GREEN SPOONとの大切な想い出たち
はじめに
お久しぶりです、「Full Commit Partners/Partners Fund」山田です。
本日6月3日に節目を迎えたGREEN SPOONについて、魂を込めてフルコミットしてきた想い出と、今純粋に自分が想うことを書き記します。先に、内容はあまりないので、仲良い友人の方々に山田こんなこと考えていたんだと読んで頂けますと幸いです。
出会い
田邊さんとの出会いは、2019年2月。
投資先の舘野さんから「世界中を回って旅をしていた、起業したい友人がいる」と紹介を受けてお会いしました。
何か良い人な気がすると思い、2日後に早速飲みに行ったのですが、端的に惹かれてしまい、何も決まってないけど、何か一緒にやろう!と意気投合。そこから3ヶ月間、様々な事業案について検討を重ねました。ちなみに最後に残った事業案は、「男性下着」「盆栽」「肉」「スープ/スムージー」の4つ、投資委員会では社名さえ決まっていなかったので、「Daily Vital(仮名)」という表紙で付議しました。今思えば、本当にこの名前じゃなくて良かったって心から思います(山田のネーミングセンスの無さがとても恥ずかしい)
一方、赤裸々な話にはなりますが、この4/15の投資委員会の翌日、プライベートで別居(その後離婚)。当時を振り返ると、インキュベイトファンドから無理を言って早く独立させていただいたは良いが、投資家として駆け出しだった自分は公私共に失敗ばかり。今ではGREEN SPOONも大きくなって田邊さんも素晴らしい経営者になっていますが、当時の田邊さん/僕は何者でもなくて、だからこそ失うものもなく、数々の挑戦と失敗ができたし、GREEN SPOONの成長に対して人生を賭けることができたと思います。
最高な仲間たちへ
GREEN SPOONを語る上で一番大切なことは、「最高な仲間たち」です。
なぜここまで強い想い入れを持てたか(他の投資先からGREEN SPOONに寄りすぎと言われてしまうくらい)というと、会社を支える仲間一人ひとりが人間味溢れる素直で良い奴だったからです。僕を「投資家」ではなく、一人の仲間として受け入れてくれたみんな、ありがとう。
感謝の意味を込めて写真を少しだけ(入れられなかった人ごめん!)
なんか想い出っぽく語りすぎましたが、これからもGREEN SPOONの応援者として関わり続けようと思っているので、オフィスにいった時は気軽に話しかけてね!
投資家としての苦悩とフルコミット
色々な業務をさせていただきましたが、中でも特徴的な3つ、
① 事業計画の作成
→レビューじゃなくて、ゼロイチ作成&社内で運用するするのが僕
② OEM工場との定例MTG
→実際に何度も工場に足を運ばせていただき、オペレーション整理
③ OKR
→コーポレート部門の立ち上げ(と言っても、えば一人だったね)
という感じで、GREEN SPOONの一員、という感じで日々業務に携わらせていただいたのは、本当に良い思い出でした。
ただ、深く入れば入るほど、他投資先に割ける時間が減っていき、さらに投資家である以上、永遠と投資先は増えていくわけで、自分がやりたかった「フルコミット」と現実のバランスに苦しむ時期がやってきました。
なので、実務からは離れることを選択。一方、フルコミットのスタイルとして、「一番先に相談されること」「一生懸命相談に乗ること」「徹底的に寄り添い、応援し続けること」は守っていこう決めました。これは本当にやり切れた自信があります。
Glicoグループ入りへ
今回のグループ入りに関して、投資家/起業家でどうしても立場の違う難しい局面がありましたが、その中でも最大限経営陣に寄り添いながら、大きな意思決定のサポートができたと思っています。
初めてのM&A案件となりましたが、決まった時に思ったことは、「寂しい」でした。これ、実は自分自身どういう気持ちになるんだろうというのをずっと考えていたのですが、寂しいが90%、肩の荷が降りた10%でした。ファンド/投資家としても大成功なのですが、その喜びよりもはるかに、子供が巣立っていく様な(経験ないですが)強い寂しさを感じました。語弊がない様に、今回の意思決定に関しては、GREEN SPOONの未来にとって極めて正しい意思決定だと心から思っていますし、日本中/世界中にGREEN SPOONが広がっている未来をすごく楽しみにしています。ただ気持ちとして消化するまでに少し時間がかかっているだけだと思います、それほどまでに強い想いと魂を込めていたんだなと実感しました。
自分を好きでいつづけられる人生を
最後にこの素晴らしいGREEN SPOONのVisionについて。
僕はいつもこのVisionに触れる度にどんな自分が好きなのかを考えます。
そしていつも同じ問いに行き着きます。
「投資家である自分を好きでいつづけられるのか?」
この問いの答えをずっと探し続けています。
今回の件で、ファンドは無事リクープ、自分を信じてくださった方々へ最低限の恩返しをすることができました。今後の期待投資先の状況を踏まえたファンド成績としても大きな自信を持っています。先にも触れましたが、「フルコミット」スタイルでやってきた自分にとって、今後投資先が増えて関わりが薄くなっていき、より「投資家」っぽくなっていく未来をどう捉え、どう行動するのか、これからまた考えていきたいと思います。
ただ一つ言えることは、人生を賭けて挑戦している起業家の近くで、
起業家と一緒に悩み、苦しみ、頑張っている自分のことは好きです。だから、最も近くにいられる、シード投資家をやっているんだと思います。
さて、いろいろと脱線してしまいましたが、最後に。
田邊さん、そしてGREEN SPOONのみんな、本当にありがとう。
そしてこれからもずっとよろしくお願いします!