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奇遇①
これまで起きて来た不思議な出来事は、電話やカメラ、ビデオ、家電などに起きる事でした。そして保険会社勤めをしていた頃の不思議な出来事というのは、"奇遇"でした。1度や2度ならただの偶然と思うのですが、やたら続くうちにそれらを奇遇と感じるようになりました。
保険会社に勤める少し前から始まっていたように思います。
長女が倒れしばらくたった頃でした。次女の保育園時代からのママ友Tさんとの出来事です。Tさんは私よりだいぶ前に引っ越されていて、ずっと会っていませんでした。
何の用事だったか忘れましたが、私は隣の駅のスターバックスの前に立っていました。向こうから真っ直ぐ私の方に向かって歩いて来る、つまりスターバックスに入ろうとやって来る女性がいました。近づくにつれ、長い間会っていなかったママ友Tさんだと気づき、Tさんも私に気づきました。お互い驚いて手を振り、私の所に到着したTさんがまず言った言葉がこうでした。
「お姉ちゃん(長女)の事聞いたよ!お姉ちゃんに会わせてあげたいと思ってた人がいるんだ。これからここでその子と会うの。一緒にお茶しない?」
びっくりしました。勿論Tさんは私がここにいるなんて知らなかったし、私はスターバックスに来たわけでもなく、たまたまそこに偶然立っていただけだったのです。
その後現れたTさんの友人に事情を話し、店の中で3人でお茶をしました。その方は長女と同じように、鋭すぎる感覚に悩まされながらも何とか色々対策をして社会生活を送っているという事でした。短い時間しか取れなくて、どんな話をしたかもあまり覚えていないのですが、その方でなくTさんに玄関のドアに音のする物をすぐ付けるよう勧められました。そんな事を勧めるTさんにはいったい何があったのだろう、、??訳分からないけど長女のこれまでの事を総合すると、多分そういう事も必要なんだろうと思いました。しかしその頃長女は音にもとても敏感で、苦しんでいました.長女が気に入る音でないと意味ないと思い、それに辿り着くまでとても時間がかかりました。私が良い音と思って長女に見せても、見た目を嫌がって買わずじまい、という事が続きました。家にやっと取り付けられたのはつい最近です。私も引っ越してしまったのでTさんとはそれ以来会っていませんが、ほんと、びっくりな偶然第一号でした。