【華茶だよりvol.24】いま中国の若者に人気の「七輪茶」
みなさんこんにちは、ゆえじ ちゃんこです。中国茶&台湾茶マガジン【華茶だより】2023年1月7日号をお届けします。
だいぶ時間が空いてしまいましたが、また定期更新再開していきます!
引き続きよろしくお願いいたします。
今回は、いま中国の若者に人気の「七輪茶」についてご紹介します。
成都から流行りはじめた「七輪茶」
中国成都といえば今も多くの茶館が栄えているお茶の都。
そんな成都でいま流行っているのが「七輪茶」。
なにかというと七輪でお茶とお茶請けを
温めて楽しむ楽しみかたのこと。
成都には現在、2万店以上の茶館があり、このうち約1千店で「七輪茶」が提供されています。その流れは成都だけでなく中国の各都市にも広がっているとか。
中国語では「围炉煮茶」といって新しい冬のお茶スタイルになっているんですね。
この流行の中心は90年代以降生まれの若者たち。SNSで七輪でお茶を楽しむ投稿が増え、盛り上がっています。
この七輪でお茶を楽しむのが全く新しいスタイルなのかというとそういうわけでもなく、例えば雲南省などの少数民族は日常的に炭火でお茶を温めていたり、湖南省などでは、冬に炭火や石炭ストーブを焚き、果物やお菓子を並べて、家族や友人と団らんを楽しむ習慣もあるようです。
電気やガスに頼らず火を使ってあたたまる、その素朴さが一周回って若者の間でエモさを掻き立てているのかもしれません。
煮出して飲むのに適したお茶は?
七輪飲むお茶は煮出して飲むスタイル。その飲み方に適したお茶は主に3つのパターンに分かれます。共通点は苦味や渋味がでにくいこと。
その1:黒茶
普洱熟茶、蔵茶(雅安黒茶)、茯磚茶、六堡茶など
その2:陳年茶
3年物以上の老白茶、陳年岩茶、老鉄観音など
その3:茎茶
しっかり育った茶葉は繊維質で硬くなります。そうした茶葉や茎は苦味のもととなるカフェインの含有量が低いため、煮出しても苦味や渋味がでにくいです。
ゆえじの雑感
タピオカなどのティードリンクはお茶をどう美味しく飲むか?にフォーカスしているのに対し、この七輪茶はお茶の味がどうというよりもお茶を飲む「体験」が人気になっている、というのは個人的にうれしいなぁ〜と感じています。
友人とのコミュニケーション、リラックスした雰囲気、お茶ならではの時間の過ごし方が魅力ですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は1月23日の配信を予定しています。
よろしくお願いいたします。
ゆえじ ちゃんこ
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発信者プロフィール
ゆえじ ちゃんこ | 中国茶ナビゲーター
中国茶の淹れ手として地球にやさしい中国茶交流会(通称エコ茶会)など各種イベントで中国茶の魅力を伝える活動を10年以上継続、のべ500名以上の方にお茶を淹れてきました。
オンラインではSNS総フォロワー7000名以上の方に向けて中国茶の魅力を伝える情報発信を行っています。
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現在は福建、香港、東京の3都市を拠点に活動中です。
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