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美しいものを子どもたちへ
乳幼児期の子どもの感覚は
とっても敏感です。
きっと大人が感じる数倍、数十倍も鋭い部分もあるかもしれません。
大人になるにつれて、
知識や経験から
物事を判断したり
客観的に見たり
俯瞰して捉えたりできるようになります。
大人ってそういうことですね。
困ったとき、
うまくいかないとき、
危険なとき、
それまでに培った経験と知識を駆使して
考えうるいくつかの方法から、最善の策を導き出すーーー。
大人というのはどうしても
この知識と経験に頼りがちです。
人生において
豊かさをもたらすのは、
知識の量よりも、やわらかな感性なのでは、と思います。
目に映るもの、
耳に届く音、
香りや味覚、
手や肌に触れるもの。
それらの感覚を、子どもの方がはるかに感じ取っているのです。
そう見えないのは、子どもの表現力、ボキャブラリーの少なさゆえのものでしょう。
この、子ども時代のやわらかな感性を
子ども時代にしっかりと使わせてあげましょう。
やがて大人になるにつれて失われていく細やかな感覚を育てるために、
幼いときにこそ、
美しいものにたくさん出会わせてあげましょう。
子どもにこそ、美しいものを。
子どもにこそ、本物を。