モチベより危機感が行動を促す

■ はじめに

 ぼくは「経営者として成長したい」「年収1億を達成してドヤりたい」「影響力が欲しい」といった強い“欲”がなくても、商売は十分にやっていけると考えています。

むしろ、世の流れに敏感にアンテナを張って「危機感」を持って動くほうが、長期的にビジネスを続けるうえでは大切だと思うんです。

 なぜこんなポストをしたのかというと、周囲を見ていると「自分には大きな野望がないから経営者に向いていない」「もっとモチベーションが高くないと成功できない」と思い込んでいる人が多いように感じたから。実はそうじゃないですよ、というメッセージを届けたかったんです。


■ なぜこのポストをしたのか

“野望”がなきゃダメなのか?

 世間では「起業家=野心と欲望にまみれている」というイメージがあるかもしれません。もちろん、大きな夢や目標があれば、それをエンジンに突き進むというやり方もアリでしょう。でも実際は「そこまでの欲やモチベーションがなくても、必要性に駆られて動くこと」こそが現実的な原動力になることも多いんです。

 ぼく自身は大きな夢がないわけではありませんが、同時に「このまま放っておくとヤバいぞ」という危機感が、ビジネスを動かすうえでかなりのエネルギーになっていると感じています。年収1億という大台にこだわるより、「月のキャッシュフローが減ると事業が立ち行かないかもしれない」というリアルな危機感。こういう“現実”を直視すると、自然と行動するしかなくなるわけです。

■ このポストが解決する読者の課題

1. 「欲がないから動けない」という思い込み
「自分は野心が小さいから成功できないんじゃないか」と不安に感じる人は少なくありません。でも実は、必ずしも大きなモチベーションが必要なわけではないということに気づけば、余計な自己否定をしなくて済みます。
2. モチベーション頼みの危うさ
「今日はやる気があるから頑張れる」「明日はやる気が出ないからサボる」といった精神論に振り回されると、ビジネスは安定しません。モチベーションは波があるものなので、そこに頼りすぎないほうがいいんです。
3. 危機感と現実認識の重要性
世の中の変化は速いです。競合サービスやAIの進化、経済情勢の変化など、外部環境がいきなり変わるかもしれません。そうした“ヤバい”事態を想定できるかどうかが、事業の継続には欠かせない視点です。

■ 具体的なアクションプラン

1. 自分の現状を“客観視”する
• まずは収支やキャッシュフローを把握し、「どこが弱点になっているのか」「どのタイミングで資金繰りが厳しくなるのか」を確認します。数字に弱くても、ざっくりでもいいので把握しておくと危機感が生まれやすくなります。
2. シナリオプランニングをしてみる
• 「3ヶ月後・6ヶ月後・1年後、もし売上が10%でも減ったらどうなるか」を紙に書き出してみてください。想像するだけで嫌になってしまうかもしれませんが、そこで初めて「何か手を打たないとヤバい」と感じられるようになります。
• ポジティブな想定ばかりではなく、あえて悲観的なシナリオを作ることで、具体的な準備ができるはずです。
3. 少し先を行く経営者の話を聞く
• 自分より一歩進んだステージにいる人から話を聞くと、「そろそろこういう対策をしないとダメだな」という現実が見えてきます。成長意欲というよりも、「自分が置かれている環境を理解するための情報収集」というイメージです。
4. 楽観的な情報ダイエット
• どうしてもポジティブな情報ばかりを取り入れてしまう人は、意識的に“ネガティブ寄り”の情報にも触れてみるのがおすすめです。たとえば倒産事例や市場環境の悪化予測など。辛くなるかもしれませんが、一度現実を見ておくと「モチベが~」ではなく「行動しないとヤバい」スイッチが入ります。
5. 小さな変化をすぐに実行してみる
• 危機感からくる行動というと大げさに聞こえるかもしれませんが、最初は小さな変化でいいんです。新しいSNSを試してみる、価格設定を見直す、在庫管理を工夫してみる…。とにかく「すぐ動く」姿勢が、のちのち大きな差につながります。

■ ぼくの体験談・思考プロセス

 ぼくは年収1億を目指す!と声高に言うタイプではないですが、一応、経営者として数字は意識してます。ただ、正直なところ、ものすごい“欲”があるというわけでもないんです。「いつかは高級車に乗りたい」「豪邸に住みたい」ということさえ全く思っていません。今の暇で豊かな生活が快適で心地いい。

 けど、変化の速い世の中で「このまま呑気にしてたら、半年後にはまずいことになるぞ」という危機感が強いんですよね。たとえばSNSのアルゴリズム変更や、急速に普及するAIツールの登場で、今までのやり方が一気に陳腐化することは十分ありえます。それに備えるために、一見むだに思えるような情報収集も欠かさずやってますし、どこかで新しい手を打てないかと常にアンテナを張っています。

 そうすると、自然と行動しちゃうんですよ。「このまま放っといたらヤバいな」と思うと、ぼーっと休んでる場合じゃないぞ、と体が動きます。別に自己啓発的なモチベーションを上げる動画を見たりはしないし、「熱いセミナーに通うぞ!」みたいなタイプでもない。シンプルに、危機を回避するための反射神経みたいなものなんです。

■ 結論:危機感が一番の原動力

 まとめると、「経営者として成長したい」「年収1億でドヤりたい」「影響力を欲しい」という欲求がなくても、十分商売は続けられますし、そこに限界はありません。

大事なのは、「このままじゃ危ないかもしれない」という冷静な危機感を持って現実を見ること。モチベーションや野心が枯渇していても、危機感さえあれば人間は自然と動き出すものです。

 まずは自分の現状と向き合ってみてください。楽観視ばかりせず、最悪のシナリオを描いてみる。すると「これはマズいな」という部分が見えてきて、行動が生まれます。

ぼく自身、「楽観視せずリアルを見続ける」という姿勢で、これからも事業を回していこうと思っています。言い換えれば、欲があってもなくても、危機感があれば動くしかない。それが、ぼくがこのポストを通じて伝えたかったことです。


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