Pro ToolsでボカロPを目指している方へ
はい、どうもYugenです。
タイトル通りですが、Pro ToolsでボカロPをやりたい方に向けて発信しております。
まず結論。
Pro ToolsのみでボカロPになるのは、基本的に無理です。
プラグインの規格が合わないので、後述するプラグインを使用する事でCubaseやStudio Oneの様にボカロを調教するのが可能になるという感じです。
先日のツイートの事についてnoteにまとめます。
まずはボカロのバンドルを買いましょう。
みんな大好き、定番の初音ミク。
基本的にStudio One Artist Piapro Editionが同封されています。
巡音ルカ、鏡音リン・レンでも同封されているかと。
そして話を戻しまして、Piapro EditionがAAX(Pro Toolsの規格)に対応していないので、Bluecat AudioのPatchworkか、Native InstrumentsのKomplete Kontrolを使用してPiapro Editionを立ち上げる事になります。
ちなみにPiapro EditionはVSTiでPro Toolsとは規格が合わないので、PatchworkやKomplete Kontrol等のプラグインのパッチングが可能なホストを使う事になります。
これは他DAWソフトでAVIDのプラグインを使用する事も然り。
KONTAKTを所持している方はプラグインとしてのKomplete Kontrolは有効的に使ったほうがいいかも知れません。
わざわざ無理してキーボードで所有しなくても凄く便利なプラグインなので。
僕の場合はPatchworkは所持していないので、Komplete Kontrolを使用しております。
2年前から実践していますが、Pro Tools上で調教が出来た時は大変嬉しかったもの。
そして、現在どの様に調教を行なっているかというと…?
1つのトラックにKomplete Kontrolを立ち上げ、Piapro Editionを読み込み。
そしてPiapro Editionが立ち上がります。
Pro Toolsユーザーにとっては夢の瞬間ですね。
そしていつも通りに調教。
主旋律、ハモリ(最近はハモ生成してますがw)、デスボ、語りetc…。
原型を作りましょう!
歌詞やリズムを入れた後、ダイナミクス、ベロシティを調整。
完成しました!
その後の作業は結構大変なので、個別にコミットする準備をします。
主旋律をソロにしてPro Tools上でコミットしたり、ハモリ等他のトラックを個別にコミット。
コミット完了!
下記の様に基本的にはステレオトラックでしかKomplete Kontrolを立ち上げられないので、モノラル化にするならAVID付属のプラグインである、DownMixerも立ち上げてオーディオにする事が多いです。
これで個別Mixが出来る様になります。
そして分かりやすい様にトラック名を変更します。
流石にこれで完成という訳にもいかないので、トラック名もわかりやすく変更しましょう。
これでボカロのオーディオ化作業が完了しました。
個別でMIXもできる様になります。
その後は好みで音作りしていきましょう。
ただ、CubaseやStudio Oneに比べたらイレギュラーな形になるので、Pro Toolsでボカロをやるのは不向きな印象ですね…。
Pro Toolsはオーディオの編集や管理、Mix、Masteringは群を抜いてやりやすいですが、やはり作曲には向いていないDAWなので、ここは仕事DAWって感じなので仕方ない事なのかなって感じです。
ただ特にバンドマンだったり、レコーディングエンジニアをやられている方はPro Toolsをメインに使っている人もいると思います。
仕事場でも自宅でも同じソフトを使っているなら安心ですからね。
今更他DAWソフトに移行して一から覚えるのは面倒臭い!って人はこのやり方をしてPro ToolsボカロPをやるのもアリです。
ちなみになんですが、
複数Komplete Kontrolを立ち上げて、複数Piapro Editionを立ち上げるのは不可能です。
即ち、最初から個別で作成が出来ないので、上記の様なやり方をやるしかないという…。
それはそれでもう仕方ないと割り切るしかないってやつですね。
現在はこの様なやり方をしているのですが、他に方法があれば是非とも試してみたいものです。
なんやかんやでオーディオの管理や編集のしやすさは最強クラスなので、ギター、ベースのリズム補正や、歌ってみたMIXでも凄く編集しやすいんですよね。
これからもこの形式で制作していくんじゃないかなと。
ではまた。