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兵法書には何が書いてあるの?(後編)

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
本日は「兵法書には何が書いてあるの?(後編)」の解説です。
前編の記事と同じく、すでに投稿してある兵法講座の動画を見て頂くと、内容が理解しやすいと思います。

前回は兵法書の中で、直接軍事に関わる内容の説明をしました。
今回は、間接的に軍事に関する内容の説明です。

間接的に軍事に関する内容とは、内政に関する事です。
内容は大きく二つに分かれます。
・農業を推奨して国民に農業と言う仕事を与える
・法律を作り厳格に適用する

■農業を推奨する意味
農業を推奨する理由は、食料の生産量を上げるためです。
軍隊を維持し戦争を行うには、何よりも兵糧が重要です。
そこで国の方針として農業を推奨し、可能な限り多くの国民を農業に従事せて生産量を増加させることが、軍事力の強化に繋がります。

■法律の重要性
国民が納得する法律を作り、それを厳格に適用して国民から不満が出ないと言うのは、その国を治める君主の人徳の高さを示します。
また軍隊には軍法と言う厳しい法がありますので、普段の生活から法を尊重すると言う考えを徹底する事で、軍事力の強化に繋げます。

■食料が豊富で法が厳格に適用される国のメリット
皆さまは自分が住むとしたら、どんな国が良いでしょうか?
食べ物に困ることが無く、治安が良い国に住みたいと思うでしょう。
内政で二つの事をしっかりやると、国民にとっては仕事があり、食べ物に困らず、治安の良い住み良い国ができ、その国には国民が定住します。
定住する国民が多くなればなるほど、戦争時に徴兵できる兵士の数が増え、結果として軍事力の強化に繋がります。
これを見越して、兵法書では内政の充実を重要視しているのです。

このように、内政は間接的に軍事力の強化に繋がりますので、兵法書では直接軍事に関係がある内容と共に語られています。
兵法とは軍事を語るのみに非ず。
兵法とは軍事と内政が揃ってこそ初めて兵法になるのです。

動画の方には、内政をやるメリットがもう少し語られています。
気になる方は動画の3:30以降の部分をご覧ください。

本日のお話しは以上です。
この兵法・軍事学の解説記事は概ね週1回の更新とし、毎週少しずつ学んで貰う予定です。

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