【月刊GSW Vol.2】【24-25】12/12〜1/8の試合まとめと比較、シュルーダーの経歴・フィット感、その他トレードについて📝
こんにちは、ユエです🌝
note上では改めて、明けましておめでとうございます🎍
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
前回の記事を購入してくださった方は改めてありがとうございました。
想像以上に購入してくださる方がいて、驚きもあり、嬉しくも思っています。
これからも可能な限り、特にGSWファンに役に立つ記事を目指して頑張っていきたいと思います。
前回の記事をまだ読んでいない方はぜひこの機会に読んで下さると大変ありがたいです。
無料分だけで1万字以上ありますので、読み応えはあると思います。
ぜひその部分だけでも読んでやって下さい。
トレードに関する状況についてはシュルーダー獲得前後で大きくは変わっていないので参考になるはずです。
✅今月号のニュース:デニス・シュルーダーのトレード獲得・NBAオールスターのフォーマット発表
では、早速今月号のニュースからいきましょう!
今月号のニュースは
デニス・シュルーダーの加入
オールスターのフォーマット変更
ですかね📝
1️⃣デニス・シュルーダーのトレード
約ひと月前の去る12/15の早朝、正式には解禁されていませんでしたが、デニス・シュルーダーがディアンソニー・メルトンとのトレードでGSWに加入しました。
彼の息子が大のステフィン・カリーファンであり、そのことを話した入団会見が話題になりましたね😼
さて、このトレードでGSWはメルトンに加えて、ビークマンと2巡目指名権3本を放出、シュルーダーと次のドラフトの2巡目指名権を得ました。
少し先の指名権を手放し、直近の指名権を得ていることからも今後数年にコミットする姿勢は見えます。
次のドラフトは豊作ともされていますし、2巡目でも良い選手を指名できそうです。
ともあれ、GSWはメルトンの怪我後にきちんとしたハンドラー、得点力や起点、攻守兼備の選手等の不足に悩まされており、シュルーダーはその点において理論上では理想的な補強だったと言えます。
(シュルーダーのパフォーマンスについては、後ほどそれぞれの試合を見た後に述べていきます)
また、このトレードは12/16以前に起こっているため、新CBAのルール上、再び現地2/5もしくは2/6に合算トレードに含むことが出来ます。
GMのマイク・ダンリービーは『彼の長期的なキープを検討することに疑いはない』、『デニスの年齢的にまだ前途は明るく、チームとしても今季終了後に再契約することができる』と話していますが、上記の保険が重要だったのは明らかであり、故に迅速に取引が進められたものと思われます。
(BKNも同様にメルトンの契約を次の取引に含むことが出来ます。2ndエプロンチームにはこのルールは適用されません)
現時点ではあくまで可能性ですが、2月の更に大きなトレードにシュルーダーが含まれるかも知れないということですね。
ただ、前回の記事でトレード例も踏まえて検討したように、GSWは大きな取引を簡単にできる状況ではないので、その点には注意が必要です。
ダンリービー、シュルーダーはお互いにビジネスだと理解しつつ、長期的な関係を望んでいるので、可能ならぜひそうなってほしいと思います。
2️⃣デニス・シュルーダーの経歴の概要、17番の背番号に込められた意味
この節では新加入のシュルーダーの経歴について簡単に見ていきます。
デニスと父アクセルとの関係とは…?
デニス・シュルーダーはドイツの北方ブラウンシュバイク(冬が非常に寒い地域だそうです)で生まれ、幼い頃はスケートボードやサッカーに興味を持っており、バスケに興味を持ったのは少し遅かったようです。
父アクセル・シュルーダーは西アフリカのガンビア(デニスの母の出身地)でプロバスケットボール選手としてプレイしており、自分の息子がバスケットボールにおいて世界で活躍できる才能を持っていると分かっていました。
父の死後、シュルーダーはバスケに打ち込んだのでしょう。
2010年にプロキャリアをSGブラウンシュバイクでスタートさせ、1年目は平均7.8得点、2年目には17.8得点を記録し大きく成長しました。
3年目にはバスケットボール・ブンデスリーガのMIP及び最優秀ドイツ人若手選手賞を受賞、晴れて2013年、NBAドラフトへの参加を表明しました。
そして、同年6月27日、ATLに全体17位で指名され、NBAキャリアを歩み始めることになります。
17はこの時の指名順位(偶然)、そして偉大な父アクセルのお気に入りの数字であり、以降シュルーダーの背番号であり続けます。
彼はATL以降、OKC、BOS、LAL、HOU、LAL、TOR、BKNと12年で6つのチームを渡り歩き、今回キャリア7つ目のチームとしてGSWに所属することになりました。
背番号の話に戻ると、シュルーダーが17を着用できなかったのはBOSとGSWでのみです。
それぞれの球団でレジェンドとなっているジョン・ハブリチェック、クリス・マリンが17番を着用しており、永久欠番となっているためです。
シュルーダーはBOSでもGSWでも17を反転させた71番をつけることで、17番に『stay true』であり続けています。
豆知識ですが、ウォリアーズで最後に71番を付けたのは1965年のマッコイ・マクレモア。
パット・スペンサーの61番同様、非常に珍しい背番号であり、71を着用するのはウォリアーズ史上、シュルーダーで3人目です。
3️⃣オールスターのフォーマット変更
話は変わりますが、今年サンフランシスコで開かれるオールスターからそのフォーマットが変更されています。
我らがステフが関わって決められた新しいフォーマットです。
こちらを簡単に紹介しておきますと、
NBAオールスター初の4チーム3試合のミニトーナメント方式。Game1とGame2(準決勝)の勝者がGame3(決勝)で戦う。どの試合においても40点先取した方が勝利となる
それぞれのチームは8人。24人のオールスターがTNTのアナリストであるチャールズ・バークレー、シャキール・オニール、ケニー・スミスによってドラフトされ、それぞれの名前を冠したチームに所属する。このドラフトは現地2/6に行われる
4番目のチームは現地2/14のオールスター中に行われるカストロール・ライジングスターゲームの優勝チーム
24人のオールスターを決めるプロセスは変わらず、それぞれのカンファレンスの先発の5名がファン、選手、メディア投票で選出され、リザーブの7名はNBAのHC達によって選出される
それぞれのオールスターチームのHCは東西のカンファレンスの最も戦績の良いチーム(現地2/2までの試合)のコーチングスタッフから選出される。HCとACがそれぞれ1チーム受け持つ。ACの1人はライジングスターチームの担当
オールスターゲームへの参加選手には順位に応じて賞金が配られる。総額は約2.8億円💰️
となります。
GSWから何名が選出されるかは分かりませんが、ベイエリアで開催されるオールスターは非常に楽しみですね🌠
✅今月号の13試合のまとめ
それでは今月号の試合を見ていきましょう。
12/12のHOU戦〜1/8のMIA戦の計13試合になります。
12-5のような数字が沢山出てきますが、前がGSW、後ろが相手チームになっています。
この間のスタッツは最後にまとめて記載し、前回記事の12試合と比較します📌
①12/12 HOU戦(90-91 L)
この試合の一言:【OFが苦しすぎる】
🔶試合のポイント5つ
まずスタートに失敗、前半わずか37得点、FG38.7%、3pt18.2%(4/22)。相手の3pt確率の低さに助けられ、点差はそこまで開かず
ペイント得点が40-58と圧倒されている。Sengunがペイントだけで18得点。最もマッチアップしたDraymondですら5/10でシュートを許している
相手のHOUはリーグ2位のDFチーム。とは言えTOVからの失点が30は多すぎる
後半はFG、3pt共に50.0%と復調。NETRTG的にも+20以上なのに、やっぱり最後にコラプスが起こってしまうGSW
最後のファール判定で敗戦という悔しすぎる一戦
まとめ:【GSWらしいOF停滞&終盤のコラプス。この展開何回目?】
②12/16 DAL戦(133-143 L)
この試合の一言:【クレイ凱旋2回目。天気は大雨】
🔶この試合のポイント5つ
GSWはSteph、Draymond、Wiggins、Kumingaが20得点以上、チームとして3pt 27/54(50.0%)成功を記録するも、それ以上のOFで圧倒され敗北。DALのFG59.8%は流石に酷い
今回もスタートに失敗。1Q 46-33で後追いの展開をつくってしまい、早く追い付こうと雑なパスが見られる等、悪循環に
1の補足として、3pt27本成功での敗北は史上最高本数。2チームで48本の成功はNBA記録。明暗を分けたのはアーク内の精度で20%ほどの差があった
大爆発のLuka(45得点、FG69.6%)。好調なLukaは単独では誰も止められない為、ダブルチームを仕掛け、結果的にKlay(29得点、3pt7/11)などをフリーにせざるを得ない場面があった💀
DFが安定しないため、連続して止められず、追い付けず。ただ相手のTOVは15本、ミスから30得点を記録している為、全くDFをしていない訳でもない。それでもDREB失敗後の展開やローテなどアウトサイドDFに安定感がないのもまた事実
まとめ:【3ptが強いチームには苦しむ傾向があるので、アウトサイドDFは見直しが必要。普通なら勝っている試合】
③12/20 MEM戦(93-144 L)
この試合の一言:【今季最悪の試合】
🔶試合のポイント5つ
Dennis Schroderのデビュー戦で57点差の歴史的な大敗。あまりにOFでもDFでも何も見出だせない最悪の試合。Steph FG成功なし(2得点 -41)、Draymond FG成功なし(0得点 −42)が悲惨さを引き立てる
スタッツ面は酷すぎて参考にならない。いわゆる水に流す試合。コーチ陣はきちんと準備していたのか疑問
ここまでの大敗は昨季3月のBOS戦(140-88)以来。BOS戦と合わせてロードでのワースト5に入る点差。ちなみにMEMの3pt27本成功はフランチャイズ記録
この試合で気を吐いたのがWiggins、Brandin、Andersonの3人。総得点の半分以上(51/93)、チームの3PMの3/4(9/12)をまともな確率で決めていた。Brandinの21得点がチームハイ
ポジティブな情報としては、Stephがこの試合で1500STLを達成。24000得点、6000AST、1500STLを記録した史上5人目の選手に
まとめ:【今後が非常に不安にならざるを得ない一戦】
④12/22 MIN戦(113-103W)
この試合の一言:【ようやくの勝利。終盤の大エースSteph】
🔶試合のポイント5つ
まずは堅守より始めよ。相手の簡単なシュートミスも手伝って、前半は37失点、相手FG27.3%と上出来
特に前半のファールが多く13回。FTを稼がれ、相手の確率を非常に低く抑えても、思った以上に点差はつかず前半で50-37
3Qで一時逆転を許す。一部の要因としてMINのFBPTSがこのQだけで10(全体は17)、対するGSWは0。POSSの切り替わりにきちんと対応できず、特にNaz Reidの躍動を許した
ただ、逆転後もSchroder、Podziemski、Trayce、Stephなどから得点はあり、4Q通して僅かにリードは維持
4Qはエースが覚醒。Stephは4Qのみで13得点、3pt3本成功(75%)、+10と勝利の立役者に。Wigginsの守備面の貢献も目立った
まとめ:【待望の勝利。21点差を溶かすのはよろしくないが、後半はOFの停滞感が薄れていた】
⑤12/24 IND戦(105-111L)
この試合の一言:【エースの不調が痛すぎた】
🔶試合のポイント5つ
タフショット含めアーク内のシュートが落ちないIND(59.6%)と右コーナーと制限区域以外どこから打っても低確率なGSW
FBPTS 10-26(1Q 2-12)、PTS OFF TO 0-13(1Q 0-5)など、ポゼッションの切り替わりや前半のTOVで差が付いた。TOVは全体11回と数は少なめだが、前半に9回と集中している。これもスタート失敗の1つの形
後半にはミスの減少という意味でOFの遂行力は増したものの、Kuminga(26得点、FG56.3%)以外に高確率で得点を決められる選手がおらず
特に絶不調Steph(FG15.4%、3pt22.2%)が追い付くには痛すぎた
4Qを命運を分けたのは2nd PTS(2-7)、PIPT(8-16)、REB(10-14)。お互いに外が入らない中、要所でREBを奪い、得点につなげたのがINDだった
まとめ:【不調のエースをもう少し助けたかったが、それにしてはKuminga以外、大体皆が不調だった】
⑥12/26 LAL戦(113-115L)
この試合の一言:【接戦に見せかけた惨敗】
🔶試合のポイント5つ
Steph(38得点) vs Lebron(31得点)、クリスマスの夜にレジェンド同士の熱い対決
チームで18/45(40.0%)で3ptを決めたものの、制限区域を除くペイント得点に大きな差があった。14/28(50%)で決めたLALと6/18(33.3%)で決めたGSW。せめてリーグ平均43.0%は欲しい
スタッツ自体に大きな差は見られず、拮抗しているように見えて2Q以降は一度もリードを奪えず
Play by Playを見ると、10数点ビハインドから3点差や同点まではいくものの、直後に3ptを返されたり、DREBに失敗して失点したりと連続して止められていないのが分かる(不安定なDF)
結局、最後もStephの神がかり的な活躍(4Qだけで17得点)で同点までいくも、残り6秒で失点して敗戦している。この試合がどういう試合だったかがよく表れている
まとめ:【やっぱり、勝てない。Kerrからもチームとして自信を失っている、ローテーションも模索中と不安が残る発言があった】
⑦12/28 LAC戦(92-102L)
この試合の一言:【覚醒のクミンガ、孤軍奮闘】
🔶試合のポイント5つ
Steph&Draymond欠場で元より守り勝たなければならなかった試合。1Qと4QのDFRTGは100以下と上々の一方で2、3Qは120超えと安定感に欠けるもFBPTS23-10は目論見通りとも言える成果
試合通して相手のTOV21回を誘発、POTが25-15とリード(4QのPOT15点、相手のTOV10回)。特に4QのDFは凄まじく、相手に10本のアテンプトしか許していない(確率は60%)
FG36.8%、3pt18.4%(7/38)とシュートに大苦戦。制限区域以外はリーグ平均以下の確率に留まっている。コーナースリーは0/10
凄まじいのは攻撃回数の差でOREBを19本も確保したGSWはLACよりも20回も攻撃回数が多い。2nd PTSも22-16とリード。しかし、LACは全体のシュート確率が40/75(53.3%)とペイント中心に質の良いシュートを放っていた
3Q後半からは2ndユニット中心、主にBrandin(30.5分、10得点)とKuminga(37分、34得点)が牽引して4Qの接戦に持ち込んだのはポジティブ。一方で4Qほぼコートにも立てなかったWiggins、Schroder、Hield。若手の奮起に応えられなかったベテラン達
まとめ:【概ね若手だけで3Q後半以降を戦い抜いた中で、ベテラン達の時間に大きくマイナスされた歯痒い試合】
⑧12/29 PHX戦(109-105 W)
この試合の一言:【再び覚醒のクミンガ、新たなGSWの兆し】
🔶試合のポイント5つ
KumingaがSteph&Draymondと共に出場しながら34得点を叩き出した重要な試合(Kerr:『He's turning a corner.』)
チームとして引き続きシューティングに苦戦(3pt 26.7%)。特に3PAが6以上のWiggins16.7%、Schroder14.3%、Hield0%と充分な援護射撃があったとは言えない。ただし、Wigginsは守備面(DFRTG95.0はチームトップ)で、Schroderはクラッチのスコアリングで貢献
一番酷かったのは2Q。Stephの4回のTOVから明らかに失速しDF面で大きな打撃となった(2Q DFRTG165.2はあまり見ないレベル)。一貫性の問題の一部
Kumingaの凄さはPIPT20、FBPTS6、POT8とペイント得点、速攻得点、相手のミスからの得点でチームをリードした点。上述したようにシューティングで苦戦したGSWがPITPで52-44とリードできたのはKumingaとTrayce(PITP15)の貢献によるところが大きい
何と言っても勝因はLAC戦に引き続いての4QのDF。シーズン序盤のような強度でPHXを18得点、FG19.0%、3pt9.1%、OFRTG72.0と壊滅に追い込む一方で、GSWはKumingaがFT7本を含む13得点(6点は全てペイント得点)でクラッチを見事に制した
まとめ:【チームの堅守と次代のエースの覚醒で重要な勝利をもぎ取った。しかし、そろそろシューティングを軌道に乗せないことには勝ち星は増えない】
⑨12/31 CLE戦(95-113 L)
この試合の一言:【コンテンダーとの大きな差】
🔶試合のポイント5つ
相手のDFに抑えられ、まともにシュートが入らないGSW。ゴール下(27.8%)、ミッドレンジ(0%)、3pt(23.7%)。たとえオープンであっても全く入らない
前半だけは比較的DFが機能しており、相手FG39.1%、3pt26.1%、TOV11回を誘発するも、PTS OFF TOが驚異の0得点と相手のミスを全く得点に繋げられない(OFRTG70.4、3pt16.7%)
差が付いたのは3Q 37-27。相手の速攻を止められず、FBPTSは4-11、3ptは30.0%(3/10)-57.1%(8/14)とオープンショットの精度も含め、お株を奪われたような展開で実質的にこの時点で試合終了
シュートがあまりに入らない+CLEの守り方的に3ptの試投数が38回とやや少なく、FGAの6割以上である2ptも39.3%と特にKumingaやTrayceがゴール下で効率的に得点できなかったことがよく分かる
試合通してゴール下で奮闘したTrayceと得点面で効率の良かったMoses。Trayceは確率はともかく16得点16REBを達成。MosesはPTの多くが勝敗には大きく関係しない時間帯ではあったが、FG87.5%、3pt75.0%(3/4)、計19得点と爪痕を残した
まとめ:【堅守で拮抗できる時間には限界があり、シュートを決めないことにはどんなチームにも勝ち目はない。コンテンダーなら尚のこと】
⑩1/3 PHI戦(139-105 W)
この試合の一言:【最高の年はじめ】
🔶試合のポイント5つ
まとまった最高のOF。チームでFG60.9%、3pt56.4%(22/39)、41AST、OFRTG140.4、最大36点差を記録。最近のGSWにしては珍しく、どのエリアからのシュートもリーグ平均を超えていた
2Qにアウトサイドの調子を上げ、FTを多く得たたPHI(33得点)に対し、しっかり3ptを返し(6/12)、パス回しから確実にペイント得点を重ね(14-4)、1Qで作ったリードを維持できたのは勝因の1つ
チームとしてファールが多く、相手に34本のFTアテンプトを許した(特に2Qと3Q)。とは言え、Embiid相手にファールを抑えるのは難しく、確率(FG42.1%)を踏まえるとよく守れている方ではある
約1ヶ月半ぶり、11月のATL戦以来のブローアウト。ATL戦と共通しているのは相手のイージーミスも含め失点が少なく、特にペイントをしっかり抑えた点。そしてチームのASTが36回、特にSteph&DraymondのASTが多かった点(2人合わせて17回も共通している)
Steph、今季最高レベルのパフォーマンス。30分で30得点、+32、AST10。3pt 8/8(100%)はミスなく決めた中ではキャリア最高の本数。またチームのFBPTS20点のうち、Stephが11点をスコア。トランジションスリーが冴え渡っていた
まとめ:【7人が2桁得点、かつ高確率だとシーズン序盤のような姿に見えてくる。ボール回しと決定力をしっかり維持したい】
⑪1/5 MEM戦(121-113 W)
この試合の一言:【ウィギンズとシュルーダーが試合を牽引】
🔶試合のポイント5つ
両チーム計40回(18-22)のTOV合戦。22回のTOVから28得点(MEMは13)とより得点に繋げることができた。4QのPTS OFF TO:9は非常に大きかった
ペイントを割られまくって苦しい展開。JJJにPITP20、BaneとClarkeに10ずつ、LaRaviaに8(+FT6/8)とペイントタッチから多くのチャンスを許す。PITP32-64と2倍差
PHI戦並の3ptの絶好調(23/43、53.5%)とボールムーブ。Moses以外が2AST以上、計32ASTを記録するほどボールがよく回っている。良い傾向の継続
WigginsとSchroderがそれぞれ36分プレイし、チームを牽引。Wigginsは24得点、+10もさることながら4STL・PTS OFF TO:11とチーム最多を記録。Schroderも17得点(3pt 3/6)、9ASTとメインハンドラーとして申し分ない働きで+13。これはチーム2位
JKの負傷離脱。Waters、Hield、Andersonがそれぞれの持ち味で穴埋め。Watersは計4本、4Qに2本の貴重な3pt。Hieldも計4本の3ptを57.1%で決め、+18はチーム最多。Andersonは3REB、3AST、1STL、2BLKといぶし銀の活躍。DFG33.3%(3/9)はチームトップクラス
まとめ:【PHI戦の良いところを継続し、Steph抜きの勝敗は5-2へ。JK離脱を乗り切れるか】
⑫1/6 SAC戦(99-129 L)
この試合の一言:【雑、雑、雑】
🔶試合のポイント5つ
過去2試合は何だったんだと感じるほど、集中力に欠け、ミスや不注意が非常に多い試合。TOVは22回(ASTも22)、相手PTS OFF TOVは34点とミスから多くを失点している。相手PTOは1Qだけで11点、スコアも21-36とまたもスタートに失敗
TOVの内容を見ると、狙いは明らかなのにパスをミスしてしまう、密集地帯に突っ込んで被STL、エントリーからの凡ミス、イリーガルスクリーン連発など、ポゼッション1つ1つへの丁寧さが圧倒的に足りない
これだけミスが多いと、被速攻の機会やポゼッションの切り替わりが頻発し、結果的にFBPTS 5-15としっかりリードされてしまう
また、DREBの失敗から2nd PTSを16点も許し、DFローテーションが追い付かず3ptを19本も許し(44.2%)、Sabonis筆頭にペイントも効率よく得点されていた為、DFRTGは試合通して129.0と打つ手のなさが表れている
結果的に一瞬もリードできず、最大39点差を付けられ大敗。Stephの2連続4ptプレイで36-40となった以降は大きな見どころはなかった
まとめ:【最序盤からの自滅から状況が雪だるま式に悪化、12月のMEM戦、CLE戦、そしてSAC戦とこのスパンでは3回目の大敗】
⑬1/8 MIA戦(98-114 L)
この試合の一言:【自信喪失】
🔶試合のポイント5つ
Stephの孤軍奮闘。31得点、FG50.0%、3pt47.1%(8/17)。-10、AST 0というのも悲壮感を際立たせる。2ndオプションになるべきWiggins、Schroderが1桁台と振るわず、他にはTrayceが19得点をした以外に目立った活躍はなかった
相手のゾーンに対する選択肢のなさからくる3pt多投(50本)と低確率さ(28.0%)。ゴール下以外はリーグ平均以下の確率を記録。IND戦などにも似ている
Wide Openを決められない。GSWはこの試合23本のWide Openを放ちながら僅か4本しか決められなかった(17.4%)。Openも5/19(26.3%)
この試合、最大20点差から86-87までは追い縋っているが、その後僅か1分半でJovic、Burksから3本連続3ptを浴びている。ここで勝機が途絶えた。こういう展開が多すぎる
自信の喪失。Kerr:『自信を手に入れる唯一の方法は全てにおいて戦う競争心を持って、互いを盛り立て、DFで話すことだ。競争心で団結しなければいけない』
まとめ:【シュート確率、展開を見ても自信喪失が見て取れる。ポゼッション毎に集中力に乱高下があり、良い時は良い、悪い時は悪いを無限に繰り返している】
✅今月号の試合のスタッツと前12試合との比較
ということで、今回の13試合を1試合ずつ見てきました。
前回の記事と比較してひとまず印象として言えることは
シュルーダーの獲得前後で基本的にチームの状況は変わっていないどころか、大敗の試合が目立つようになっている
相変わらずというか、攻守ともに試合ごと、ポゼッション毎の集中力の継続に乏しく、特にスタートに躓いてしまうとそのままズルズルと敗戦してしまう
特にOF面での安定感のなさが凄まじく、入る時は入る、入らない時は全く入らない、をほとんど全員が体現してしまっている
試合によって悪目立ちする点が異なり、ある試合ではTOV、ある試合ではトランジションDF、ある試合ではリバウンドといったように(それらの複合も多い)、あちら立てればこちら立たぬ状態が続いている
クミンガが覚醒した期間でもあるが、残念ながら負傷離脱をしてしまっている。またベテラン陣のパフォーマンスの不十分さも目立つ
といった感じでしょうか。
この間、僅か4勝とかなり苦戦しています。
年明けの2試合、クミンガ覚醒のPHX戦など素晴らしい試合もありますが、得点が取れている試合であってもそれ以上を取られてしまうDFの不安定さ、ポゼッションの切り替わりに対する集中力のなさが顕著な試合もありました(DAL戦、LAL戦など)。
それでは以下、この間の全体のスタッツを確認しながら、この印象を検証・肉付けしていきたいと思います⬇️
1️⃣過去13試合のスタッツ
⚠️括弧内の±は前回の12試合との差分になります
【Traditional】
西9位(18-18)
過去13戦 4-9
平均得点107.7点(±0 24位→25位)
FG44.0%(+0.9% 29位→27位)
3pt36.2%(+1.3% 20位→13位)
3PA41.6本(+0.6本 5位→4位)
REB42.7本(-6.2本 3位→23位)
OREB11.9本(-0.4本 7位→7位)
DREB30.8本(-5.9本 2位→26位)
FT72.3%(+2.1% 30位→30位)
AST27.6回(-0.8回 7位→10位)
STL8.8回(+0.7回 16位→10位)
BLK5.8回(+1.0回 21位→4位)
TOV14.6回(-0.2回 16位→15位)
PF17.0回(-2.2回 19位→6位)
-6.8(-6.1 15位→25位)
※3PA=3ptアテンプト数
【Advanced】
OFRTG109.5(+3.1 27位→21位)
DFRTG115.9(+8.7 5位→25位)
NETRTG-6.4(-5.7 15位→25位)
EFG52.2%(+1.3% 28位→26位)
TS54.5%(+1.1% 28位→27位)
PACE98.58(-2.55 10位→21位)
【Misc】
PTS OFF TO 16.7点(-0.3 24位→17位)
2ND PTS 13.0点(-0.3 14位→19位)
FBPS 12.1点(-4.2 9位→29位)
PITP 43.8点(-2.2 20位→23位)
OPP PTS OFF TO 18.1点(+0.8 11位→17位)
OPP 2ND PTS 14.8点(+4.5 2位→23位)
OPP FBPS 16.3点(+2.5 8位→19位)
OPP PITP 40.3点(+7.2 2位→14位)
※PTS OFF TO=相手TOVからの得点
※FBPT=ファーストブレイクからの得点
※PITP=ペイント得点
※OPP=対戦相手
【Clutch】
3-5(勝率37.5%)
平均6.5点(+2.9点 28位→20位)
FG41.7%(+18.8% 29位→18位)
3pt36.8%(+26.3% 28位→9位)
FT78.9%(+18.9% 26位→14位)
+0.4(+2.4 23位→12位)
【Opponent】
OPP FG 48.5%(+4.8% 4位→25位)
OPP FGA 88.2回(+0.6回 11位→12位)
OPP 3pt 37.9%(+3.2% 8位→22位)
OPP 3PA 37.4回(-1.8回 26位→11位)
OPP 3PM 14.2本(+0.6本 15位→23位)
今回は前回との順位差も記載してみましたが、いかがでしょうか。
これらのデータを簡潔にまとめると
RTG的にはDF強度がかなり下がっている。特に相手の速攻、セカンドチャンス、ペイント得点が顕著に増加している。また相手のFG、3pt%も増加している。3ptを打たれる本数は減っているが、決められる本数は増えている
DREBの値がリーグトップからリーグ最下位クラスになっている。OREBはさほど変わっていない為、DREBの減少がそのまま総REB数の減少に反映されている
STL、BLK数が最初の11試合の水準に近付いているものの、上で見たような状況の為、DF力には反映されていない
OF的には僅かに改善傾向ではあるものの、REBの減少もありFGAが僅かに減少している為、平均得点は全く変わっていない。ついでにペースも遅くなっている
クラッチタイムのパフォーマンスは上がっているが、別に勝ててはいない
となります。
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