孫子の戦いの基本
皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今回は、戦いの基本についての解説です。
時間がありましたら、動画の方もご覧ください。
それでは原文と、現代語訳を見て行きましょう。
原文
「用兵の法は、十なれば則ちこれを囲み、五なれば則ちこれを攻め、倍すれば則ちこれを分かち、敵すれば則ちよく戦い、少なければ則ちこれを逃れ、若かざれば則ちよくこれを避ける」
現代語訳
「戦いの基本としては、味方が敵の十倍なら敵を包囲する。敵の五倍なら攻撃する。二倍であれば敵を分散させ、同数であれば必死に戦う。
敵より少なければ退却し、勝算が無ければ逃げる」
孫子では敵味方の兵力差を比べて、どの様に戦うべきかの基本方針を示してくれています。
味方が十倍の兵力で敵を包囲すれば、戦うまでもなく敵は降伏します。
味方が五倍の兵力であれば、正攻法で戦えば十分勝てます。
味方が二倍であれば、左右から攻撃を仕掛けて敵の備えを分散させます。
兵力が同等であれば、全力で戦うしかありません。
敵の方が兵力が多ければ、有利な地形を得るか、味方の増援が来るまで退却しつつ持ちこたえなければいけません。
敵が味方の何倍もの兵力を用意したならば、どうにかして勝算を得るまでは逃げ回らなければいけません。
勝つ見込みが無いのに戦うのは、勇気では無く無謀です。
この様に戦い方の基本を理解しておけば、小手先の技に頼らずとも勝利を得ることができ、また無謀な戦いを挑むこともなくなります。
まずは基本を大事にし、その上で応用の技を覚えて行くと、より確実に勝利を得られるようになります。
今回の解説はここまでと致しましょう。
それではまた、次回の講義でお会い致しましょう。
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