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ヴィス様 1Q決算ヒアリング


8月9日に第1四半期決算を発表されたヴィス様に、少しヒアリングをさせていただきましたので、内容のメモを皆さんとも共有させていただきます。
経営戦略室の多田様、松原様、お忙しいなかありがとうございました。
なお、当メモのサムネ画像はヴィス様にご提供いただいた大阪オフィスの様子です。私は古くさい会社に勤めていますので、キレイなオフィス環境に毎度驚かされます。。

受注と売上計上のタイミングについて

Q.受注後、施工準備期間0.5~1ヶ月、施工期間1~3ヶ月とあります。一般的に、大規模案件になるほどこのレンジのなかで長めに時間がかかるという理解で合ってますか?また、感覚として、だいたい受注の翌四半期で完工して業績に反映される感じでしょうか?
A.ご理解のとおり、大規模案件になるほど施工期間が長くなるため(工事範囲・関係会社が多くなることが多いため)一概には言えませんが、受注した翌四半期で売上計上される場合が多いです。

Q.貴社では施工準備に入る段階で受注と認識されておられますが、それ以降の段階で失注するケースはどの程度あるのでしょう?
A.契約締結の段階まできたものを「受注」と位置付けているので、それ以降失注するケースはほとんどありません。受注前の提案段階でコンペに敗れた案件のことを「失注」と呼んでいます。

Q.受注後の失注がほとんどないのであれば、(タカトリのように)例えば大規模案件を受注された際にその旨の開示を行うような方法はとりえないでしょうか?概ねの受注金額と想定時期だけでも意味あると思います(タカトリがそうだったように)
A.大規模案件の受注開示は、現在は四半期ごとに件数と受注総額を開示しております。おっしゃった視点については、工事期間の延長など(想定時期の変更)もあり得るため慎重に検討する必要があると感じております。

案件規模による利益率について

Q.大規模案件のほうが利益率も一般的に高いものですか?
A.実は必ずしもそうではありません。顧客側のプロジェクト全体予算も提示され、コンペが行われるケースが多く、コンペティターも大規模であるほど受注に向け注力しますので、価格競争が起きやすい側面もあります。

主要KPIについて

Q.まず、「受注率」の定義を確認させてください
A.受注率=(コンペ受注件数+特命受注件数)/引合い件数
1Qでいうと、171件の引き合いに対し、38件の失注(コンペで敗れた案件)があったため、受注率は約77.8%となります。
(※)特命案件とは、引き合いの段階で弊社を指名頂くケースです。

Q.受注率が四半期単位で改善が続いている点につき、どのように分析されておられますか?今後もこの傾向が継続しそうでしょうか
A.もちろん受注率改善のための施策は行っていますが、個別性もあるため必ずしも傾向という認識でもないです。

1Q業績と通期見通し、中計について

Q.前4Qとの比較で、1Qのプロジェクト件数、単価が低下している点が気になりました。もともと4Qにやや偏重は見受けますが、季節性についてどう理解すべきでしょう?
A.3月決算の会社が多く、期末に合わせてオフィス投資をする企業が多いことや、4月からの新入社員の受け入れや組織変更に伴い、オフィスの改装を必要とする会社が多いため、通常は4Qの売上が多い傾向にあります。また、オフィス移転、改装を行う場合は、通常業務に支障が出ないよう、大型連休を利用することも多いです。

Q.前年度は2Qに特需があったため上期は減収減益、通期で増収増益の計画を出されています。受注環境含め、1Qは順調という捉え方で良いでしょうか?
A.昨年度は売上高10億円を超える大規模プロジェクトがあり、それは特需と考えていますが、1Qに関しては順調に推移したと考えています。

Q.社員のみなし残業代を見直して時間外手当を削減するとありますが、具体的にどういう取組みでしうか?社員のモチベーションダウンにはつながりませんか?
A.まず、より安心して長く働ける会社作りのため、従業員の基本給のベースアップを行うこととしました。同時に、業務の分業化や見直しにより、残業時間を削減し、長時間労働を抑制することを推進しています。ベースアップと長時間労働の抑制を目的としているので、社員にとってのモチベーションアップにつながると考えています。

Q.長期ビジョンとして、2030年度の数字を掲げておられます(売上高250億円、営業利益25億円)。この数字の社内での位置づけを教えてください
A.この計画は年率10%程度の成長の前提であり、これまでのオフィスデザインを軸とした既存事業における必達目標と位置付けています。今後の事業構造の変化により、さらなる収益性向上を目指していきます。

その他

Q.いよいよ9月に東京オフィスを新橋⇒汐留に移転されますね。目的・背景を改めて教えてください
A.現在、2フロアで東京オフィスメンバーは仕事をしていますが、移転先では1フロアに集約します。よりコミュニケーションを活性化し、オフィスで働く意味、価値を生み出すこと。ワークデザインのシンボルとして、新しい働き方を皆さんに発信することを目的としています。

Q.ヴィスさんからは(キリンの勤務先とは違い・・)社内の一体感・明るさを感じます。雰囲気づくりの工夫などありましたら教えてください。
A.社内コミュニケーション活性化に向けた取り組みとしては、毎月のチーム会、プロジェクトランチ、バースデーフラワー/ランチ、月末の納会、部活などを行っていることに加え、経営陣とのコミュニケーションも重要視しています。社内の雰囲気づくりやカルチャーなどの人的資本への取り組みについては、当社統合報告書もご覧ください。
https://contents.xjtorage.jp/xcontents/AS02976/2a66c9c9/9c28/4f8c/87a6/5d46b9261f88/20230719080928576s.pdf…

ヴィス様は5/27神戸投資勉強会in東京にご登壇いただいております。その日のQAは別記事にまとめていますので、皆さんこちらもご参考ください。
【ヴィス様QA】5/27神戸投資勉強会in東京メモ|キリン@神戸投資勉強会 (note.com)

ヴィス様は大阪オフィスにおじゃまして神戸投資勉強会を開催させていただいたことがありますが、新しい東京オフィスも非常に気になりますね!
最後までお読みいただきありがとうございました。

※投資判断は自己責任でお願いします。当記事は投資を推奨するものではありません。


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