社長がX運用で「社風と人材像」を発信するべき理由
はじめに
社長がX(旧Twitter)を運用する理由はさまざまですが、特に有効なのが「会社の社風」や「求める人材像」を発信することです。この発信は、求人活動を効率化し、会社と応募者の双方にメリットをもたらします。
この記事では、「なぜ社風や人材像を発信すべきなのか」「どんな内容を投稿すればよいのか」「注意点は何か」を、ぼく自身の経験や観察を交えて解説します。
なぜこのポストをしたのか
このポストを投稿した背景には、ぼく自身の過去の失敗と学びがあります。以前、求人募集を行った際、「とにかく応募者が多ければ良い」と考え、広く応募を呼びかけたことがありました。しかし、結果的には会社の価値観や方針に合わない人が多く応募し、採用後もミスマッチが原因で離職が相次いでしまいました。
その経験から、「社風や求める人材像を明確に発信し、最初からフィルタリングをかけることが重要だ」と痛感しました。この方法を取り入れてからは、応募者数は減ったものの、マッチング率が大幅に向上し、結果として採用活動がスムーズになりました。
社風や人材像を発信するメリット
1. 応募者とのミスマッチを防ぐ
社風や価値観を明確に発信することで、自社に合わない人が応募する可能性を減らせます。たとえば、以下のようなメッセージを投稿するだけでも効果があります:
• 「当社では個人の裁量を重視しています」
• 「細かい指示を求める方には向いていません」
このような投稿があれば、「自分に合わないかも」と感じた応募者は最初から応募を控えるようになります。
2. マッチする人材を引き寄せる
一方で、明確な社風や人材像を示すことで、「この会社で働きたい」と思う人を引き寄せられます。価値観や働き方に共感する人が応募するため、採用後の定着率も上がります。
3. 応募者の質を高められる
「何でもいいから人を集める」よりも、ターゲットを絞る方が効率的です。たとえば、以下のように具体的な人物像を発信することで、応募者の質が向上します:
• 「変化を楽しめる人」
• 「コミュニケーションを大切にする人」
ぼくの経験でも、このように具体的な人材像を示す投稿を続けることで、応募者の質が目に見えて向上しました。
トゲのある発信の重要性
社風や人材像を発信する際、「トゲのある発言」をたまに挟むことも効果的です。たとえば、以下のような発信です:
• 「当社では結果を重視しているため、努力だけでは評価されません」
• 「自ら動けない人には向かない職場です」
一見ネガティブに思われるかもしれませんが、このような発言は「合わない人」を事前に排除する効果があります。また、「厳しいけれどやりがいがありそう」と感じる人には逆に響くこともあります。
社風や人材像を発信する具体的な方法
1. 自社の価値観を明確にする
まず、自社が大切にしている価値観や働き方を言語化しましょう。以下のポイントを基に考えると整理しやすいです:
• 会社のミッションやビジョン
• 理想的な職場環境
• チームで大切にしていること
ぼくの会社では「自立した働き方」「結果重視」を大切にしており、それを繰り返し発信することで共感を得られる人を集めています。
2. 求める人材像を具体的に示す
「どんな人に来てほしいのか」を具体的に示すことで、応募者にとってもイメージがしやすくなります。たとえば:
• 必要なスキルや経験
• 性格的な特徴(例:チャレンジ精神がある、柔軟性がある)
• 理想の働き方(例:リモートで成果を出せる人)
3. ポストの頻度を決める
社風や人材像に関する投稿を定期的に行いましょう。ぼくの場合、求人の有無にかかわらず、月に1回以上はこのテーマについて投稿するようにしています。
注意点
1. ネガティブな印象を与えすぎない
トゲのある発言は効果的ですが、過剰に強調しすぎると「怖い会社」と思われるリスクもあります。バランスを取りながら発信しましょう。
2. 一貫性を保つ
投稿内容に一貫性がないと、信頼性を損なう可能性があります。「言っていることが違う」と思われないよう、発信内容を統一しましょう。
ぼくの体験談
ぼくは主に短期外注ですが、求人活動を効率化できたのは、Xでぼく自身の人柄を発信し続けたからです。以前は「とにかく応募者を集めたい」と思い、広く呼びかけていましたが、結果的にミスマッチが多く、採用後も苦労しました。
しかし、ぼくがどんな人間なのか発信しておけば、それでも仕事を一緒にしたいと思う人が応募してくるようになり、さらにDMで細かなやり取りをしてから本採用する方針に変えたところ、採用後の定着率が大幅に向上しました。
まとめ
社長がXを運用する際には、「社風」や「求める人材像」を定期的に発信することが重要です。それによって得られるメリットは次の通りです:
1. 応募者とのミスマッチを防げる
2. マッチする人材を引き寄せられる
3. 応募者の質が向上する
また、時にはトゲのある発信を加えることで、合わない人を事前に排除しつつ、本当に共感してくれる人を集めることができます。
求人活動を効率化したいと考えているなら、ぜひ今日からXで「社風」や「人材像」を発信してみてください。それが、会社にとっても応募者にとっても幸せな結果につながるはずです。
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