かくしごと
こんばんは.
6月、7月は何かとストレスが多い中で、
勉強しなきゃ、勉強しなきゃ.というプレッシャーを感じていた.
部署が変わり、少しでも周りに引けを取らない技術力が欲しく、
あれもこれもと手を伸ばしていたが、気が付かないうちに体に来ていたようで、くるものも来なくなっていた.
急に手に入れることはできないのだから、
じっくりゆっくり粘り強く進めていくことが大事だと分かっているのに、
責任感とせっかちさから、今すぐにほしい.と願ってしまうのだ.
もう少しのんびり生きることも大切だなと思い、
ここ2週間は本を読んでいる.
読書することは昔から好き.本屋さんに行くことも.
みんなから、どんな本が好きなのか、本好きだよね、と声を掛けられることも少なくなかったが、どれも必ず、私は本は好きじゃないよ.と言って
断っていた.
正直に答えれば本は好きだし、どんな本が好きかというと恋愛小説がすき.
他のものでは、ファンタジーが好きかな.でもカタカナの主人公は難しいから苦手.
ミステリーやSF、青春ものも読んだことがあるけど、どれも心が深く動くことはなく、自分に合った小説に出会えなかったのか、それとも本当に興味がなかったのか、どちらかだろうと思って読むのをやめた.
何でわざわざ本は別に好きじゃないよ.と言っているかというと、
恋愛小説が好きということが恥ずかしい部分があるからだ.
自分の周りにはうんと本好きがいるわけだが、
いずれも恋愛小説が好きだという人に出会ったためしがなく、
本好きとは、きっと”そういうもの”だとインプットされてしまっている部分がある.
何かきっかけがあったわけではないけど、昨日、友人に、
正直に言ってみた.恋愛小説好きなんだけどどう思う?って.
案の定、別にいいんじゃない?しか返ってこなかったけど、
私はずっとその一言を誰かに言って欲しかったんだと思った.
ちょっぴり恥ずかしくて、でも自分の好きな本の話をするために
ほんの少しの自信もほしくて.
いいんじゃない?って認めてほしかったんかなって.
恋心を類似体験することが出来るから好きなのではなく、
大切な人を思う優しさに触れることが出来るから好き.
誰かのために一生懸命になり、後悔し、立ち上がる.
どの主人公も弱くて強い、人間らしさが多様で興味深い.
大切に思う人は恋人だけではない.
両親や友人もみんな大切.
明日の自分が、今日の自分より優しくいれて、
数時間後の未来にどんな不幸が訪れようとも、
過ぎていく時間が尊いものだったと思えるような生き方をしたい.