
「生賴範義展THE ILLUSTRATOR」電子版「公式図録」
こんにちは。2018年末に発売を開始した生賴範義氏の図録アプリをご紹介します。
生賴範義(おうらいのりよし)とは
生賴範義氏(1935-2015)はインラストレーターとして、スター・ウォーズやゴジラ、マッドマックスなどの映画のポスターや、平井和正氏・小松左京氏といった作家の装画や挿絵で有名です。生賴氏の絵を見ているとSF感溢れる作品に非常にワクワクします。
このスター・ウォーズのポスターは、遠近法に反して、遠くの人物ほど大きく描かれています。これによってダースベイダーが迫ってくるようなインパクトがあります。
1980(昭和55)年に生賴氏にの転機が訪れる。サンリオ出版から1978年に刊行されたスター・ウォーズのスピンオフ小説「侵略の惑星」の日本語版の口絵を描いたことが契機となり「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」の国際版を手掛け一躍、世界に名を広めることになる。 #Ohrai pic.twitter.com/Fhu049ZlFr
— 生賴範義 展 (@Noriyoshi_Ohrai) November 2, 2017
生賴氏は完成した映画を観ることなく、事前に配給会社から送られてきたスチール写真や資料のみを素材として構成することで、その作品の世界観を創造してしまう稀有なアーティストであった…しかし「マッドマックス2」だけは、当時のワーナーの日本支社の判断でポスターとしての採用には至らなかった。 pic.twitter.com/W93lEDckJO
— 生賴範義 展 (@Noriyoshi_Ohrai) November 5, 2017
「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」
東京での初めての展覧会が上野の森美術館にて平成30年1月6日~2月4日まで開催され、生賴氏が遺した3000点以上の作品のうち約250点が展示されました。
本展覧会では公式ナビゲーターである創作あーちすと・のんさんが会場内の展示映像やオーディオガイドのナレーションを務めました。私たちは生賴氏の足跡を辿る展示映像の制作も担当しました。
展覧会場の様子
公式図録は通常より多く5000部準備されていたものの、完売。さらに会期中の増刷をするも完売となり、購入できなかったファンからの再販を望む声が多くありました。
そこで、電子図録の販売が企画され、私たちが制作を請け負うことになりました。
「生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR」公式図録 完売のお知らせ
— 生賴範義 展 (@Noriyoshi_Ohrai) February 2, 2018
「生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR」の会期途中でございますが、公式図録は本日(2月2日(金))に完売いたしました。なお、公式図録は上野の森美術館の展覧会専用で作成いたしましたため今後の再販、通信販売等の予定はございません。#ohrai pic.twitter.com/fCaO6eH7Jt
電子版「公式図録」
iOS, Androidに対応するアプリケーションにする上では、
・一点一点のイラストを大きく見たい
・多言語対応し世界中に届けたい
・のんさんのオーディオガイドを聴きたい
・展覧会の様子や書影などの特典を盛り込みたい
という電子版ならではの魅力を持たせることになりました。
書籍の内容はもちろん、
電子版ならではの一覧性や操作性で、精緻な筆致まで拡大表示することができます。
タブレットやスマートフォンにも対応しているので、多様な環境で閲覧できます。
紹介映像
完成したアプリはこちらです↓