全部あっていい、あっていいんだよ。
「あんた、そこに愛はあるんか?」
と言うとても有名な某CMを、もちろん皆さんご存知の事と思います。
私は長年、こう思っておりました。
「そこに愛があれば大丈夫。」うんうん、オールオッケーだ。と、信じて疑いもしませんでした。
しかし、先日見つけてしまったある記事によってそれは見事に覆されてしまいました…
その記事には、こんな事が書かれていました。
「愛があればいいってもんじゃない。」と。
それが何から導き出された言葉なのかと言うと、こんなストーリーから。
ある日、猫好きな奥さんが、猫があまり好きでない旦那さんに内緒で家の押し入れの中にこっそりと隠す様にして拾って来た猫を数匹飼い始めました。(おいおい、ドラえもんじゃないんだから押し入れに入れるとか無いだろ。💦とツッコミたくなる。)
が、これは笑い話ではなく、リアルに猫たちは、押し入れの中の暗闇で生活を強いられる事となる。
猫たちが成長し、大きくなるにつれて、隠しきれなくなった奥さんは、渋々旦那さんにその事実を打ち明け、結局、動物のボランティアの方に猫を引き取りに来てもらう事態となる。
引き取って飼う事となったボランティアの方曰く、狭い暗闇の中で育てられていた猫は、普通の生活に順応する事が容易ではなく、長いリハビリ期間を要する事になると話されていたとの事。初めは光が眩しくて、普通に光の元で生活を送れない為だ。
これら一連の流れを受けて書かれた言葉が、「愛があればいいってもんじゃない」という記事の題目の言葉だったのだ。あまりに重たい。
初めは、可哀想だと思い拾って来た猫。拾って育てた本人としては、愛情をかけて育てたつもりなのだろうが、当の本人である猫にとってその生活はいかがなものだったのだろうか?
結果的に一般的な飼い猫の暮らしとは違う道を辿る事となったわけだが、動物なので心境の聞きようも無い。あるのは、人の捉え方だけだ。
これを動物虐待だと取る人もいるだろう。しかし、初めは愛からの衝動だったのだ。その愛がどこで道を間違ったのかは、意外と明白な気もするが、とりあえず、愛があれば何でもいいってもんじゃないらしい。と気づけた記事だった。
私たちは、陰陽両極のある世界に住んでいる。だから、必ず「こうだ!」って思うと次の瞬間、それを覆す様な出来事に遭遇する様になっている様なのだ。どちらも合っていて、どちらも間違っているわけだから、結局全部あって良いのだと思い知らされる。