<Vol.32>飴と鞭(carrot and stick)
私はほぼ飴専門なのです。
さて、飴と鞭(アメとムチ)という言葉がありますが、ある時は褒めて、ある時は叱って、というようなことで認識をしているのですが、どっちがいいのでしょうか?
これで言うと、使いこなせることがベストなのでしょうが、
それぞれ自分が歩んできた経験によって左右されると思うので、
善し悪しは人それぞれ、または時代によって違うのかもしれません。
最初に書いたように僕は昔から飴専門です。
というのも幼少期に遡るのですが(1980年~1990年代)、割とムチを受けることが多い生活だったように思います。
家族構成や部活動などにより、人によって全然違うと思うのですが、
おそらくムチをもらう割合が多かったように思います。
(飴より鞭の方が覚えているだけということもありますが)
時代的にも叱ることを良しとされる時代でもありましたし、全体的に目上の人が下の人をしつける・叱るという教育システムだったことも、その所以だと思います。
※先にお詫びをすると、小さい頃、学校では意地悪をしていたような記憶があります。ムチを打ち込んでいた記憶が・・・申し訳ございません。
さて、「叱って伸ばす」か「褒めて伸ばす」か。
という2者択一的な選択肢がありましたが、
「褒めて伸ばす」の方を選択された奴はいいなと思っていたものです。自分は「叱られて伸びる」を選択されているのではと思っていた記憶がありますし、何となく「叱られ慣れる」(※叱られ上手になることは大事)という感じにもなっていったと思います。
たぶん、そのおかげでたくさん伸びたような気がします。褒められた人より伸びたかもしれません。が、、
正直な自分の感想で言うと、「嫌だな」の方が圧倒的に強かったと思います。
そんなことがあり、僕は飴専門タイプになったわけなのですが、
これまであまり部下を持つという仕事を多くしてこなかったので、偉そうなことも言えないのですが、「飴」ばっかりでも、効率いいんじゃないかと思っています。
日本だと先輩・後輩、年上・年下ということだけで、軽い「ムチ」が発動されているので、あえてムチを打たなくても、勝手にムチになっている気がして、表面的に出てくる言動は「飴」だけで効果は発揮しているのではと思っています。
ただ「飴」ばっかりだったら、なめられる!じゃないか。
ということもあるような気がしますが、
結論めいたことを言うと、なめられるくらいがちょうどいい仕事になってんじゃないかなと思っています。
その人のポテンシャルを十二分に発揮できているというか。
決して100点満点の方法ではないと思いますが、○×の天秤にかけたら、たぶん○寄りに傾いているのではないかと思います。
なので使い分けるのが苦手な人は絶対「飴」戦法がいいと思います。
だって、「僕・私は褒められて伸びるタイプなんですよ!」って言う人はいるけど、「僕・私は叱られて伸びるタイプなんですよ!」っていう人はほぼ聞いたことがないからです。
今回、なぜこんな記事を書いているかというと、
外国人の社会人と話すと、会社で起こる「ムチ」の話になるのですが、よくわからないけど「怒られている」ということが多いのだそうです。
「教育(愛情)のムチ」なのか「怒りのムチ」なのか・・・。
ハラスメントのリテラシーも国によって違うので、日本流を貫くと、場合によっては大きなトラブルにも・・・と思ってのことでした。
私は「飴男」だ!
といって人良さそうアピールをしたい・・・
ということだけでもなさそうな記事でした。