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民衆の仕事

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今回から、少しだけ内政についてのお話を致します。
最初は民衆の仕事と言うお話です。
今回の話は動画の方が分かりやすいと思います。


原文
「およそ人を治むるとは、何ぞや。
 曰く、五穀に非ざれば以って腹に充たすなし。糸麻に非ざれば以って形を蓋うなし。故に腹を充たすに粒あり、形を蓋うに糸あり。夫、耘耨に在り、妻、機杼に在り。
 民、二事なければ、則ち儲蓄あり」

現代語訳
「人を治める、則ち政治とは何か。
 穀物が無ければ腹を充たせないし、衣服が無ければ身にまとうものがない。だから穀物を育て、機織りをするのである。夫は畑を耕して穀物を得て、妻は機織りをして衣服を作る。
 民衆がこの自分の仕事に集中し、他の事に心を煩わせないようにすれば、十分な蓄えを作り安心して暮らせるのである。
その為の環境を整えるのが、内政と言うものである」

政治で大事なことは、国民の衣食住の確保です。
特に食べる物と着る物の確保は最優先ですので、男女ともに手分けして仕事をさせます。
そして、主に男性が食料を生産し、女性が着る物を含め日用品を作る。
こうすれば食べる物も、生活に必要な物も不足することはありません。
各々が自分の仕事に集中すれば、少しずつですが蓄えも作れます。
そうすれば国民の生活はより安定します。
ですので、国を富ませる為には国民に仕事に集中して貰う必要があり、そのための環境を整えることこそが、内政と言われるものなのです。

つまり内政とは、国民に全力で働いてもらう環境を作ることです。
真面目に働けばその分だけ生活が楽になるように、正しい制度を作る。
犯罪に怯えて仕事に実が入らないと言うことがないように、刑罰を定め、それを厳正に執行し罪人を取り締まる
この様なことが、政治の本質だと言って差し支えないでしょう。

本日の解説はここまでとなります。
次回も内政についてのお話をします。
それではまた、次回の講義でお会い致しましょう。

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