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RSR24レポ #2「オリジナルグッズを作らなきゃ」

RSR24レポ#1「ライジングシーズンのはじまり」の続きです。


そろそろアレの時期

ライジングまで2ヶ月を切った6月も中旬、全てのテントサイト抽選への”落選”が確定するという恒例行事かつ通過儀礼を済ましたぼくは、「べ、別にホテルは確保してるし…」と20%の強がりと80%の諦めを胸に、赤く腫れた目のまま自分がライジングへ向けてやるべき大事なアレへの着手をはじめた。

アレといっても某縦縞のアレとはまったく関係なく、一部のエゾロッカーが人知れずこっそり行っていた行為が、昨年から始まった「RSR応援サポーター」開始の追い風を受けて、文化が急速に浸透・拡大しつつあるアレ…。

そう、非公式なオリジナルグッズづくりである。

Tシャツを作ったり、タペストリーを作ったり、のぼり旗を作ったり、提灯を作ったり、ステッカーを作ったり、だるまを作ったりと、この文化にはたくさんの個性的なバリエーションがありますが、ぼくが主に作成するのはオリジナルの缶バッジです!

オリジナル缶バッジづくりも、途中にコロナによる未開催もありましたが2017年からはじめて7年も経ちました。当時は3〜4人で交換するだけの身内だけのバカなノリの遊びだったのが、今や把握しているだけでも20近くのオリジナル缶バッジ制作者がいるという嬉しい状況!

どんどん拡大するこの文化に、作るほうの楽しさも毎年増してきています。

アイディアは突然に

肝心のデザインアイディアは、直前で作ることもあれば一年の間にアイディアメモをストックしたものからチョイスして作ることもあります。

今年のアイディアが浮かんだのは、正月に親戚と花札をしていた時。

なにげに手札の中にあった1月札と8月札に浮かんだ丸い天体に目が止まる…

1月と8月の花札

「これ、もう… ライジングサンじゃん…⎛ °ㅁ° ⎞」(違う)

「ライジングって8月だけど、我々にとっては正月(1月)だしピッタリじゃんね…」(違うけど違わない)

本当は8月の札に浮かぶほうの天体は太陽ではなく月だという事実は見なかったことにして、「どちらも太陽でいいよね」と、缶バッジデザインのアイディアとしてすぐにメモしたのでした。

さっそく作ってみた

と、ライジングから8ヶ月も前に思いついたネタを元に、毎年恒例の猫モチーフを添えてラフを作ってみる。

あー…これで行けそう⎛ °ㅁ° ⎞
手書きで仮組み・色付けしたデザインが思いのほか様になっていたのでこれで行こうと決まりました。

ただ、それだけだとまだ寂しさがあったので、通常なら「あのよろし」と書かれ5点札に記載される「短冊」を追加してそれぞれに「らいじんぐさん」「ろっくふぇす」と記して、2024年版のオリジナルバッジが完成しました。

完成した缶バッジデザインはこちら。

オリジナル缶バッジ2024

他にも、何点か少量だけ作った缶バッジもありますが、一応今年のメインはこの2つ!

うーん、あまりひねらずシンプル。
だがそれが良い(自画自賛)

ご依頼いただいた分も作る

ここ数年、クレイジーグッズクリエイターという、ハイパーメディアクリエイターも真っ青な恥ずかしい肩書を名乗ったり名乗らなかったりしているおかげで、毎年この時期になるとエゾロッカーの方々から缶バッジやTシャツ、他色々なグッズのデザイン作成のご依頼をいただくようになりました。

自分のものはそれこそノリと勢いの極地で作成するので、アイディアさえ浮かべば ”おりゃー”っと作ってしまいます。そうすると早々に手持ち無沙汰に陥ってしまう為、ライジングまで2ヶ月というこの時期にライジングへのモチベーションを維持・向上のための活動として、依頼分のグッズデザインを作るのもまた楽しい作業です。

ということで、某無料酒場さんや、有名コンテンツホルダーの方々、ライジング会場で毎年顔を合わせる友人、ツイッターのフォロワーさんなどから次々届く依頼を作っていきます。

どんなふうに依頼を受ける?

相互のォロワーさんであれば誰からでも、デザインのご依頼を受付ております。基本的には、以下のフローで作成します。

① 文章や絵・写真などでイメージを伝えていただく
② デザインラフのご提示
③ 意見を元に修正・調整
④ 本番作成
⑤ データお渡し

という流れ。

ノリと勢いで作って、ノリと勢いで決まる例

本職ではなくただの趣味の範囲なので基本的にすべて無料で制作しています。ノリと勢いで作ったデザインを、ノリと勢いでOKしてくれる依頼者様の優しさで成り立っている企画です。

2025年分のご依頼もお待ちしております。(XにDMください!)

依頼分のほうが出来が良い件

こういう創作活動をする時、自分のために作る分はあまりモチベーションが上がりませんが、他者のものを作る場合は、「喜んで欲しい」というモチベーションが加わる分、クオリティが高くなる傾向にあります。

今年は自分の分をシンプルに作ってしまったので、依頼分の制作がこの一年で身につけた試したかった細かなテクニックを使う実験の場になっているのも、クオリティが上がる原因になってる気もします。

ということで、一部ですが今年作ったデザインを紹介。
見た事があるものもあるかも?

依頼で作成したデザイン+自分用デザイン

一方、通し券争奪戦では…

そんな創作活動でお茶を濁している間に、歴戦のホテル泊参加職人のぼくにとって、ライジングへ参加するための大本命のチケット、「通し券抽選」が始まります。

リストバンドの事前発送はここの抽選までが対象であり、事前にリストバンドを受け取る事で、当日に混雑したリストバンド交換列に並ぶことなく真っ直ぐゲート前の待機列に並ぶ事ができるという個人的に大きなメリットがあるチケットです。

といっても、ぼくにとってのライジングチケット抽選は基本的に当たらない事が日常であるため、まったく何の気負いもなくチベットスナギツネのような死んだ目で申し込みます。

すると… なんと二日間あの場所で過ごすための天国行きのチケットを一発でゲットすることに成功していました!

Xを眺めるとまだ通し券でさえ確保できていない人たちの阿鼻叫喚が見えるため、あまり大っぴらに喜びはできないものの、ライジングの抽選で「当選」の文字を見るのは、たとえ通し券であっても嬉しいもの。おっかなびっくりメールのキャプチャを貼って当選報告してみると…、

ゅぇさんって当選することあるんだ」「は?画像加工したんでしょ」「ここで使った運で来年のテントサイト落選も確定しましたね」と、暖かいお祝いの言葉が次々届きます。うーん嬉しい。

そんなチケット争奪戦をはさみつつオリジナルグッズの制作も進めているうちに、気づけば8月、開催まで2週間という所まで迫っていたのでした。


➡ RSR24レポ #1 「ライジングシーズンの始動」
➡ RSR24レポ #2 「オリジナルグッズ作り」
RSR24レポ #3 「いざ北海道へ」


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