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シオン先輩

私はサークルに入ってすぐ、シオン先輩に一目惚れしてしまっていました。ほんと、小さい頃から振られても振られても、すぐ恋に堕ちる子だったんですよね💦多分、自分というものがない私は、空っぽの自分に宿る神様を求め続けていたのだと思います。

シオン先輩はすごく頭の良いしっかり者。飲み会では自分も飲んでるのに最終的には酔って潰れた人を介抱してくれていました。みんなと散々遊んでいるのに、後に公認会計士になるという秀才でもありました。
私の会計学の単位はシオン先輩のおかげで取れました。
テスト前に、先生は8つの問題を先に生徒に見せ、この中から4つ出す、と言いました。
私には問題の意味すらさっっぱり分からない、、、。お手上げでした。
でもシオン先輩は、その8つの問題を見て、
「この問題は○○だから多分出ないな、、
この問題も解答方法が○○だからまあ出ないだろう、、」と、問題を4つにしぼり、回答を書いて私に渡してくれました。
私はテスト前日、熱を出していたのですが、布団の中で先輩がくれた物をひたすら丸暗記しました。
先輩の予測は見事に的中し、私は解答欄をすべて埋める事ができ、単位を取得できてしまったのです。シオン先輩凄い😭✨

シオン先輩は凄すぎて、素敵すぎて、私には雲の上の人でした。

私がまだアイデンティティ崩壊状態の時、みんなと夜通し過ごした時酔い潰れて泣いた事がありました。お酒を飲んだのも、潰れたのも初めてでした。大好きな人達と居られるのが嬉しすぎて辛すぎて、近くにいるのに凄く遠くて寂しくて、、初めて飲むウイスキーをかっぽかっぽと飲んでしまったのです。喜多郎はいつの間に帰っていたのですが、どうも私が喜多郎の元でゲロを吐き、着替えに帰ったとの事でした。(喜多郎は"温かかったよ〜😅”と笑って許してくれました。ごめんなさい🙇)

次の日の朝、軽音のバンドの練習があり、私はギターを弾くのに自分のギターを持っていませんでした。シオン先輩は学校の練習所まで一緒に来て、自分のギターのストラップを私に合うように短くして、私にかけてくれました。
大好きなシオン先輩のギター、、、。
すごく嬉しくて、感謝で一杯でした。
私はまだこの頃ほとんど喋れなかったので、先輩にどんな風にお礼を言ったか覚えていません。何も言えなかったかもしれません。

この日初めて二日酔いというのを経験しました。お味噌汁がすごく美味しかったです(。-_-。)。



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