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尉繚子講釈【講釈-6】

皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
今回は理解しやすい部分です。

本文現代語訳

「将軍たる者は、上は天候に左右されず、下は地形に左右されず、中は他人の意見に左右されることはない。寛容であって、激情に駆られて怒るようなことはしない。また清廉であり、金品に釣られて働くようなことはしない。
 心が乱れて、人の意見に耳を貸さず、物事を見分けることができないというような将軍に相応しくない三つの条件に当てはまっているのに、それでいて人を率いようと言うのは難しい話である」


解説

これは将軍の資質に関する話です。
内容は本文そのままですので解説するまでもありませんが、外的な要素に左右されずに常に主導権を握ることができる者が将軍となれるのです。
ただし、主導権を握ると言っても独りよがりであってはいけません。
己の感情に左右されず、人の意見を聞いたうえで、物事を客観的に見て判断できなければ、将軍に相応しくないと説かれています。

今回の解説は短いですがここまでです。
それではまた、次回お会い致しましょう。



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