめ。
さすがに遊び疲れたので部屋で二時間の休息。
腹が減ったので夜のバンビエンに繰り出す。まず出向いたのは”sakura bar”ここは夜の間は無料で酒が飲めるらしい。
プラスチックカップに入ったウイスキーが配られていたので飲む。怪しさはなく普通のウイスキーだった。
空腹が限界に近づいていたのでさすがに飯屋に行く。ドリンクと食べ物数品を気の弱そうな若者に注文して数分後、ビアラオがきた。
しかし、その後一時間何も出てこなかった。さすがにラオスといえど待ちきれない。厨房まで見に行くとちょうど頼んだチャーハンを持った店員が出てきて一緒にテーブルに戻る。気まずい。
一口食べる。文句を言う気も失せるくらいうまい。悔しい。でもやっぱりラオス飯最高!!
さすがにまだ食べたいので、別の店に行って食べていると、今度は中国人のおばさんが近づいてきた。
ほとんど英語が喋れていないが、どうやら友達が待っているホテルの場所がわからないから教えてくれと言ってるっぽい。
その友達とのメッセージの画面を見せてきたので、メッセージ出来るならそいつに教えてもらえよと思ったが、暇だったので連れていくことにした。
真っ暗なバンビエンの夜道を歩いて、見せられたホテルに連れて行ったものの、なんとそこではないらしい。
知らん宿の前でオロオロしていると、その友達から別のホテルの住所が送られてきた。やっとのことで連れていくことができ、友達もいた。
ただ、彼女は椅子に座ってリラックスしていた。腑に落ちない。なんでお前が迎えに行かない。
異国で人助けするという経験ができたので全体的な気分は良いが、複雑な気持ちにはなった。
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ようやく宿に戻り、風呂に入り、明日の準備をして広いベッドで就寝。
いろいろやりすぎてビエンチャンにいたのが今日の朝であることが全く信じられない。
2,3日遊んだ気分になれたので超お得な一日になった。
明日は陸路タイ入国、そしてタイ縦断寝台列車に乗る一日だ。