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民衆の人心を得る方針

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
本日も人心を得るシリーズのお話を致します。
分かりやすい解説が見たい方は、動画の方をご覧ください。

今回は人心を得るための方針のお話です。
原文は難解ですので、現代語訳だけ載せます。

現代語訳
「世の中に先祖を大事にする者は多いが、人民を愛する者は少ない。先祖を大事にするのは肉親の情であり、人民を愛するのは君主の情である。
 人民を愛する者は、農業を奨励して、農作業の時間を奪うようなことはしない。税金を軽くして、財産を奪うようなことはしない。公役の回数を減らして、疲弊しないようにする。
 このようにすれば国中が豊かになり、人民も楽しく過ごすことができる」

大切なのは、君主が民衆を愛するのは当然であり、それが君主たる者の人情であると述べられていることです。
そして民衆を愛すると言う事が、具体的に示されています。
農業を奨励すると言うのは、仕事を与えて稼ぎ口を与えると言う事です。
農作業の時間を奪わないとは、田植えや収穫などの忙しい時期に戦争をしないと言う事です。
税金を軽くすれば民衆の蓄えは増えますし、公役(工業事業の為に労働力として働かせること)の回数を減らせば民衆の負担は減ります。
こうやって愛情を持って民衆に接すれば、民衆から支持を得られます
この様な方針で国家運営を進めれば、生産力の向上が望め、また民衆の蓄えも増えるので国家全体が豊かになります。

民衆からの人心を得るためには、民衆を愛すると言う方針を貫くことが大事なのです。
君主が民衆を本気で愛すれば、民衆も君主のことを愛してくれて協力を惜しむことは無く、結果その国は富んで強くなります。


今回の解説はここまでです。
それではまた、次回の講義でお会い致しましょう。

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