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【NBA】【24-25】衝撃的なトレード!ジミー・バトラーの加入でGSWはどうなる?👀
こんにちは、ユエです🈷️
ずっと噂にはありましたが、遂にジミー・バトラーが電撃移籍してきました⚡️
今回は簡易版noteとして、トレードの概要や背景、それらと合わせてつらつらと個人的な意見を述べていきたいと思います。
短めに終えるつもりです。
では、早速本題に入ります!
✅ジミー・バトラー獲得の背景
これまで月刊GSWなどで詳しく見てきましたが、今季のGSWは最初の十数試合を除いては基本的にOFや全体的な一貫性に苦労してきました。
特に明確なNo.2の不在はオフから言われてきた問題で、序盤こそヒールドなどが穴埋めをしてくれていましたが、それぞれの確率が収束するとステフ以外に打開策がないような試合が多く見られるようになりました。
無論、ウィギンズやクミンガが活躍する試合も沢山あり、予想外の勝利を収める試合がある一方で、あまりのシュートの入らなさにDFで踏ん張りきれない試合もまた多くありました。
(個別の試合は月刊GSWを参照)
12月には怪我でシーズン終了したディアンソニー・メルトンの代わりにデニス・シュルーダーを獲得してOF面の梃入れを図りましたが、前回記事で見たように思ったよりはフィットせず、今回トレードピースにもなってしまいました。
結果として、選手達の怪我の影響も大きいとはいえ5割付近を彷徨いている状態が長く続いているため、チームとして何かしらの打開策が必要だったのは明白だとは思います。
それはフロントも同じようで、Chris Haynes氏によれば、GSWのデッドラインへのアプローチとしては"スター選手への渇望"があったといいます⬇️
The way that teams described the Warriors to me over the last few weeks was thirsty. They were thirsty to bring in another star to pair with Stephen Curry.”
フロントはステフをスター選手と組ませることを渇望しており、ジミー・バトラーだけでなく、ケビン・デュラント、レブロン・ジェームズ、ポール・ジョージ、数え切れないほどのスター選手へのアプローチがトレード直前まで報じられていました。
特にデュラントの獲得は現実的であったとされ、最終的に『彼がGSW行きを断ることがなければ、PHXにバトラーと大量の資産が渡る形でデュラントがGSWに移籍していただろう』という風にEvan Sidery氏は述べています。
また、バトラーは一度GSW側に『トレード後に延長契約を結ばない』と通知したとされ、トレードトークが終わったというような報道もありましたが、結局は最後まで獲得候補だったようですね。
そんなこんなでデュラント獲得レースからの撤退から約5時間後に、市場にいたほぼ最後の大物であったバトラーが主にウィギンズとのトレードで加入するという報道に至ったわけです⬇️
BREAKING: The Miami Heat are finalizing a deal to send Jimmy Butler to the Golden State Warriors for Andrew Wiggins, Dennis Schroder, Kyle Anderson and a protected first-round pick, sources tell ESPN. pic.twitter.com/82mWHKCnVM
— Shams Charania (@ShamsCharania) February 6, 2025
✅バトラートレードの概要と現時点の評価
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では、早速トレード内容を見ていきましょう。
3チームだったり、4チームだったりと報道がブレましたが、最終的には5チーム間のトレードとなっています📌
【Jimmy Butler Trade 完成版】
🌉GSW獲得
✅Jimmy Butler
🔥MIA獲得
✅Andrew Wiggins
✅Davion Mitchell
✅Kyle Anderson
✅1巡目指名権(GSW 2025 TOP10保護)
🚗DET獲得
✅Lindy Waters Ⅲ
✅Dennis Schroder
✅2巡目指名権(GSW 2031)
🎵UTA獲得
✅Josh Richardson
✅KJ Martin
✅2巡目指名権(DET 2028)
✅2巡目指名権(MIA 2031)
✅金銭
🦖TOR獲得
✅PJ Tucker
✅2巡目指名権(LAL 2026)
✅金銭
公式からのTransactionsによれば、改めてGSWが放出したのは
アンドリュー・ウィギンズ(26.2M)
カイル・アンダーソン(8.7M)
リンディ・ウォーターズ3世(2.1M)
デニス・シュルーダー(13.0M)
2025年自前の1巡目指名権(トップ10保護)
GSWが獲得したのは
ジミー・バトラー(48.7M)
となります。
ここから更にGSWの2巡目指名権が加わっていますが、これはSpotracのTransactionsで確認済です。
恐らく、この2031年の2巡目はカイル・アンダーソン獲得の際にスワップしている指名権で、それを放出していると思われます。
ウォーターズを引き取ってもらうための対価といった感じでしょうか。
ただ、31年なのは間違いなさそうですが、サイトによっては情報が更新されておらず、まだGSWが該当指名権を保持していると書いてあるものもあり、やや謎です。
トレード後のサラリー状況としてはBobby Marks氏のものが一番見やすく、かつ信頼も置けるので以下に引用させていただきます⬇️
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これらの情報をまとめると
4.5M タックスラインを超えている
1.8M 1stエプロンを下回っている
引き続き1stエプロンは超えられない
トレードした2025年の1巡目はトップ10プロテクトの為、11-30位だとMIAに渡る
もし渡らずにGSWがトップ10指名権を獲得した場合、2026年のトップ10プロテクト指名権がMIAに渡る
となります。
ちなみに、2026年の指名権が更にプロテクトされた場合は2027年のプロテクトなしの1巡目指名権が渡ります。
いつかは1巡目指名権が渡るような取引になっているわけですね。
雰囲気としてはジョーダン・プール/クリス・ポールトレードに似ていなくもないです。プロテクトはダンリービーらしい保険の掛け方にも見えます。
前章でも述べたように、ある種の頭打ち感があったGSWはバトラーでなくても積極的に取引相手を探していました。
最終的には市場に残っている/現実的に獲得可能な中で、最も実力/実績があるであろうバトラーに白羽の矢が立ったように見えます。
New Golden State Warriors star Jimmy Butler has agreed to a new two-year, $121 million extension with the franchise through 2026-27, sources tell me and @WindhorstESPN. Butler is declining his 2025-26 player option for this new $121M deal.
— Shams Charania (@ShamsCharania) February 6, 2025
ついでに獲得直後に2年121Mの延長契約を結んでいるので、価格はともかく、それなりに考えた上で獲得しているのは分かります。ウィギンズを犠牲に獲得して数ヶ月のレンタルになるのが最悪のパターンではあるので。
⚠️Spotracによると2年112Mの契約となっています
25-26:54.1M、26-27:58.4M
さて、このトレードの評価は主にウィギンズがバトラーに代わったことをどう見るかによって分かれる印象です。
次節で簡単に見ていきましょう。
1️⃣両者のスタッツ的な比較
まず今季のスタッツを比較しておきます⚖️
🟦ウィギンズ
30.1分、17.6得点、-1.3
FG44.4%、3pt37.9%、FT77.7%
4.6REB、2.4AST、0.9STL、0.8BLK
🟥バトラー
30.6分、17.0得点、+2.3
FG54.0%、3pt36.1%、FT80.1%
5.2REB、4.8AST、1.1STL、0.4BLK
スタッツを見た感じはそう変わりませんが、両者には大きく2つ違いがあります。
■得点の仕方
ウィギンズは2pt、3ptを55/45くらいの割合で放つバランス型スコアラー。インサイド、ミッドレンジ、3ptと色々な場所から得点するのが特徴
バトラーは2pt/3ptを85/15くらいの割合で放つ2pt中心のスコアラー。ミッドレンジの割合は低く、果敢なドライブからのペイント得点+FT得点が全体の3割を占めているのが特徴
■スタイルの違い
ウィギンズはAST%が12.5%、AST/TO比 1.82と悪くないパサー。シュートの約67%がアシストされたものであり、どちらかと言うと使われる側の選手
バトラーはアシストなしで決めるシュートが45%とより自分でシュートを決めるタイプ。またAST%は23.7%とウィギンズのほぼ2倍で、AST/TO比が4.0とパサーとして非常に優秀。AST数も2倍
また、バトラーはMIAでチームトップのOFRTG117.2を誇る一方でDFRTG114.2と高くないですが、NETRTG+3.0なのは優秀です。
ウィギンズはOFRTG109.3とチーム内では9番目であり、DFRTGも下から6番目の111.1と印象ほどは高くなく、NETRTGも-1.8となっています。
他にも身長は同じで体重は15kgほどバトラーの方が重いなど、細かく見ていくともっとありますが、概ね選手の特徴としては以上のようになります。
客観的に見ると、優秀ながらロールプレイヤー感が強かったウィギンズが、どちらかと言うとボールを持って自ら得点したり、自らの引力を利用してパスをミスなく供給するスター型のバトラーに代わったと言えるでしょうか。
スペーシングの懸念はあるとは言え、RSであれ、POであれ、ステフだけに頼るような時間は減るでしょうし、間違いなくクラッチを任せられる選手ではあります。
またPOになるとプレイ時間が伸び、スタッツにバフがかかる傾向にあります。例としては21-22、22-23シーズンなど。これはウィギンズにはない強みです。
明確なNo.2、試合によってはNo.1になりうるという意味でバトラーは間違いなくそれに値する選手でしょう。
2️⃣ユエ的なトレードの印象・感想
以下、感想を率直に述べていきます。
まず、このトレードではウィギンズに加えて、シュルーダー、アンダーソン、ウォーターズを出していますが、この3人についてはそれぞれフィット感が悪い/安定してローテに入っていない選手たちであり、ウォーターズ以外は放出の予感がありました。
ウォーターズはミニマムの割に良い働きをしていたと思いますが、今回で言うと彼を出さなければハードキャップに引っ掛かっていました。
(現時点で1stエプロン-1.8M)
そもそもサラリー差があるのでバトラーや他のスター選手に対してウィギンズ+の放出になってしまうのは仕方がないところです。
もう1つ、プロテクト付きの2025年の1巡目指名権を放出していますが、これも割と仕方がないといった印象です。
(DETに放出した2巡目もやむを得ない放出です)
というのも、GSWの2巡目指名権は決して価値が高くなく、ブーチェビッチのトレードですら1巡目が必要とされていたくらいです。
そして、これもプール/ポールトレードに類似している点ですが、ファンの個々の印象はともかくリーグの評価や受賞歴などを見てもバトラー>ウィギンズであり、その分を価値の低い2巡目でなく1巡目と交換となるのは頷けます。
しかも、その指名権はトップ10プロテクトなので、仮にこのシーズンが全く上手くいかない場合、次のドラフト指名権が返ってくる可能性があります。
(上述したようにどこかで指名権は渡ります)
若手は含まれていませんし、過剰に指名権を
含めている訳でもないので、なるほどフロントが言う無謀な取引はしたくないというのはこういうことかとは思いましたね。
一方でウィギンズとバトラーにはまあまあなサラリー差がありますが、サラリーほどの実力差がないというのも正直な印象です。
加えて、延長契約自体は必要だったとはいえ35歳のバトラーに年60M、つまりステフ級の契約を与えてしまったのは悪手と言って良いでしょう。
(ステフ-ドレイモンド-バトラーでサラリーの83%を占めるという状況になるようです)
上で引用させていただいたMarks氏の試算によれば、25-26シーズンはタックスラインを19.3M下回ってはいるものの、確実にロスターにいると思われるのは9人程であり、クミンガの延長も控えているので不透明なことに変わりありません。
詳しく計算は出来ていませんが、クミンガを延長するとなると、2ndエプロン付近に到達しそうなので、フロントがこの辺りをどう考えているのかは気になるところですね。
言ってしまえば、お金を払えさえすれば何とかなる部分ではありますが…
また、これで優勝に届くかどうかの話なのですが、率直に言うと、ウィギンズ+複数人のロールプレイヤーだろうがバトラーだろうが遥か遠い道のりだと思います。
Curry on adding Butler: "Biggest thing is just it creates expectations, which I love. I want to be in that kind of environment, whether you get it done or not, that is meaningful basketball that we all love and thrive in. I think we're all going to be up for the challenge."
— Tim Kawakami (@timkawakami) February 6, 2025
が、ステフはこのバトラーの獲得を『成し遂げられるかは別として、僕らが愛し、成長する意味あるバスケットボール』をできる機会、期待感、挑戦として捉えているようなので、それ自体は否定するものではないでしょうね。
バトラーの性格や年齢、稼働率、プレイスタイルなども含め、総じて非常に博打感の強い取引であり、上手くいく(優勝できる)見込みはかなり低いとは思います。
ただ、優勝シーズン以降、ステフの不満感が露わになるシーンも多く、勝ちたいのに勝てないシーズンを長く過ごしてはきているので、流石に何かしらの(未来を犠牲にしないレベルの)動きをしてあげたかったというのがオーナーのレイコブやGMのダンリービーの思うところではないでしょうか。
クレイもいなくなりましたしね。
もちろん、個人的にはウィギンズの放出にはずっと反対してきましたし、今回のトレードも残念でないと言えば嘘になります。
しかし、ダンリービーはオフからステフ/ドレイモンドのウィンドウを最大化すると話していましたし、それを貫いて取引を模索し続けたことは賞賛に値するとは思います。
コーチカー曰く、ダンリービーとスタッフは相当数の取引を検討していたらしいですからね。
(一方でオフの動きに疑念が芽生えないこともないですが、市場の差もありますし、エプロンを下回る目標は達成しているので、今更何とも言えないですかね)
総合評価としては甘く見積もって75点くらいです。
傍から見ると、頭打ち感のあるロスターに高価な劇薬をぶち込む奇行ですが、その実、将来を壊滅的に犠牲にしているわけでもなく、フィット感の薄い/出場機会の乏しい選手をウィギンズと共に放出して一応のスター選手を獲得しているので、個々の選手に対する好悪や印象を除けば、やっていることは至極真っ当とすら言えます。
後はやってみないことには何も分かりませんし、仕上げを御覧じろ、といったところですかね。
とかく残念なのは延長契約の額と皆に愛されたウィギンズの笑顔がもうGSWでは見られないこと。それに尽きます。
✅おわりに:これからの動き
という訳で、衝撃的なバトラーのトレードを私的な感想も交えながら見てきました。
急いで書いているので、読み苦しいところがあったら申し訳ないです。
これからの動きについて、いつもお世話になっているGSWCBA氏の情報を参考にすると
現時点でロスターは11人
明日(現地2/6)までに1人契約しなければならない。12人が必要
2/20までに14人に戻さなければならない
とのことなので、全く動きは完了してません。
選手は沢山居なくなりましたが、ルール上必ず補完しなければなりませんので、こうなった以上はとにかく出来るだけ良い選手をロスターに入れることだと思います。
悲しい別れですが、前を向きましょう。
仮に上手くいかずPIすらも怪しいとなっても、若手を成長させながらシーズンを終えて『返ってきた指名権でトップ10プロスペクト指名してやるわ』くらいの心意気で(笑)
冗談はさておき、まあ、あれだけの個性を持つ選手なのでフィットに時間はかかるはずです。
ロスターを埋めると言えば⏬️
Once the Golden State Warriors finalize the Jimmy Butler acquisition, the team is expected to convert two-way center Quinten Post to a standard NBA contract, league sources told @hoopshype. Post has averaged 6.9 points and shot 37.5% from 3-point range heading into tonight's game pic.twitter.com/L3StO1wgaz
— Michael Scotto (@MikeAScotto) February 6, 2025
ポスト君はスタンダード契約に切り替わる予定なので、早ければ明日にでも発表されるかも知れませんね。
最終的な評価はロスターが埋まって、しばらく試合をしてみてから一緒にああだこうだ言い合いましょう🍻
といったところで今回は以上です。
面白かったらスキやリポスト、コメントをお願いいたします。皆様のコメントがいつも励みになっています。
前回の記事を購入していただいた方は本当にありがとうございました。非常に嬉しく、またありがたく思っています。
動きがあり次第、また追記していくので、この記事ともしばらくお付き合いいただければ幸いです。
更新があれば、その内容をXにて投稿するつもりです。
それでは、またの機会にお会いしましょう。
さようなら🫂
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