Loupdeck Live Sが届いたので設定してみた話
前に書いた「手放せないガジェット&ツール2021」と言う記事にて、Tourbox Neoと言う左手デバイスが欲しいと書いた。
その後色々調べた結果、StreamDeckなるボタン兼ディスプレイがついた左手デバイスの存在を知り、「ディスプレイがあった方が視覚的に便利だな……」と思っていた。
更に色々調べた結果、競合製品のLoupdeck Liveシリーズにはダイヤルもついている。けれどソフトウェアがStream Deckに比べると使いにくいらしい。むむむ。
色々考えすぎて何も買えずにいたとき、クラウドファンディングにて「Loupdeck Live S」なる最新機種、且つ、最安値の入門機が登場した。
今回は手元に届いたLoupdeck Live Sの良いところ/悪いところやについてだらだらと綴っていきたいと思う。
良いところ
1.起動の手間が省ける
これはLoupdeck Liveシリーズと言うより、左手デバイス全般に言える話。
予め設定しておいたボタンに紐付いた機能が一発で使えるので、スタートボタンからアプリを検索したり、ブラウザからWebサイトを検索orブックマークから開くよりも手間が省ける。
マクロの設定も出来るので、複数の作業を一つのボタンにまとめることも可能。毎日必ず同じ事をする人なんかにはお勧めできると思う。
2.ディスプレイつき
一番最初に購入しようとした、Tourbox Neoのような一般的な左手デバイスにはディスプレイがない為、設定した内容を覚えておくか、チートシートのようなものをいつでも見られるようにボタンに割り当てる必要がある。
複雑なショートカットを覚えるのが面倒で左手デバイスを導入したのに、設定したボタンの場所を覚えなければいけないのは本末転倒。
また、チートシート的なものを割り当てるという事は、その分使えるボタンが減ると言うこと。これはちょっといただけない。
その点、LoupdeckやStream Deckのようなディスプレイつきの左手デバイスは、視覚的に分かりやすいので何も覚える必要がない。これはかなり大きい利点だと個人的には思う。
3.ダイヤルがついている
Stream Deckシリーズは、新型(Stream Deck+、12月16日発売、日本では現在入手困難)以外にダイヤルは存在していない。
音量調整、ブラシサイズの拡大/縮小など、微調整が必要な物に関してはダイヤル必須だと個人的には考えているので、LoupDeckシリーズの強みだと思う。
ちなみにStream Deckも音量調整などは可能。ただしボタンを複数使用する必要がある。
4.上位機種よりタッチパネルが多い
Loupdeck Liveがタッチパネルが12個に対して、Loupdeck Live Sはタッチパネルが15個となっている。
ただし、その分サイドについているダイヤル部分専用のディスプレイが割愛されている。
ダイヤル調整時に隣のタッチパネルに表示が出る仕組みになっている。
5.開発が活発
Youtubeなどで事前に調べた際、Stream Deckシリーズよりもソフトウェア面が使いづらく、設定がしにくいので使わなくなる可能性がある、との情報をちらほらと見かけた。
2022年12月23日現在、公式サイトからダウンロード出来るバージョン5.4.1に関しては事前情報よりだいぶ改善されているのか、想定していたよりもかなり使いやすく感じた。
開発頻度が活発であれば今後、新機能なども期待出来るので個人的には好感度が高い。
悪いところ
1.有線オンリー
最初に紹介したTourbox Neoの後継機、Tourbox Elite以外で現在無線仕様が出来る左手デバイスは余りない。
LoupdeckやStream Deckには是非無線対応をして貰いたいところ。
※ただしそれによって反応速度に遅延が生じるor頻繁に充電が必要になると使い勝手が悪いので、どうしても無線じゃなきゃいけない!と言う訳でもない。
2.Live Sはダイヤルの数が少ない
良いところの4番目としてタッチパネルの多さをあげたが、その逆にダイヤルに関してはかなりの差がある。
Live Sが2個に対し、Liveは6個ついている。個人的にはせめて3個は欲しかったかな、と言ったところ。
とはいえ、タッチパネル15個、ダイヤル2個しか機能を割り当てることが出来ない訳ではない。
ページと言う概念があり、全14ページ迄追加出来るので実質
タッチパネル15個×14ページ=210
ダイヤル2個×14ページ=28
の機能を割り当てることが出来る。
例えばLightroom、premiere Proと言った写真・動画編集ソフトを使用する場合、いちいちページをめくる動作が発生するのでダイヤルが2個では足りない可能性が多い。
その逆に、普段使いで音量調整、再生速度調整程度で良い場合はLive Sの2個で事足りると思われる。
3.マーケットプレイスが発展途上
Stream Deckを持っていないので、あくまでYoutubeや各種ブログ記事等で収集した情報からの判断なので間違っている可能性はあるが、Loupdeckに比べてStream Deckの方がマーケットプレイス(サードパーティ製機能)が豊富に用意されている。
届いてすぐにちゃちゃっと設定をして利用したい場合はStream Deckシリーズの方が良いと思われる。
4.メインボタンがタッチパネル
実は競合製品のStream Deckはディスプレイ部分が物理ボタンになっている。それに対し、Loupdeckのディスプレイ部分はタッチパネル。
ダイヤル調整時に指が触れてしまって別の機能が起動……なんてこともあるので注意されたし。
5.ページの切り替えがしにくい
実は、個々のタッチパネルの間には物理的な仕切りが存在している。
ページの切替時にはタッチパネルを上下(ダイヤルのページ)左右(ダッチパネルのページ)にスワイプして切り替える必要があるのだが、この物理的なしきりに指や爪が引っかかって非常にスワイプしにくい。
逆に、Stream Deckシリーズは物理ボタンの方が本体よりも盛り上がっている為、スワイプでページの切り替えがしやすいと思われる(実機未所有の為あくまで想像)。
ただし、これに関しては設定でどうにかなる。例えば、Live Sにはタッチパネルとダイヤルの他に物理ボタンが4つ存在している。
一番下の左右のボタン(紫のライト)にはタッチパネルのページ切替を、
右側一番目と二番目のボタン(ピンクのライト)にはダイヤルのページ切替を設定した。
こうすることにより、物理的な仕切りに妨害されることなく快適にページを切り替えることが出来る様になった。
最後に
各アイコンの説明
需用があるかは不明だが、自分が設定しているアイコンの種類を軽く説明。
上段左から
中段左から
Youtube
Twitter
Amazon
Spotify
Slack
中段左から
Zoom
Roam Research
Deep L
BookLive!
Music Bee
下段左から
Scrivener
Notion
Rlogin
Visual Studio Code
幻塔(突然のゲーム)
となっている。なお、並びに関しては今後適宜修正予定。
※Roam ResearchはNotionの隣に置きたい……。
ちなみに2ページ目はSpotify専用操作ページとしている。
LoupdeckのソフトウェアとSpotifyのアカウントを連携することにより、APIを用いて操作が出来る。
これにより、タッチパネルに自分のプレイリストを配置し、ボタン一つで再生なんて事が出来る(先にSpotifyを立ち上げておく必要はある)。超便利。
ダイヤルには
Youtubeの音量調整/押し込みでミュート
Youtubeの再生速度/押し込みで再生・停止
Spotifyの音量調整/押し込みでミュート
を2ページに分けて設定している。
その他、「ダイナミックモード」をONにしているので、CLIP STUDIO PAINTを起動した際にはクリスタ専用のタッチパネル表示になったりする。
公式サイトについて
現在、まだ公式サイトにはLoupdeck Live Sについての情報が掲載されていない模様。一般発売後には記載されると思うけど、ひとまずクラウドファンディング(既に終了済み)のリンクを貼っておく。
リンク
添付した写真は実際に自分で使用しているLoupdeck Live Sの画面だが、一部のアイコン(一番右、真ん中の蜂のアイコン)は無償ライセンスの物を使用している為、ここにリンクを貼っておく。
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