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結婚して来月で5年になるらしい

結婚して来月で5年になるらしい。  

ちょっと実感がない。世間的には「木婚式」なんていうらしくて、木でできた贈り物を交換したり、セカンドマリッジリングを贈ったりする習慣があるんだとか。

あんまり詳しくはないけど、5年ってけっこう節目らしい。だけど実際振り返ってみると、そんなにドタバタすることもなくあっという間に過ぎていったように思う。子どももいないからなおさらかもしれないけど。

同棲当初、思い返すといちばん印象的なのは妻が「テンピュールのダブルベッド買いたい」と言い出したこと。まさかのフレーム代を計算に入れてなくて、ずいぶん高額になったのを覚えている。

まあ、でも今でもしっかり使ってるし、ベッドの上でゴロゴロするのは最高だし、結果的にはいい買い物だったんだろう。ずっと妹のお下がりでもらったペラペラのソファーベッドを使っていたから、テンピュールに変えて腰痛もだいぶマシになった。高いだけある。

妻といっしょに暮らしてると、くだらない話を延々としている時間が意外と多いと思う。ごはん食べながら、YouTube見ながら、どうでもいいことをしゃべって、気づいたら夕方の散歩の時間とか。そんな日常。

喋ってない時は、妻は動画編集をして、僕はnoteやX(旧Twitter)をポチポチしていることが多い。ほんとは妻、アウトドア派なんだけど、僕が体調を崩しやすいからなかなか外出できなくて申し訳ないなあと思う。

たまに気分転換に一緒にスタバ行くくらい。僕は砂糖をあんまり摂らないから、ホットコーヒーしか頼まないんだけど、まあ妻は楽しんでいるし、それでいいかなと。

よくよく考えたら、2人ともそんなにがっつり働いてはいない。もちろん妻は僕のご飯の用意や家事をいろいろしてくれるんだけど、だいたい月の大半が「休日気分」。

これはこれで大丈夫なのか危機感を持つときもあるから、節税も兼ねて死亡保険に入ったり、収入を増やす事業計画は定期的に立ててる。

そんなダラダラしながら過ごしててうまく回るもんだから、たいていの人は不思議に思うだろう。時給が高く商売をするだけなんだけど、世の中の人はそういうことをあまり考えないらしい。それがむしろ不思議だ。

ちなみに僕と妻に共通の趣味はないけれど、豆柴を飼ってるからそれがちょうどいい癒しになる。犬がいるだけで毎日の空気がやわらかくなる気がする。特に妻は犬がかなり好きだから。それもある。

今はこんなほんわか快適ライフを送ってるけど、昔の僕なんて、借金まみれで日雇い労働で食い繋いでいた酷い時もあった。

で、もうあれから10年くらい経ったのか。いまは結婚して、同じ屋根の下で暮らして、犬まで飼って、月のほとんどを休み気分で過ごしているって、なんだか嘘みたいだ。

世間に合わせてみると「明らかにイレギュラーで比較できない」状態ではあるけれど、まあ今のところはやれているわけで、これも悪くないなと思ってる。むしろ快適。

この先5年、つまり結婚10年目を迎える頃も、できれば今のような隠居に近い暮らしを続けていたい。

お金に困ることがなくて、妻もストレスなく暮らせて、犬も元気なら、もう文句はない。

世の中、何が起こるかわからないけど、ひとまず来月の木婚式は「この5年、いっしょに暮らしてよかったな」とお互いになんとなく思える日になればいいな、なんていうぐらいの、ゆるい期待を抱いている。  


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