なんでキューバで?ローマ法王とロシア正教会が千年ぶりに
世紀のニュースが飛び込んできた。
ローマ法王とロシア正教会総主教が会談したって。
ニュースを読むと分裂以来約1000年ぶりというのですから「世紀の」なんて形容ではたりないんですね。
この会談を取り持ったのはキューバのラウル・カストロ議長だというのですからびっくり。キューバに馴染みのない人はピンとこないと思います。なんで社会主義のキューバが?って。
歴史の変遷をみてみると納得ができます。
キューバはそもそもスペインの植民地ですからカソリック国だったわけです。
その後、アメリカの傀儡を経て、フィデルカストロの社会主義革命に至るわけです。
アメリカからは敵対視されて仲良くなったのはソ連。宗教は共産国家では認められませんが今はソ連もなくなり、ロシアです。もちろんロシア正教会も大復活です。
キューバという国自体、独特なポジションにあり、アメリカともソ連ともヨーロッパとも南米とも微妙な距離感を保っています。そもそもヨーロッパからコロンブスが来て、先住民が全滅し、後から来た白人と黒人で国を作ってる。革命に寄与したチェ・ゲバラだってアルゼンチン人でいわば外人です。このニュートラル感と他を排除しないお国柄が功を奏したんじゃないかな。
先日観たトルコ映画「消えた声が、その名を呼ぶ』にもキューバが出てきます。
オスマントルコ帝国時代、迫害されたアルメニア人の主人公は娘を探す旅に出ます。トルコからレバノンにわたり、娘が孤児院からキューバに嫁いだことを知る。そしてキューバまで渡るんです。
おどろいたのはそこにもアルメニア人コミュニティがあったこと。アルメニア人はアルメニア正教会を信じています。
ここでも繋がったんですよ。キューバと正教会が。
ロイターの報道によると、フランシスコ法皇は言ったとhttp://www.reuters.com/article/us-pope-orthodox-cuba-arrival-idUSKCN0VL26B
"If it continues this way, Cuba will be the capital of unity,"
「このままゆけば、キューバは統合の首都となる」
宗教だって民族だって
以上
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