シェア
夏の午後、やけにセミの鳴く声が大きいと思えば、 網戸の外にひっついて、鳴いたり止んだりしているのだ。 そこに隣室より、なにやらイビキも聞こえ出した。 ひと息つきながら、音の中に居ると、どちらの音も夏の空気と混ざっていく。