魔法の炒飯。
今、私の心の中をストレートに表現するならば、恋人に逢える日を楽しみに待ち続けている、そんなかんじ。
来年の春、長いこと続けてきた今の仕事を辞めて、新しい道に進む。
経済的なことを考えると、仕事を続けながらやりたかったことをやるというのが1番よかったのかもしれないけど、決して器用な人間ではないのでそれは難しい・・・。
数年前から「今の会社を辞めたら自分のしたいことをする」と決めていた。そのためにぼちぼち準備をしてはいたし、今の仕事が全然好きではなかったけれど必死に頑張っていた。
けれど、好きではないことを無理やり頑張っている自分が嫌になってしまった。納得いくまで準備をしてから辞めるなんて言っていたら定年まで働くことになりそうだという現実にも気付いてしまった。
だから今、貯金を全部使って、更にお金を借りて、自分自身に投資をしてみようという気持ちになった。(客観的に見ると、思い切った決断すぎて自分スゲーって思うし、馬鹿かもしれないとも思う。)
さて、最近、そんな私に勇気をくれた一杯の炒飯がある。
先日大阪に行った際に、友人に連れて行ってもらったお店がある。決して大きくはないけれど、笑顔が素敵なおっちゃんが生き生きと働く素敵な場所だった。
少しお酒をいただきながら「お姉ちゃん、どっからきたの?」なんて話が弾んで、おっちゃんが身の上話を聞かせてくれた。
少し前まで東京で暮らしていたけれど、どうしてもここでお店をやりたくて身一つで出てきたのだとか(経営者は別)。正直、良い歳したおっちゃんがどうしてそんな覚悟ができたのだろうか・・・とすごくびっくりした。
度肝を抜かれている私に、おっちゃんが「俺にしか作れない絶品炒飯、食べるかい?うまいよ!」って出してくれた。
それは、おっちゃんの情熱と覚悟を聞いて溢れてきた涙のせいじゃない・・・程よく塩味が効いていて、最高だった。生まれてから食べた炒飯の中で間違いなく一番美味しかった。
知らない街で、自分のやりたいことに自信を持って生き生きと働いている・・・かっこいい。私は、そんなおっちゃん(炒飯)の大ファンになった。すごく勇気をもらった。
出会えて良かった。
ありがとう、おっちゃん。
冒頭で恋人うんぬんお花畑みたいなことを語ってしまったけれど、正直、来年の自分に浮かれている余裕はなく、やっておかなくてはいけないこと、突破しておかなくてはならない課題などが山のようにある。(こんなとこで油売ってないでやれよ!って感じだけれど。笑)
まあ、笑って許して(アッコ)の精神で自分を許してあげよう(笑)
色々とやればやるほどに「私コレ本当に好きなんだな」と実感できるのがとても嬉しい。現実は厳しくて好きとばかりはいっちゃいられないのも覚悟しているけれど...
とにかく、私は来年が楽しみで仕方がない。
つらくなったときには、また食べたいな、おっちゃんの魔法の炒飯を。
ウーバーイーツよ、県をも越えて届けて欲しい熱い思い(炒飯)....なんて。