三略講釈【中略-6】
皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
今回は短めの内容です。
本文現代語訳
「戦いに勝つためには英雄と呼ばれる人材からの信頼を得て、兵士と好きも嫌いも心を同じくし、その上で臨機応変な策略を使いこなさないといけないのである。
だから策略が無ければ、相手の不正を暴いて糾弾することが出来ない。奇策が無ければ、賊を討ち敵を破ることは出来ない。秘策が無ければ、功績を上げることが出来ないと言われるのである」
解説
三略の最初に「君主や将軍が最初にやるべきことは、英雄と呼ばれるような優秀な人々の信頼を得ることだ」とありました。
それを大前提として彼らと心を合わせた上で、策を練らなければ勝利を得られないと述べられています。
また策にも種類があって、それを使いこなすことで功績を上げることが出来ると書かれています。
大まかな解釈として策略とは普通の計略のこと。
奇策とは敵が予想しないような作戦のこと。
秘策とは仕掛けたことは本人にしか分からず、その結果が出てもそれがどのような策だったのかを誰も知ることが出来ないような策のことです。
今は難しく考えず、何事も人徳や人々の協力が必要だが、戦いに勝つためには頭も使わなければならない程度の認識で良いと思います。
今回の講釈は以上となります。
それではまた、次回お会い致しましょう。
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