ゴッドファーザーマイケルもびっくり　　本当の巨悪は涼しい顔して収奪する

ゴッドファーザー２でマイケル・コルリオーネはキューバ利権を引き継ごうとした。宮殿にお呼ばれしたお歴々はマイケルなんか小粒に思えちゃうほどの巨悪たち。マフィアは抗争で戦うから悪党ぶりが目立っちゃうんだけど、本当に悪い奴らはずうっと前から巨大な利権をもっていて、当然の権利として収奪してる。バチスタの周りにあつまったのはこんな面々。

William Shaw (General Fruit Company),
Fred Corngold and Mr. Dant (United Telephone & Telegraph),
Mr. Petty (Pan American Mining)
Robert Allen (South American Sugar)

名前は架空なんでしょうけど

バチスタのころはキューバはアメリカ資本に実権を握られて、彼らと手を握った地元のブルジョアジーだけが美味しい汁を吸っていた。

「キューバに行きたい」（板垣真理子）の巻末にカストロの文章が載ってましたのでちょっと抜粋。

2度の世界大戦中、アメリカはキューバの砂糖の実権を握っていた。
中略
商業委託や農業制限を強要しながら、アメリカ市場への販売割り当て量を我が国に課していた。

その他下記の実権を握られていたと続きます、
港、石油精製、電気、電話、船舶、鉱山、海路、鉄道。

ひどすぎる。

やつらは何世紀もカリブの国々から収奪してたんです。奴隷買ってきてね。

でもねカストロがやってきて全部取り上げるんですよ。人民のために。

マイケル・コルリオーネが宮殿にいたのはまさにバチスタが逃げ出すその日だったのです。

以上