【NBAドラフト2024】GSWが2巡目52位で指名したい5️⃣(+α)人の候補とは🧐
こんにちは、ユエです🌜
前回のシーズン振り返り記事はいかがでしたか。
非常に長くて申し訳なかったです!
ただ、Xでの引用で褒めてくださる方もいまして、本当にありがたい限りでございます。
皆様の優しい反応が日々のモチベーションになっていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします🙇
まだ読んでいないという方はこの機会に是非⏬
さて、今回は昨年も書きましたドラフト記事です。
ブランディン、トレイスがたまたま含まれていたので、こちらとしても作って良かった記事でした。
今回はダンリービー政権2度目のドラフトということで、フランチャイズ過渡期が続いているため2巡目とはいえ重要な指名になります。
本記事では、今年のドラフトで誰を指名すべきなのかについて、主観を多分に交えながら述べていきたいと思います。
✅GSWの補強点とは
まず、今年のGSWの指名権の順位を確認しておきましょう。
実質52位ですね。
指名権としてはかなり低い順位ですし、大きな価値もないため、恐らくそのまま指名するでしょう。
プレドラフトワークアウトのリストを見ても、大体が下位またはドラフト外予想の選手であることからもそれは伺えます。そして、指名されるのもこの中からになると思われます。
補強点の話に移りましょう。
冒頭で紹介した前回記事でも述べていますが、この記事の作成段階では言えることは多くありません。
とはいえ、現時点では以下の解決すべき問題があるでしょうか⏬
クリス・ポールの契約破棄 or 契約保証からのトレードなど(もちろん再契約も)
クレイ・トンプソンの再契約問題(チームから離れる可能性も充分ある)
トレード候補と目されるアンドリュー・ウィギンズについてはどうなるのか
大きくパフォーマンスを落としたケボン・ルーニー、恐らくいなくなるであろうダリオ・シャリッチ
ダンリービーの語るサイズ、シューティング、DF
ステフィン・カリーに続くスコアラー
サラリー、タックス問題
等々、色々あります。
上に名前を挙げた選手達のうち誰かはいなくなると思いますし、そこをどういった手段で埋めるのかは予想がつきません。
最近だとジミー・バトラーを狙うといった報道もありますし、彼でなくとも大きく動く可能性はあります。
つまり、動き方によっては全ポジションに補強の余地があり得るわけですね。
来季、再来季とステフの契約が続く間は勝利を目指すはずですが、前回記事で述べたようなタックス・エプロン問題がどんどん重くのしかかっているので、無尽蔵にお金を使えるわけでもありません。
GSWが手にしている52位指名権は約1Mの契約金で選手を指名できるものですし、トレイス・ジャクソン-デイビスのように安価で有望な選手を再び補強できるチャンスがあります。
この順位帯ではほとんどが上級生の指名になりますから、ポテンシャル枠などを考える余地はほぼなく、いかに完成されているか、完成されつつも伸びしろはあるか、という点が重要になってきます。
また、これからチームの中心になっていくであろうジョナサン・クミンガにシュートやパッシングでスペースを与えられるサイズのある選手がより必要になると考えています。
クミンガに限らず、GSWのフロントコート陣はスペーシングに難がある選手ばかりですしね。
もちろん、器用さ、運動能力、DF力もあって欲しいですし、結局オールラウンドな選手が望ましいです。それを52位で拾うのは困難ですが…
まとめると、
補強は全ポジションに考えられる(いなくなる選手による)
上級生の中で質の良い選手を探したい
万能な選手が望ましいがシュート力、パス力は外せない
となります。
それでは以下の章で候補を見ていきましょう!
✅5人のドラフト候補たち
今回も例に漏れず、モックドラフトの順位にはモックによって凄まじい差があります。
あるモックでは1巡目下位予想の選手が、他のモックでは2巡目下位にまで落ちていたりしますから、なかなか予想が難しいです。
まあ、そこはワークアウトリストで概ね絞れますが、一応ワークアウトが公表される前からコツコツと約50人ほどの2巡目上位〜ドラフト外の候補を大雑把には見ています。
今回はそのメモも参照しながら、計5名の選手をピックアップしました📌
ドラフトコンバインで評価を一気に上げた選手もいますし、急に評価を落とした選手もいますから、その点も考慮しています。
ただ純PGに関しては、
ワークアウト参加の選手がほぼトップ100以下である点(DJ Horneなど優秀な選手はいるが、ドラフト外で拾えるはず)
この順位帯にも優れたディフェンシブガード(Jamal Shead、Reece Beekman等)、オフェンシブガード(Ajay Mitchell、KJ Simpson、Juan Numez等)はいるが、誰もGSWのワークアウトには参加していない
主要ドラフトサイトで2巡目下位予想のPGがワークアウトに参加してない↑ことから、PGは補強点としては重視されていない可能性
小型のプレイメイキングガードが必要ならまずSCWのシステムに慣れているKendric Davisを採用してほしい
以上の理由から選出していません。
(番外編で1人ご紹介します)
今回も全体の評価はRinger、Ringerに評価がない選手はNBA Draft Roomなどの評価を参考にまとめ、個人的な評価を付け加えるスタイルでいきます✨
※身長(シューズなし)、体重、指極はDraft Combineでの数値です
※番外編のコンバインに参加していない選手たちについてはESPNの情報を参照しています
1️⃣Antonio Reeves(SG)
🟩23-24季スタッツ
ケンタッキー大、23歳
身長194.3㎝(w/o shoes)、体重84.6㎏、WS 203.8cm
PPG20.2、4.2REB、1.6AST、0.2BLK、0.7STL
FG51.2%、3pt44.7%、FT86.3%
【スカウティングレポート📝】
『効率的な得点に長けた198cm(シューズ込み)のウイング』
比較:ジョーダン・プール
🔴長所
効率的なシュート確率の3レベルスコアラー(最終年は3ptA 5.7本)
イリノイ州立大、ケンタッキー大それぞれで平均20得点以上を残す
優れたフットワークからのキャッチ&シュート、ステップバックからのスペースクリエイト
DFを引き付けてのランニングフローター、ボディコントロールを活かしてのリムでのフィニッシュ、フリースロー、タフショットを沈める強さ
DF面での大きな成長を示している。特に競争心、責任感
🔵短所
ルーキーイヤーには24歳になる(伸び代がない)
DFは成長したが、ストッパーではない
ジャンプ力が優れている訳ではなく、基本はリム下でのフィニッシュ
シュート力にムラがある
あくまでウイングプレイヤーであり、万能性に欠ける
優れたハンドリング持つわけではなく、DFを安定して崩せない
運動能力が高いわけではない
🌕ユエ的印象と評価
改めて、アントニオ・リーヴスは名門ケンタッキー大で平均20得点以上を残した超効率のスコアラーです。
今季は主に
All-SEC first-team
All-American third-team
を受賞しています。
Jonathan Givony(ESPN)のトップ100選手の中では54位にランクインしていますね。
兎にも角にも得点パターンが豊富かつ、シュート関連スキル、確率(3pt44.7%はSEC1位)、モーションの速さなどが優れており、これは今ドラフトクラスでも屈指だと思います。
少しでもスペースを与えるとミドルでもスリーでも放ってきますし、それを駆け引きの材料にインサイドにも侵入してきますから、なかなか止めづらいのかなとも思います。評価にあるようにフローターの切れ味も良いですね。
実際、彼のOFRTGは129.2でカンファレンス5位、Offensive Win Sharesは4.1で同2位と、平均得点や確率と合わせて上位にいます。
運動能力に難があるとの評価ですが、充分なスピードは持っていますし、スキルでカバー出来ている部分もあるので、それほど問題視する必要はないでしょう。DFも及第点にはある印象です。
また単純なウイングプレイヤーというよりはガード寄りの動きをするので、2番、3番は両方とも問題なく務められそうです。
とはいえ、トランジションスリー、オフボールからの展開やカットが得意なので、隣に優れたプレイメーカーを置くことで真価を発揮するでしょうか。
現地ファンの中にはプールの役割を務められるとコメントしている方もおり、確かにシックスマンとして雑に『点取ってこい』とコートに置くには理想的なタイプかも知れません。
ただ、プールというと優れたスピードの代償としてミスが多いイメージだと思いますが、リーヴスは大学に5年いたためミスが少なく物静かな成熟した選手です。
まとめると、伸び代、プレイメイク、DF、運動能力などに限界や課題はありますが、GSWが必要としている個のスコアリングオプションとして指名したい選手ですね🤔
2️⃣Pelle Larsson(SG/SF)
🟩23-24季スタッツ
アリゾナ大、23歳
身長196.2㎝(w/o shoes)、体重96.3㎏、WS 201.9cm
PPG12.8、4.1REB、3.7AST、0.2BLK、0.9STL
FG51.9%、3pt42.6%、FT75.0%
【スカウティングレポート📝】
『ハードにディフェンスする万能なオフェンシブロールプレイヤーであり、更なる伸び代を持つ』
比較:デズモンド・ベイン、グレイソン・アレン
🔴長所
特にオープン時、キャッチからシュートをノックダウンできる。スターレベルの選手の側に置くと効果的
ポンプフェイクを駆使し、クローズアウトに対し積極的にアタックしたり、プルアップジャンパーを決める力はドラフトクラスでも指折り。そういう状況において優秀なパサーでもある
特にブレイク時にロブターゲットになれる、素晴らしいハッスルを持つアスリート
エフォートやフィーリングからリムへのカットもこなす
シューターやカッターにボールを供給できる頼れるセカンダリーハンドラー。視線や頭のフェイクを使って味方にオープンをつくる
一貫してスクリーンに対してファイトオーバーする果敢なディフェンダー。しっかりとした基礎を持ってプレイし、オフボールにも気を配る
🔵短所
より速いシュートリリースが必要。今季まではシュートのコンテストに対し問題を抱えていた
前よりも速く打てるようにはなっているが、NBAのアスリートに対してはさらなる改善が必要
🌕ユエ的印象と評価
ペレ・ラーソンはアリゾナ大4年、スウェーデン出身の万能型ロールプレイヤーです。
今季は主に
All Pac-12 second-team
を受賞しています。
Jonathan Givonyのトップ100選手の中では45位にランクインしていますね。今回紹介する選手の中では最も高い順位です。
故に指名するのも難しいとは思いますが、ワークアウトに参加しているので入れないわけにはいかない選手です🔥
OF面でできることが非常に多く、シューターからハンドラー、パサー、ロブスレット、カッターとどれも高い水準でこなします。
DFの評価も高く、がっしりとしたフレームを使ってしっかりスクリーンと相手ハンドラーの間に身体を入れてしつこく守ることができます。オフボールでも油断しません。
唯一の欠点がシュートモーションの遅さというのがなかなかユニークです。
万能という意味で我らがブランディン・ポジェムスキーっぽさがありますね。
ドラフトコンバインのスクリメージでも評価を高めており、ESPNのJeremy Woo氏は最も目立っていた10人のうちの1人として選出。
と評価しています。
敏捷性はそこまで高くありませんが、跳躍力があるので運動能力も高そうですね。うーん、隙があまりない。
そんなラーソンはOFRTG123.7(Pac-12 5位)、DFRTG101.4(同11位)、総アシスト134(同4位)、Win Shares4.8(同6位)等々、様々な項目でカンファレンス上位にいます。
アンセルフィッシュで賢く、経験豊富、ペリメータープレイヤーとしてチームの為に様々な役割がこなせるラーソンは、何人かの退団が見込まれるGSWにおいてほぼ確実に活躍できるでしょう。
可能であれば指名したい選手です✨
3️⃣Jaren Bridges(SF/PF)
🟩23-24季スタッツ
ベイラー大、23歳
身長200㎝(w/o shoes)、体重96.7㎏、WS 208.2cm
PPG12.2、5.7REB、1.4AST、0.6BLK、1.1STL
FG46.6%、3pt41.2%、FT82.3%
【スカウティングレポート📝】
『3&Dスキルでチームメイトを支援し、大きな伸び代を見せるロールプレイヤーの鑑』
比較:ロイス・オニールとミカル・ブリッジズのミックス
🔴長所
オフスクリーンで動き、オフザドリブルからスリーを打つ、綺麗なメカニズムを持ったダイナミックなシューター
プルアップ、ドリブル、スピンムーブからシュートをクリエイトするスキルがある
プライマリーボールハンドラーになれないとしても、クローズアウトに対してアタック、ブレイク時にCoast to Coastはできる
スリーの為のリロケートやリムへのカッティングなど、オフボールで高いIQを示す。その賢さがパスミスをも少なくしている
長いウイングスパンを持った競争的なディフェンダー
スクリーン時にスイッチして複数のポジションを守れる。もしくはファイトオーバーし、相手のシュートクリエイターにぴったりマークする
パスコースを妨害できる。ベイラー大在籍時、ゾーンDFの際に次のレベルでも通用する効果的なヘルプディフェンダーとしての力を示した
🔵短所
フリースローが大学キャリアで80%近いという良い兆候はあるが、4年目までは一貫性のないシューターだった
USGが低い選手であり、主要なクリエイターとしては証明されていない
🌕ユエ的印象と評価
ベイラー大で年々着実に成長している、高品質3&Dのジェイレン・ブリッジスです。
今季は
All-Big 12 third team
に選出。
Jonathan Givonyのトップ100選手の中では53位にランクインしています。
長所はまさに上の通りで、いわゆるステイ型の3&Dに多少のハンドラー、セルフクリエイション能力を足したような選手です。
優れたオフボールムーバー、コネクターでもあります。
なので、ミカル・ブリッジズが比較に挙がるのも頷けますね。
特筆すべきはフリースローも含む全体的なシュート能力の高さで、TS61.5%はBig12で5位、OFRTGは2年連続同1位(今年は132.5)となっていて、加えて長いウイングスパンを活かしたDF能力も高いため、+9.9は同4位とカンファレンス指折りの数値になっています。
今年は昨年から3ptの試投数が3.3→5.1と増えていて確率も41%を超えていますから、たとえ過去に一貫性のないシューターだったとは言っても、そのシュート能力に過剰に疑いを挟む必要もない気がします。
主要なクリエイターではないというのはポジション的にもそうだと思うので、その辺りが彼の伸び代になるでしょうか。
自らを『ジェイデン・マクダニエルズ、ハーブ・ジョーンズのミックスだ』と語るブリッジスは自身のシュート力、DF、IQに自信をのぞかせています。
先述のようにヘルプディフェンダーとして優れており、リムプロテクトもできるサイズ、長さもある為、シュート力を担保する為にスモールになりがちなGSWでは重宝されるかも知れません。
GSWに限らず、どんなチームからも需要のある選手でしょう。
4️⃣Enrique Freeman(PF/C)
🟩23-24季スタッツ
アクロン大、23歳
身長201.2㎝(w/o shoes)、体重96.1㎏、WS 218.4cm
PPG18.6、12.9REB、1.6AST、1.7BLK、0.8STL
FG58.4%、3pt37.0%、FT72.8%
【スカウティングレポート📝】
『理想的な高さはないものの、長さと運動能力でインパクトを与えるリバウンドマシーン』
比較:なし
実はドラフトボード急上昇中の彼についてはあまりまとまった評価がありません。
なので、断片的な情報とハイライトを見ての印象を以下にまとめます。
🔴長所
アンダーサイズながら、強靭なフィジカルからのポストプレイ、カッティングから得点を重ねるアスレチックリムフィニッシャー
ともかくリバウンドが強い(ORが強み)
ローポストやショートロールからパスが出せる
優れたリムプロテクターであり、ブロックが得意
ガードまで付いていける敏捷性を持つ
🔵短所
ポストプレイでなく、ローラー/カッターとしての役割を増やしていく必要がある
大学時代通じてシュートについては改善してきたが、更なる進歩が必要
🌕ユエ的評価まとめ
アクロン大で5年目を終えた、攻守ともに動き回るハイモーターなPF、エンリケ・フリーマンです。
Jonathan Givonyのトップ100選手の中では57位にランクインしています。
ぱっと見、桜木花道ですね。
NBAの選手だとアーロン・ゴードンっぽさがありますかね🤔
カンファレンス屈指のディフェンダー、リバウンダーとして知られており、
4年連続MAC All-Defence選出
4年連続平均リバウンド数1位、2年時から3年連続総リバウンド数1位
今季はMAC Player Of the Year
今季ブロック数1位
DFRTGが3年間1位
Defensive Win Shares 3.0は今季1位
とその受賞歴、スタッツの華々しさは枚挙にいとまがありません。
アクロン大はミッドメジャーのため、そのまま鵜呑みにはできませんが、これだけの記録を大学キャリア通して残しているのは素晴らしいですね。
特にDF面だと、多少のミスマッチや判断ミスなら強引に運動能力と運動量で解決できる理不尽さがありますし、背丈以上の存在感があります。
離れたところからコーナースリーをブロックしたりもするので結構エグいです😱
意外と外を打つこともでき、試投数は少ないものの37.0%はまずまずの数値です。
これまで紹介してきたプロスペクトと異なるのは
GSWのワークアウトには参加していない
上述のように大学がミッドメジャーである
この2つです。
なので、ドラフトされる確率自体は低そうですが、ひとまずワークアウトに参加することを祈ります。
実はIssac Jonesというワークアウトに参加している似た体格、似たタイプの選手がいるのですが、よりシュートが打てる、よりDFが優れているフリーマンに惹かれたので例外的に選出しています。
また、この順位帯には上のラーソンと同じアリゾナ大学でワークアウトにも参加しているKeshad Johnson(198.7cm w/o shoes)というアンダーサイズなPFもいますが、
評価がばらついているものの、恐らく上の順位で消える
シューズありでも理想的なサイズではない
どことなく中途半端な印象
という理由で見送っています。
もし彼が落ちてくる場合は獲得するかも知れませんが、それでもフリーマンに惹かれてしまう自分がいます。
(ただ、同じく評価急上昇中のJonathan Mogboが取れるならそちらの方が良いかも?)
こういうDFに優れたゴリゴリのパワータイプ(+技巧もある)はGSWにはほぼいないので、彼のような選手がいてくれるとアンダーサイズとはいえ、インサイドで頼りになるのではないかと思います。
特に2ndラインナップですね。
次に紹介する選手もそうですが、ルーニーがパフォーマンスを落とし、ダリオもいなくなる可能性がある中、ドレイモンド、トレイスらのバックアップとして活躍できそうなポテンシャルは充分にあると感じます👀
5️⃣Oso Ighodaro(PF/C)
🟩23-24季スタッツ
マーケット大、21歳
身長207.0㎝(w/o shoes)、体重100.6㎏、WS 210.8cm
PPG13.4、6.9REB、2.9AST、1.3BLK、1.1STL
FG57.6%、3pt0%、FT62.3%
【スカウティングレポート📝】
『リーグに留まるためのDF万能性を備えた才能あるパサー』
比較:アル・ホーフォード
🔴長所
リムプロテクトセンターの隣でスイッチDFを遂行するのにベストな汎用性のあるディフェンダー
ペリメーターでプレイする敏捷性とリムプロテクトを助けるサイズを持ち、総じて機動力、知性、粘り強さをDFにもたらす
マーケット大ではプレイメイキングハブだった。エルボーからカッターにバウンドパスを出すことを好み、ピンポイントでニードルパスを出すこともしばしば
ゲームに閃きがあり、ターンオーバーを制限しながらハイライトを演出する
ハードにバスケットへ向かう強靭なスクリナー、ロブスレットでもある。
オプションがない場合はショートロールからパスをきちんと出せる。これは優れたプレイメイキングガードと組むことで最も価値あるスキルになるだろう
柔らかいタッチのポストからのフローター、ペイントでのコンテストされたレイアップ、フローターなども次のレベルで価値あるスキル
メジャーなトランジションスレット
🔵短所
スモールでない限り、単独のビッグとしてはアンダーサイズ。リバウンドを量産できず、エリートなリムプロテクターではない
現時点ではノンシューターであり、そもそもシュートを打たない。標準以下のフリースローシューター
しかし、フローターゲームを得意とする点を考えると、スポットアップシューターとして未開発の領域があるかも知れない
🌕ユエ的印象と評価
マーケット大4年、今ドラフトでも最もパスの才能に恵まれたビッグマンの1人、オソ・イグダロです。
正式にはオサセレ・オソ・イグダロというらしいです。表記がOsasere Ighodaroの場合がありますのでご注意ください。
Jonathan Givonyのトップ100選手の中では58位にランクインしており、ラーソンの項目で紹介したコンバインで目立った10人のうちの1人でもあります。
さて、そんなイグダロ君ですが、分かりやすい例えだと
『柔のトレイス・ジャクソン−デイビス』
という感じの選手だと言えます。
ノンシューターながらペリメーターでハンドオフなどを駆使して戦うスタイル、パスの巧さ、スクリーンやロールの正確さなど、類似点が多い選手です。
イグダロがより優れているのはサイズ、ハンドリング、フローターゲーム、より派手さ・閃きのあるパッシングなどでしょうか。
特にリバウンド後、自らプッシュしフィニッシュにもっていけるほど、このサイズにしてはハンドリングが優れています。
逆にリムプロテクトやフィニッシュ、身体能力などはトレイスの方が上という印象です。
それでもイグダロはBig Eastで全体6位のブロック数を誇りますので、優秀なことに変わりはないです。
ホーフォードが比較に挙がっているように賢い選手ですし、ツーマンゲームでの判断力は目を見張るものがあります。
フローターゲームもペイントエリアくらいの範囲があるためミッドレンジくらいは打てる選手、と見ても良いかもしれません。
上でも見てきたように、
3ptシュートが打てない
センターにしてはサイズがやや小さい
そこまでアスレチックではない
等が泣きどころですが、同じくパスが上手く賢いリムプロテクターであるトレイスや、万能ディフェンダーのドレイモンドと組むことで、シュート以外は案外目立たなくなるのかなと思います。
マーケット大がビッグマンのパスを経由するスタイルというのもあって、GSWでも問題なく順応できそうなのもポイントが高いです。
尚、Ringerではルーニーのパフォーマンスが落ちたという理由で52位にUCLAのAdem Bona(C)を選んでいましたが、特に判断力の点でリプレイスとしては微妙だと感じます。
そこに補強が必要なのは同感ですが、IQで戦うタイプのルーニーに近いのはむしろイグダロでしょう。
ワークアウトにも来てくれてますし、可能性はあると思うので期待したいです✨
✅番外編
ここまでは主に2巡目下位予想のいわば有名どころからチョイスした選手たちを紹介しましたが、ここからは、番外編と称してワークアウトに来ている選手から4名、面白そうな選手を紹介させていただきます!
4人目の選手以外は恐らく指名はされないと思いますが、TWやキャンプ契約を獲得するかも知れない候補たちです。
※単純な実力というよりも育成での伸びしろやユニークさを重視しています
※詳細な評価は省き、簡単な評価に留めます
1️⃣Adama Bal(PG)
🟩23-24季スタッツ
サンタクララ大、20歳
身長201㎝、体重86㎏、WS 210.8cm
PPG14.4、3.2REB、3.1AST、0.2BLK、0.9STL
FG43.3%、3pt35.4%、FT82.1%
フランス🇫🇷出身の大型PG、アダマ・アルファ・バルです。
サンタクララ大ということでブランディンの後輩にあたりますね。同大学で頭角を現したストーリーも似ています。
フォワードのサイズを持ちながらPGに必要なスキルはだいたい兼ね備えていて、コートのどこからでも得点できますし、長身を活かしてのアシストもできます。トランジションでの得点が強みですね。
とあるスカウティングによると、今のところはだいたいが平均的な選手ということで、まだまだ未熟な点も目立つ一方で伸び代も評価されています。
一時期はモックにも名前を見かけた選手ですが、今のところはほぼ見ません。25年の1巡目だと評価しているスカウティングもありました。
確認した限りだと彼をワークアウトに呼んでいたのはGSWだけだったはずなので、何かしら動きがある可能性はあります。
長身PGはロマン✨
育成が上手くいくと、将来的に面白い選手になれるかも知れません。
2️⃣Tre Mitchell(PF)
🟩23-24季スタッツ
ケンタッキー大、23歳
身長206㎝、体重104.7㎏、WS 不明
PPG10.7、7.2REB、2.6AST、1.0BLK、0.7STL
FG48.4%、3pt30.5%、FT74.4%
ケンタッキー大のトレイ・ミッチェルです。上で紹介したリーヴスとはチームメイトになります。
Jonathan Givonyのトップ100選手の中では85位にランクインしています。
攻守ともにインサイド、アウトサイド、どちらでも戦え、本人が語るようにポジショニングやIQに強みがある万能型PFです。
PJ ワシントンっぽさがありますかね🤔
細身ですがリバウンドが強く、ブロックでも存在感を示しますし、ペリメーターでもある程度ガードについていけます。
OF面でも得点手段が豊富です。
ポストプレイやフック、カッティングだけでなくアウトサイドシュートもスムーズで、プルアップミッドレンジやスポットアップスリーが大きな武器です。
今年の3ptは低い確率ですが、キャリアで見ると35%くらいは決める力はありそうです。
ハンドリングもそこそこできますし、視野の広さを活かしてショートロールやポストからアウトサイドにパスも出せますから、まさに万能型といった選手です。
ボール保持時間が短く、判断が速いのもポイントですね。
モックではまず名前を見ませんが、経験豊富な良い選手だと思います。
賢さとスキルでスペーシングに貢献してくれる、カーが好みそうなタイプです🧠
欲しい選手の1人ですね。
3️⃣Branden Carlson(C)
🟩23-24季スタッツ
ユタ大、24歳
身長213㎝、体重100㎏、WS 不明
PPG17.0、6.6REB、1.6AST、1.5BLK、0.4STL
FG50.1%、3pt37.9%、FT71.4%
ユタ大で5年を過ごしたベテランビッグマン、ブランデン・カールソンです。
Jonathan Givonyのトップ100選手の中では91位にランクインしています。
攻守における機動力、シュート力が持ち味で、多少のコンテストなら気にせずアウトサイドシュートを放ってきます。
特に3PAはカンファレンスで11位、1試合平均4.7本を放って約38%ですから並のウイングより上手いです。
ドライブ、カッティング、フックなども選択肢にありますし、特にターンアラウンドジャンパーなどはブロックされないのではないかと思うほど高いですね(KD風味)
総じてストレッチ5+αといった感じのスキルのある選手です。
カールソン君は地味に受賞歴、スタッツが優れていて
2年連続All Pac-12 First-team(昨年はJaime Jaquezと一緒に受賞)
今季、平均リバウンド数でカンファレンス8位
平均ブロック数で同3位
EFG%で同6位(57.0%)
Win Shares(4.5)で同9位
など、いわゆるハイメジャーのPac-12で堂々たる数字を残しています。
人によっては『なぜモックに入らないんだ』という声が挙がる選手ですね。
恐らく、
ドラフトの頃には25歳になる
線の細さ、決してエリートではない運動能力
等が原因であまり注目されていないとは思いますが、せっかくワークアウトに来てくれているので、どこかでそのプレイが見られたら良いなとは思います!
4️⃣Jaylen Wells(SF)
🟩23-24季スタッツ
ワシントン州立大、20歳
身長199.4㎝(w/o shoes)、体重93.5㎏、WS201.2cm
PPG12.6、4.6REB、1.2AST、0.2BLK、0.5STL
FG43.6%、3pt41.7%、FT81.4%
比較:コーリー・キスパート
『プロでプレイするチャンスを得るべく最近評価を上げているシューター』
ワシントン州立大にトランスファーして大学キャリア2年目を終えたジェイレン・ウェルズです。
クレイの後輩にあたりますね🗿
Jonathan Givonyのトップ100選手の中では47位にランクインしています。
この記事を初めに投稿した段階ではワークアウトに参加していませんでしたが、最近参加してくれていたので番外編にて紹介します。
といっても、ESPNでの評価は高く、むしろ本編で紹介すべきなのかも知れませんが、現段階では似たタイプでより成熟しているブリッジスを評価しています。
そんなウェルズを一言で表すと
『3&Dポテンシャルのあるスナイパー』
です。
まだ20歳でありながらクイックリリース、ディープレンジから決められる高いシュート力に加え、フィジカルなオンボールディフェンダー、積極的なリバウンダーです。
特にキャッチ&シュートは一級品だと思います🪞
堅実なボールハンドラーでもあり、味方のスクリーンからプルアップミドルなどに持っていけます。ミスの少ないパサーでもありますね。
ほぼクレイと同じサイズですし、汎用性もある為、フォワードとはいえ将来的に2番やセカンダリーハンドラーを務められるポテンシャルも感じます。
一方で、オフボールDFでボールウォッチャーになってしまう点、リム付近のシュートへの消極性などが欠点として挙げられます。
この辺りはブリッジスの方が信頼感がありますね。腕の長さを含めたサイズも彼の方が上です。
ただ、ウェルズはまだ20歳ということでまだ成長の余地があると見られています。
クレイの退団が濃厚になる中、彼のようなサイズのあるシャープシューターの需要は少なからずあるはずです🔥
✅終わりに
いかがでしたか。
今回は来たるNBAドラフト2024に向けてGSWが指名したい選手について述べてきました。
2巡目とはいえ、興味深い選手が沢山いましたね✨
繰り返しになりますが、GSWの補強点は前回記事でも述べたクレイやクリス、ルーニーなどの去就、トレード等でどう動くかによって大きく変わってきます。
そこは正直読めないので、番外編も含め、できるだけ多くのポジションからタイプの異なる選手たちを選んだつもりです。
一番無難なのは、どんなロスターでもハマりそうなBridges、Larssonだと思いますが、パワフル系守護神のFreeman、天性スコアラー系のReeves、さらなる進化を残してそうな器用系ビッグのIghodaroなど自分が選んだ分、どの選手も捨てがたいですね。シャープシューターのWellsも良い選手です。
正直、モックがほぼ当てにならないので、今回紹介した選手達が軒並み上の順位で消えたり、指名されなかったりして、この記事に意味がなくなりました…みたいな展開にもなりかねません。
その時は泣いて、番外編の誰かがドラフト外で来ることを祈ってます(笑)
誰か来てくれたら嬉しいですね😆
※Payton Sandfort、Colemam Hawkinsがドラフトから撤退したおかげで作業量が増えたのは内緒の話
今回は以上になります。
もしこの記事が面白かった、参考になった方はXやnoteでのいいね、スキをよろしくお願いします!
フォローするかどうかはあまり気にしませんので、よろしければ、本記事で紹介した他の記事や過去の記事も読んでいただけると幸いでございます。
※最近だと冒頭で紹介した振り返り記事が好評のようです
※昨年のドラフト記事も私にしてはよく読まれていると思います
それでは次回の記事でお会いしましょう!