セールスライティングは「追加のブースト」
オンラインサービスを売るためにセールスページはなくてもOK。LIVEレッスンや講座中に直接オファーして簡易的な申し込みページだけ送るのでも成約できるから。ストレッチのオンラインレッスンなんて口頭でセールスして400人集客できた。ライティングは売上アップのブーストとしてあとから学べばいい
— なぁさん|しょぼい起業家 (@nst_nakata) January 9, 2025
セールスページなしでもOKな理由
オンラインサービスを販売するとき、セールスページをガッツリ作らないと売れないと思い込んでいる人は多いです。ぼく自身も以前はそうでした。コピーライティングを勉強して、魅力的な文章で商品を紹介しないと成約なんて取れないんじゃないか、と思っていたんです。
でも実際にやってみると、必ずしもセールスページは必要ではありません。むしろ、セールスページを完璧に作り込むよりも、ライブ配信やオンライン講座の中で直接オファーするほうが手軽で、しかも成果が出やすい時もあります。
たとえばぼくが運営していたストレッチのオンラインレッスンでは、最後の募集までLP(ランディングページ)を用意していませんでした。必要最低限の情報を掲載した申し込みフォームを用意し、ライブレッスンの最後5~10分に口頭で「レッスンの内容」「興味がある方はここからどうぞ」と伝えるだけ。でも結果は上々で、累計400人もの参加者を集客できたんです。
なぜライブや講座で直接オファーできるのか
ポイントは「その場で熱量が高まっている」ということです。
ライブや講座、ウェビナーなどに参加している人は、すでに何かしらの学びや価値を求めて時間を割いてくれています。そのため、セールスのための細かい理屈を文章で並べるよりも、「ライブで話を聞いて納得した」「今このタイミングで必要だと感じた」状態になりやすいのです。
ライブ配信や講座中であれば、参加者の表情や反応も把握しやすいので、「この人は興味がありそうだな」という感触をつかみやすいです。そこで一言、「あとからこのサービスの詳細をお送りしますね」と案内し、URLをチャットに貼るだけで十分なことが多いんですよね。
さらに、ライブ中に直接質問を受け付けながらオファーできるのも大きなメリットです。参加者は「疑問をすぐに解消してもらえる安心感」を得られるので、購買意欲が高まりやすくなります。セールスページを読みながらわからない点を自分で調べる手間がないため、その場で背中を押しやすいんです。
実例:ストレッチのオンラインレッスンで400人集客
ぼくの実例として、以前ストレッチに特化したオンラインレッスンを企画したときの話があります。XからZoomを使ったライブ型の無料レッスンを何度か開催していました。
そのときの集客方法はすごくシンプルで、事前にXで「無料のオンラインストレッチ体験をやります」と呼びかけるだけ。作ったのはMOSHの申し込みページだけ。「参加したい方はこのフォームにメールアドレスを登録してください」とだけ告知しました。
MOSHはこのサービス。
で、いざレッスンを始めてみると、参加者は意外なほど熱心で、コメント欄で「もっとこういうストレッチを教えてほしい」「トレーニングと食事の両方を学びたい」といった声がたくさん寄せられました。
そこで、レッスンの後半で「実は、継続して学べるオンライン講座もやろうと思っています。ご興味ある方は届いているメールのURLからどうぞ」と軽くオファーしたところ、あっという間に申し込みが殺到。初回の募集で定員の100人が参加登録してくれていたんです。
このとき痛感したのは、「リアルタイムで体験して、実際に効果を感じると、セールスページなんて読まなくても申し込んでもらえる」ということでした。もちろん後から「もう少し詳しい情報を知りたい」という声もあったので、3年後の最後の募集のときにようやくLPを用意しました。
ライティングはブーストとしてあとから学べばいい
セールスページを作り込むコピーライティングのスキルは、あれば当然プラスに働きます。特に大勢に一斉に告知するときや、広告を回すときには必要性が高いです。ただ、最初からそれを完璧にこだわる必要はない、というのがぼくの考えです。
なぜなら、セールスライティングはあくまで「追加のブースト」だからです。リアルタイムの会話や、実際のコンテンツ体験で相手の興味が十分に高まっていれば、そこまで長々と文章で説明しなくてもいいわけです。まずは口頭でオファーしてみて、相手が求める情報に合わせて補足文章を用意すれば、それだけで十分成約につながる場合が多いんですよね。
もちろん、長期的にはライティング技術を身につけておけば、ビジネスの幅は広がります。メールマガジンやSNSでの発信、広告のLP制作など、文章だけで相手の心を動かせる場面も増えます。しかし、そのスキルは後から学んでもまったく遅くありません。「口頭のプレゼンやライブ配信でまずは実績をつくり、あとからライティングでブーストをかける」くらいのスタンスで十分だとぼくは思っています。
まとめ
• セールスページがなくてもOK
オンラインサービスはライブ配信や講座内で直接オファーするだけでも十分に売れます。顧客はリアルタイムで体験した内容に納得すれば、わざわざ詳しい文章を読まなくても申し込んでくれることが多いです。
• ライブの熱量を活かす
ライブや講座に参加している人は「興味があるから時間を割いている」状態なので、その場でオファーすれば成約率が高まりやすいです。さらに、疑問点をすぐに解消できるメリットもあります。
• 最小限の申し込みページで十分
どうしても詳しい情報が欲しい人のために、簡易的なフォームや商品説明ページを用意しておけば、安心して申し込んでもらいやすくなります。大掛かりなセールスページを最初から作り込まなくてもOKです。
• ライティングは後からでも遅くない
文字で相手の心を動かすスキルは役に立ちますが、最初から完璧を求める必要はありません。ライブや口頭でのオファーで実績をつくり、そこから徐々にコピーライティングを学んでいけば、十分ビジネスを伸ばすことが可能です。
セールスページがなければ売れない、コピーライティングを学ばないと収益が上がらない――そう思って焦っている人には、ぜひ「まずライブ配信やウェビナーで口頭で提案する」という選択肢を試してもらいたいです。意外なほどカンタンに成果を出せるかもしれません。
ぼく自身、その実感を通じて、ビジネスはシンプルな方法で十分まわることを再認識しました。何より、難しそうに思えるセールスが一気にラクになるのが嬉しいところです。
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